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「外資系戦略コンサルタント・サバイバル奮闘記」 遠藤功

2013-10-24 | 本と雑誌

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株式会社スペースシップ Kindle版

企業コンサルタントとしてBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)を皮切りにアクセンチュア(アーサー・アンダーセン、エンロン社の問題で解散してコンサルがアクセンチュアになった)、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン(現ブーズ・アンド・カンパニー)、ローランド・ベルガーという4つの外資系でプロジェクト・マネジャーからパートナー、社長、会長を務めた著者 遠藤功。
著者は三菱電機に入社、海外で研修後コンサルの世界に飛び出し、その後結果的に転職ごとに出世した。ここでのの経験談、特に当時上司や同僚、他社から受けた刺激、薫陶について語っています。

メモ
・主要な関係者を巻き込み、いくつかの将来シナリオを用意し、議論したのですが、「結論を出さない」という大企業特有の”悪い慣習”にはまり、明確な方向性を出すことはできませんでした。
・「会社は内から変えるのが理想だ、しかし現実には、外から変える支援が必要な時もある。それがコンサルタントの仕事だ」
・目の前のことを腰を入れて一生懸命やる。それが「出会い」や「ご縁」という偶然をもたらす。最初からフラフラしていたのでは、どんな「出会い」にも巡り会えません。
・外資系のクライアントはロジック・ファクト・数字が全て。
・誰もが気にしない、もしくは見落としてしまうが、将来を考える上ではとても大切なデータや事実を探し出し、それをもとに自分なりの「メッセージ」を抽出すること。ユニークな発想は、ユニークな着眼から生まれる。それこそが、「間違っていないけど、面白くないという私の弱点を克服するアプローチだったのです。
・外資系コンサルティング会社は、よく「Up or Out」と言われます。「昇進せよ、さもなくば去れ」という意味です。
「ロジックが甘い」「ファクトが足りない」「メッセージは何だ?」
・プロフェッショナルにとって、組織とは個は常に対等の関係です。個が組織に貢献できるのであれば、組織はその個を必要とする。逆に。その組織で個が貢献、成長できると思うのであれば、個はその組織を自分の意思で選択する。
・会社にとっての「変革」は、10年に一度あるかないかの大きな出来事です。会社は事業を営み、収益を上げることが仕事であり、年柄年中「変革」しているわけにはいきません。
・それぞれの会社は営んでいる「事業のプロ」ですが、必ずしも「変革のプロ」ではありません。
・企業の「変革」の方向性を定め、その実現をスムーズに行う支援をすることが、戦略コンサルタントの最大の付加価値であり、プロとしての腕の見せ所です。「変革「を数多く経験していることこそ、戦略コンサルタントの最大の強みなのです。
・「何でもいいから、何かで”有名”になれ。名前を売れ!」
・自分の身近なところに「よいお手本」がいるかどうかです。たとえ今は自分に力がなくても、「よいお手本」さえあれば、そこから貪欲に吸収し、力を高めていくことができます。

本書の全体の流れ、本筋では学ぶところが少なかったです。一方で著者の思いを語ったフレーズ、これが宝石のように輝いています。この価値は大きい。


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