2012年 香港・中国作品。
19世紀の阿片戦争にて清の国宝が国外へ持ち出された。円明園の十二生肖獣首銅像も首を切り落とされ現代もオークションで高値で取引されている。アンティーク取引の大手会社は発見されていない像を探し出して全てを揃えてオークションにかけるべく、トレジャーハンターのJC（ジャッキー・チェン）を動かす。JCは仲間と共に、偽造品を作りフランスなどに流出した本物とすり替える作戦を開始する。
映画のアタマからジャッキー・チェンの人間ローラー・ブレード Vs. クルマ&バイクのチェイスがあります。最初のつかみを007ばりにやっちゃいました。これでいやおうにも期待値が上がります。その後、舞台はパリへ。そこでの侵入と逃走劇がよろしい。痛快なテンポで進みます。そして、南太平洋での海賊との強奪レース、最後は・・・。
CGではなく、生身の人間のスタントが楽しめる「古き良き時代」の映画です。
十二生肖獣首銅像の模造品を3Dプリンタで作るシーンが登場。今や映画で普通にこういうシーンを見せる、こういう時代になったんですね。
そして、大規模な模造品の工場の描写。科学の粋を集めて作られてしまうと、本物か偽物かの区別が付かない時代になっていることを見せています。こうなると、本物の価値とは何か、考えます。
還暦を目前に控えたジャッキー・チェンのアクションが満載。昔と比べるとジャンプ力などの瞬発力系は半分くらいに低下しているのかな。それでも、次々と新しいアイデアでやっちゃうのは凄いです。
エンディング・ロールでジャッキー・チェンが「これが最後のスタント」ということを言っていました。たぶんその通りだと思いますが、なんだか、寂しいですね。
ハリウッドのスマートさとは違ったところを楽しめる映画です。
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