3日目。朝食前に出発の準備を整え、朝食の列に並ぶ前に外に出てみると星が出ている。
よし!がんばるぞう!
朝食は5時からなんだけど、すでに廊下に長蛇の列で日の出は5時5分あたりだったので、朝食を
優先することに。
席に着くころにはご来光が食堂を赤く染めて、みんな席を立って窓からご来光を拝んでいたので、
私も。
今年はご来光ちゃんと見れることが多いなあ。
食堂の窓からは小さいながらも富士山が見え、贅沢な朝食です。
今日は長い1日となりそうなので、さっさと食事を済ませて出来るだけ早く出発したい。
槍ヶ岳山荘前の広場でMIKOさんと槍ヶ岳をバックに記念写真を撮ってもらい、じゃあ!とお別れ
しました。意外とあっさり。(笑)
ここからは1人です。気を引き締めていきましょう!5時43分出発。
目の前には大喰岳、その向こうに焼岳が見える。
いいお天気、いい景色なのですれ違うどの登山客も生き生きとしてるような。
右を向けば笠ヶ岳がどーんと鎮座して影鑓が重なっていた。
テン場を下っていき、そこから登り返すのだが、短い距離でも朝1番なのでキツイ。
でも前方に何組かのグループがいるため一人っきりになることはなさそうなので心強い。
そうして大喰岳に6時6分着。槍がまだまだ大きいです。お友達がここから撮った写真のポーズが
最高だったので同じのやってみたかったんだけどギャラリーが多かったので止めました・・・。
大喰岳から見る今日の稜線。近いんだか遠いんだか全然分からん。とりあえず先に進みましょう。
この稜線で「先に行ってください」と道を譲られてしまい先に行く人がいなくなってしまって・・・。
下って梯子を登って6時38分中岳着。30分ごとに山頂が来るのねえ。どの標識も槍ヶ岳をバックに
なるように配置されてます。さあ、次は南岳!
中岳からはガレ場を下るものの、比較的大きくきれいに配置されているので目印さえ見落とさ
なければ苦労せず降りることができます。
下ったところから見上げたのがこちら。ダブルストックなのでバランスもとりやすくさっさと降りて
きたら後ろからの人も見えなくなってしまった。そんなに早いかなあ?
ここから緩やかに南岳に向かって登っていくと少し広めの稜線にたくさんの手積みケルンが。
常念岳とケルン。
ガスった時に迷いやすいのかな。私も小さい石を1つ積んでみました。
南岳への登りが始まる前にここで無理やりチョコバーを1つ食べエネルギー補給する。歩いてる時は
あんまり甘いものは食べたいと思わないんだけどね。
まだ7時台だというのに少しずつガスが出てきました。
そうして南岳に7時44分着。出発から2時間。槍にも雲がかかってます。
山頂から前方を見下ろすとすぐそこに南岳小屋が見えたので、さっさと降りて休憩することに。
南岳小屋に7時50分着。ここで8時まで休憩。トイレを済ませ、ベンチに腰掛けパンを食べてゆっくり
する。今のところ順調だ。
南岳からは大下りとなるのだが、小屋の先の丘を登ったところでうっかり岩山に上がってしまい、
ここからどうやって下るねん?となって印を探していたら、本来の登山道はもっと飛騨側のザレ場
だった。後ろから来てた兄ちゃんは降りて行っている。
ちょっと~、そっちは違いますよって声かけてよ~。冷たいなあ。と自分勝手なつぶやき。(笑)
いやらしいザレた道。
南岳からの下りはMIKOさん曰く「梯子2つで一気に下るから大したことないよ~。」と言っていたので
そうなんだ、と思っていたけど、実際は思った以上でした。MIKOさんはルートが逆で登りで来てるから
大したことない感じだったんでしょうが。
ザレ場を下るとこんな鎖場が出てきて、おいおーい!?
さらにMIKOさんの言っていた梯子も出てきた。
下から見た感じ。梯子だけじゃないよ~。目印も登りと下りの両方に付いていて若干わかりにくい
ところも。
想定外だったので平らなところまで降りてきたらぐったりしてしまった。
南岳方面をバックに。
ここで逆ルートから来て休憩していた山岳会風の中高年グループに会ったので、「この下りきつかった
です。こんなんでこの先大丈夫ですかねえ。」と言うと、その中の男性がバカにしたように「今日はどこ
まで行くの?1日かけて北穂までゆっくり行ったらいいんじゃない。」と言い、女性は「私たちはもう核心
は終わったからね。」と優越感で満面の笑みである。
あの~、一般ルートのここを逆から歩いて来たからといって、あなた達そんなに偉いんですか?
自分たちはほかの誰よりも偉いかのように見下しているのは何故?
そして目ざとく私のキャップに付いたネパール国旗を見て、「あなた、ネパール行ったの?どこ?どこ
に行ったの?」と追及してくるし。ええやんどこでも。ネパールって言ったってピーク踏んだ訳じゃなし、
ただのトレッキングなのに。あなた達もネパール行ってたってどうせ同じでしょう?
あ~、いやだ、いやだ。
でもここで休憩していたら、大喰岳で抜いた3人グループも追いついてきた。
お話しすると新潟の人達だった。なんだか明るくいい感じの人たちで、結局ここからはニイガターズ
の皆さんと最後までご一緒させてもらうことに。
山にはいやだなあと思う出会いもあれば、よかったなあと思う出会いもありますね。
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私は、今回、大学生の合宿らしい汗だくの女の子に感動しました。
また、中学生の学校登山の一行にも会いました。
「楽しかった!」といっていた男子生徒の顔が輝いていました。
そして、三俣山荘では初対面の大阪から来た女性と見た星空、それらが楽しい思い出ですね。
こういう出会いがあるから続けられると思っています。
ここから先は楽しかったですよ~!