お昼のあと、重い体を引きずってのガンドルンへのきつい登りが始まる。
石段が延々と続く。
私はそうそうに持ってきたダブルストックを出した。Iさんもシングルだけどストック
を頼りに上っていく。
うへ~。
30分ほど上ったところで欧米のトレッカーが休憩していた。どうも逆ルートからの
ようで、「ずーっと登りだよ。(にやり)」と教えてくれたので、「(わざわざ)教えてくれて
ありがとう。」と答える。
そう、まだまだ登りは続く。
わかっちゃいるけどしんどいのよ。
やっぱり今回はダブルストックにしてよかった。じゃなかったら明日は筋肉痛かも。
それにしてもトレッカーは本当に少なくて、ほとんど合わない。多いのは韓国人かな。
そうしてやっとこさキムチェの村に到着。14時20分。
まだあと1時間半
ここでは1人の女の子がお菓子をくれとしつこくずーっと追いかけてきてまいった。
目ざとく私のリュック脇に入れていたクッキーや夜光虫じぃのポケットの飴などを
見つけてくれくれとせがむ。
うーん、エベレスト街道ではここまでしつこい子供を見なかった。やっぱりアンナプ
ルナ方面のほうが貧しいのかなあ?
で、このあたりから雷がゴロゴロなりだし、暗雲立ち込めるようになってきた。
これはもう降りそうだぞ。なのにKは雨は降らないだろうと雨具はポーターへ預ける
荷物に入れていた。
山初めてじゃあるまいし、何で雨具持ってきてないんだよ!
で、案の定ポツポツ降り出したと思ったら、あっという間に本降りに。
走るように山道を駆け上がり、やっとこさ1軒のバッティを見つけて入る。
前方には雨のおかげで気温が下がったからか、うっすらと雪の残る山肌が見えてきた。
それこそ真っ暗なバッティの中で雨宿りついでに3時のお茶をいただく。
本当に真っ暗で、お互いの顔も見えないほどなのだが、それがなんだか落着いて
いい。いかにも観光客向けではない地元のバッティという感じで、奥のテーブルには
2人のダーイがお昼寝しているようだ。
窓の明かりでお茶をいれる
ディディ
ここではカーロチャ(ブラックティー)とクッキーをいただいたが、雨で一気に気温が
下がったので、紅茶がとてもおいしかった。
ホッと一息。
30分ほど休憩したら15時45分にバッティを出発。雨はまだ降っているがだいぶ
小降りになっている。
まだまだ登り!
結局Kはチェリンじぃからポンチョを借りていた。チェリンじぃの200Rsの傘は大
活躍。(でも買ってすぐに取っ手がスポッと抜けたけど。(笑))
そのうち雨はほぼ止んだ。坂を登りきったあたりにチョウタラがあったので休憩して
いると、雲の合間からほんのちょっとだけマチャプチャレの頭が見えるではないか。
なんせ今のところはっきりとヒマラヤが見られていないので、これだけでも雨が降っ
て良かったと思う。この時期は気温が高いので、大雨が降れば気温が下がって次の
日の朝はきれいなヒマラヤが拝めるそうな。雨雨降れ降れ!(笑)
ほんでもってやっとガンドルンの村の入り口を示すと思われるゲートをくぐる。
つ、着いた!
と思ったのは間違いだった・・・。チェリンじぃはこのあたりにあるロッジを無視して
どんどん上っていく。 ハッ!もしかしてここもナムチェと一緒か?!
アムリットが待ってくれるも・・・。
それから坂を上ること20分で、やっと本日の宿泊予定(あくまでも予定)のアンナ
プルナゲストハウスにほうほうの体で到着。
でも、チェリンじぃは「宿泊できるか聞いてますので。」とのこと。
ここで終わりにして~!!
祈りが通じたのか、部屋は取れた。本当に良かったよ~。
時間は16時30分。朝8時45分に出発して休憩含めて8時間。よく歩きました。
良かったね。と玄関に居た親子も喜んでくれました。は~ちかれた。
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ガンドルクには博物館があったのですが、見てきましたか?
そういう私もみていないのですが、縁あって知り合いになったこの村出身アマルさんという人の親戚がやっているのです。
私は、けっこう下の方にある「ホテルサクラ」という宿に泊まりましたが、このホテルは眺望が良いようですね。
ナムチェでもかなり上のロッジだったのでゲートから15分はかかりましたが、ガンドルンの村がこんなに高低差があるとは思ってなかったので、まだかまだかでもうへとへとでしたよ。
眺望はいいでしょうが、この日はもう時間が時間なので何も見えませんでした。ハハハ。