風をあつめて-ぷらり日記-

すっかり山にハマッテマス。でも山ガールではありません。
三線、お遍路、ネパールのこと等も綴ってます。

行場めぐり~伊勢山上編

2010年12月05日 19時34分04秒 | ハイキング・登山

ここのところマメに遊んでもらっているS夫婦。
奥さんが行場マニアだということが分かった。(笑)

で、伊勢山上というおもしろそうな行場があるらしいとのことで早朝から松阪にIさんと4人で
行くことに。

5時10分に神戸を出たらなんと7時過ぎには松阪に到着。早っ!

伊勢山上とは「伊勢の山上が岳」という意味だそうで、麓のお寺にて200円を払って受付を
済ませたら向かいの階段を登った左手にある行場の入り口からスタートです。

急な山道を登るとすぐに「油こぼし」が登場。大きな岩壁ですが、鎖もあるし最初の取り付き
には足場もあるから大丈夫。ということでS旦那さんは「鎖なしで!」と注文をつける。

よーし、と最初こそ鎖なしで行っていたけど、途中から登山靴じゃあちょっと怖くて無理な傾斜
になったので鎖を使って直登。



IさんとS旦那さんは斜めに走っている切れ目を伝ってトラバースしていったが、左端のほうは
上部ルートがいまいちな感じなので鎖を使って直登したほうがいいでしょう。

油こぼしから本堂のある、まるで怪物が大口を開けたような岩屋に向かって狭い道を降りて
いきます。手すりが低いし、信用できるかどうか分からない手すりで、手すりが取れたら「あ~
れ~やな。」とか言いながら降りて行く。

お堂の横に正規ルートの鐘掛岩。ちゃんと迂回ルートもあるのですが、もちろんこちらを行きます。

が、ここが一番怖かった!



何が怖いって、足場はしっかりしてます、手もあります。
でもね、砂岩だし、いつ取れてもおかしくないよね・・・?

手がかりも、指をしっかり入れられるものの、ぺらぺらの薄っぺらい状態で力を入れたら「ペリッ」
って音して取れそうっ?!

高さもそれなりにあるので、足がかりや手がかりが取れたら、下にマットがあるでなし、絶対ケガ
するし!



そして最後にトラバースして右側の岩棚に移動する時がまた怖くって、そこに凹みが1つしか
なく、右足を渡したあと左足を移動させようにも足入れ替えをするか、斜めになったところに
クロスしてスメアきかせるかしかないのだ。クライミングシューズじゃあるまいし、マジ怖い!

なんとか勇気を出して移ったけど、IさんはS奥さんと私がそこで苦労するのを見てクレッター
に履き替えて登った。

S旦那さんは別名「行場シューズ」と呼ばれる5.10のアプローチシューズで軽くクリア。

この岩棚に出ると、今度は鎖でこの岩屋の上部を登ることに。鎖が取れたら真っ逆さま~では
あるが、そこここに凹があり、鎖もあればそう怖くはなかった。さっきの鐘掛に比べればなんでも
ない気もする。

みんな難なくクリアすると、抱き付き岩でミニボルダリング気分を味わい最初の難関を突破。
「いや~、伊勢山上、やるなあ。」などと言いながら思ったより長い尾根道を次の行場に向かっ
て進んでいくと30分くらい歩いただろうか、今度は下りの行場がいくつも続く。

私、今回カメラのバッテリーを忘れてきてしまい写真がまったくないのが悲しいのだが、下りも
なかなかすごかった。



                こうやって見るとすごいな。

ここは3本の鎖を使って降りていった。



とにかく景色もいいし、岩場もスリリングだし、みんな大満足の伊勢山上でした。
おもしろかったので記念に伊勢山上の手ぬぐいも買ったよ。

伊勢山上についてはこの人のHPのほうがもっと分かりやすいかも。

どうもやり残した行場もあったみたいなので、また行きたいな。

伊勢山上のあとは、お昼ご飯に松阪牛、ではなく鶏の焼肉に行きました。
S旦那さんがずっと行ってみたかった「前島食堂」。11時半というのに行列が出来てます。
お店は煙で充満していて待っているだけで燻されました。



肉は若鶏やひね鳥、レバーなどがあり、味噌たれがかけられて出てくるのを自分達で焼いて
食べる。 おいし~!



こちらは鶏野菜。まあ味噌汁みたいな感じ。でも「味噌汁」は別メニューであります。

このあと白猪山に登る予定だったのだが、途中で「松阪牛まつり」のポスターを見つけてしまい
Uターンして会場へ。(笑)

でも行くのが遅すぎてほとんど屋台のものは売り切れていた。残念!
松阪牛入りコロッケのみいただいて帰ったのでした。

今度はステーキで!