ナイスちょっとな健康維持

健康維持がテーマ。健康維持は日々の積み重ね。気楽にちょっとずつ続けてナイスでいよう。薬剤師が発信します。

薬漬け日本 タミフルで顕著に

2007-03-27 00:39:13 | メディカルサイエンス
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1992年から1996年の約4年間アメリカで生活をした。アメリカでの投薬の常識を知って、日本の投薬の常識は、さて、本当に大丈夫なのかしら、と不安になった事があった。

日本では、まぁ、一般的に、どんなに小さな傷を施す処置でも、顕著な副作用リスクがある以外は、「とりあえず化膿止め、2日間飲んでおいてねっ」などと言われ抗生物質や抗菌剤が当然のごとく処方される。

ところがアメリカではまったく逆だった。骨を切るほどの術後でもその「とりあえず」のお守りである「抗生物質」が出てこない。頼んでも、冗談じゃないと断られる。日本と正反対。「化膿してしまうのでは、、、」不安。そして、たどたどしい英語でドクターに訊ねる。


日:患者「あの~、抗生物質もらえないんですか?」
米:医者「えっ??どうして抗生物質がいるの?(・・・寝耳に水状態)」     
日:患者「あの~、化膿したら困るので」
米:医者「私は完璧な処置をしました。化膿の心配もないし抗生物質なんて飲む必要なないですよ」
日:患者「・・・・・日本では・・・・普通抗生物質もらうんですが」
米:医者「もし私が抗生物質を処方したら、私は化膿するような処置しかできませんと宣伝している事になります。また、抗生物質を処方するという行為は、化膿するリスクをもった処置をしたと言い換えられたら、医療ミスを自分で認めたと言われて、いつ訴えられるかわかりません(笑)」

言われてみればなるほどだ。この事実は衝撃的だった。

昨今、日本でのタミフルの投薬量が、グローバルな土俵で比較した時に、異常に多いという話を聞いて、薬漬け日本のわかりやすい事例が顕著になったなぁ、と思った。私が大学で習った時は、というか、つい、10年程前までは、ウィルスに効く薬はそもそも無かったわけだし、そんな状況でも、なんとか予防で頑張っていたわけだから、きっと、本当にタミフルが必要なケース以外の投薬も相当あるんじゃないかなぁ。医学、薬学の進歩には感謝をするばかりだが、それに甘んじていていいものなのだろうか、と、自分を戒める。個人的には、タミフルを処方した事も見たことも飲んだことも無いので、タミフルという薬そのものには興味津々

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