ナイスちょっとな健康維持

健康維持がテーマ。健康維持は日々の積み重ね。気楽にちょっとずつ続けてナイスでいよう。薬剤師が発信します。

葛根湯加川弓辛夷の効能

2007-11-04 23:03:01 | メディカルサイエンス
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ここ数日くしゃみがひどい。水曜日に、久しぶりに京浜急行を南下した際、線路際に多くのブタクサが茂っているのをみて、もしやこのくしゃみ、ブタクサアレルギー?かと不安がよぎった。
だだ、東京都福祉保険局の花粉デイリー情報をみるかぎり、ここ数日、都内でブタクサの花粉が観測された形跡はなかったので、ブタクサアレルギーの可能性は低そうだ。ちょっと安心。

で、安心した矢先の昨日、朝起きて、立ち上がってから2時間ほど鼻水がとまらなかった。手持ちの風邪薬のOTC薬でしのごうか様子を見たが、朝一番に出かけるでもなく、とりあえずティッシュを鼻に詰めて過ごす。

そういえば、漢方薬だが、鼻炎薬をもっていたのを思い出した。そもそも、鼻炎には、風邪以外では縁が無いので、もっていても自分で使うことはないだろう、と、コレクションでしかなかったが、今日出番がやってきたかもしれない。小太郎漢方の「漢方鼻炎薬」。

ただ、漢方薬なので、漢方薬としての名称がわからないとこの漢方薬が自分と自分の今の症状に合っているかの調べようが無いので困った。入れ物や能書には「漢方鼻炎薬」以外は名称の記載はない。

小太郎 漢方鼻炎薬 60錠実際に、小太郎漢方のホームページを見ても、「漢方鼻炎薬」というプロダクト名称にたどり着かない。鼻炎から出たフローがたどり着くのは、「小青竜湯」か「葛根湯加川弓辛夷」のいずれかだ。そう思いきや、「漢方鼻炎薬」の成分を改めてみたら、この鼻炎薬は、まちがいなく後者の「葛根湯加川弓辛夷」だった。最後の2つの成分が、「川弓辛夷(センキュウシンイ)」そのままだ。

カッコン・・・2.00g
シャクヤク・・・1.00g
カンゾウ・・・1.00g
マオウ・・・2.00g
タイソウ・・・1.50g
ケイヒ・・・1.00g
ショウキョウ・・・0.50g

センキュウ・・・1.50g
シンイ・・・1.50g


話は飛ぶが、であれば、前半の、

カッコン・・・2.00g
シャクヤク・・・1.00g
カンゾウ・・・1.00g
マオウ・・・2.00g
タイソウ・・・1.50g
ケイヒ・・・1.00g
ショウキョウ・・・0.50g


小太郎 葛根湯エキス錠 60錠が葛根湯という事だろうか。そうであれば、「葛根湯加川弓辛夷」は、文字通り、葛根湯にセンキュウとシンイを加えた製剤という事になる。そこで、小太郎漢方の葛根湯を調べたら、ピッタシカンカンその通りの成分構成だった。葛根湯の方が、カッコンとシャクヤク、ケイヒの含量が若干多いが、成分構成はそのまんま。

カッコン・・・4.00g
シャクヤク・・・1.50g
カンゾウ・・・1.00g
マオウ・・・2.00g
タイソウ・・・2.00g
ケイヒ・・・1.50g
ショウキョウ・・・0.50g

成分構成は、概ね同じ、くらいは確かに期待したが、ぴったり同じだったのが、妙につぼにはまった。実は、調べたところ、今の鼻水症状には、「葛根湯加川弓辛夷」ではなく「小青竜湯」が必要だったのでお役ご免かと思っていた。ところが、もし、この「漢方鼻炎薬」が、葛根湯に該当する成分を含んでいるので葛根湯の効果も兼ね備えているのであれば、もしかしたら、風邪の引き始めや肩こり解消の効果も期待できるのかしら?と、葛根湯シンパとしては、ちょっとOKモード。だが、そんな効能どこにも書いていないので、もしかしたら、葛根湯にセンキュウとシンイが加わった事で、そもそもの葛根湯の効果はまったくなくなってしまうのだろうか?この「葛根湯加川弓辛夷」である「漢方鼻炎薬」の効能のどこにも、風邪の引き始めや肩こりへの効能は書かれていない。

メーカーの相談窓口に電話して聞いてみようかな

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