「しかたがない、今夜はここでビバークだ」~ススム、残念そうに言う
「よし、ビバークの用意をするんだ」~ハヤト、隊長風に
「ビバ~ヤン♪」ここでマサルが茶化し始めたのであった。
「おい、それはオールナイトニッポンだろう。ちゃんと台詞言えよな」
「うるせえススムのイモ」
「何だとおめえ」
「彼女がいるからっていい気になるな」マサルはもはや完全に飽きている。
「おい番組に専念しろよ」ハヤトが小声で言う。
「何だマサルお前なんか女いねえくせに」
「フンだ、ススムはテクノカットのくせに」
「言ったなこの野郎」
「痛てて、やめろ」
当然のことだが、全て録音されているのだ。
「ハヤトなんか何だよ、ちぇっ」
「おい俺が何をした」
「あっマイクを近づけるな、ハウリングが起こる」
「偉そうに」
「何だとてめえこの」
「痛いやめろ」
「おおい、番組がー」
「ご飯出来たよ~」マサルの母親が廊下で声を上げた。こうして夜遅くまで遊んでいると、よく夕飯をゴチソーしてくれたのだ。
「おっ、飯だって」
「いつも済まないねえ」
「ん~、丼ぶり物の匂いだ」
「あっ、テープ終わっちゃったよ」
だから、今でも手元に残っている番組カセットテープは、みんな終わりが滅茶苦茶なのである。
おわり
ある日の風景編へ
これの前編へ
湾岸道路編へ
雑木林編へ
MA-1編へ
幼少編へ
ハヤトさんもその真っ只中で夢中で遊んでたんだ(^o^)ψψψ
いい仲間と遊んだ思い出は~宝物っすね!
kiyominaさん
ちゃんとクリックしていただいたのですね ヽ(´ー`)ノ
本当にバカなことをした仲間が、今でも仲間なのですよう。