さて、前回の続きともなるエントリーであります。
歌謡曲というもの、聴いているときには確かに「いいなー」と思っているわけです。
しかし、聴いているときの精神状況というと、一寸複雑なものがあります。
「いいなー」という感じは、あくまでも等身大の自分か、少し下の自分のような気がする。
あくまでも気分のお話なんですが、どうもこの、前向きな気持ちにはなかなかならないんです。
あるいは、後ろ向きの気持ちのときに、好んで歌謡曲を聴いているとも言えるかも。
演歌なぞ、その典型であります。
これがクラッシックを聴いていると、まったく逆の気分になる。たとえ陰気なピアノソナタであっても、気分はあくまでもフラット。もしくは上昇傾向にあります。
(音楽的なコーフンはちゃんとありますが)
気分をフラットに保ちたいときに聴くと、いつでもその効果を発揮してくれるわけです。
これは何故か知らん? まことに不思議なことではあります。
他の音楽はどうかと思えば...。
ジャズは、歌謡曲とクラッシックの両方を有している。落ち込みもすれば、上昇もします。
民謡は、若干の懐かしさもあるけど、ほとんど無関心。すなわちフラット。
ワールドミュージックは、その土地の想い出がないと、ピンとこないです。
聴く(選ぶ)音楽によって、どのように気分が変わるのか、まったく不思議で興味深い問題であります。
育った環境とかでも変わってくるのかな?