カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

北朝鮮の醜聞39 中国・ロシア

2017年09月16日 22時27分30秒 | アジア

ますます反米色を鮮明にしている北朝鮮。

その裏には、ロシアのロケット技術を導入するのと引き替えに、有事に金一家をロシアへ亡命させる企みがあり、その資金を北朝鮮から中国への鉱物資源輸出(密輸も含む)から得ている

と私はにらんでおります。中国・ロシアの「弱点」をつかんだように見える北朝鮮の、したたかな、そして末期的な、ぎりぎりの瀬戸際外交なんでしょう。←「瀬戸際」に「ぎりぎり」の意味がありますか(笑)。

とにかく北朝鮮

国民を人質朝鮮半島北部に立て籠もっている

という印象ですが、その北朝鮮を利用したいのが、犬猿の仲とされる「中国とロシア」という独裁国家同士。

北朝鮮-その他の国」という面があり確かにそうなんでしょうが、敵国アメリカという表向きとは別に「中国-ロシア」の駆け引きからも目をそらせません。中国・ロシアには互いに相容れない面が多すぎ、いかにも独裁国らしいですね。

アメリカの対北朝鮮武力行使をためらわせているのに、北朝鮮と「中国・ロシアとの関係」があり、そういう意味では正の面なんでしょうが、中国・ロシアは北朝鮮を利用しようとしながら、互いに相手国をけん制しあっている、という見逃せない負の面もあるのです。


2017/08/31 

  • イギリスが8/29の弾道ミサイル発射に抗議し、駐北朝鮮英大使召喚

2017/09/11に国連安保理で北朝鮮制裁可決

  • メキシコが北朝鮮大使を国外追放
  • ペルーが北朝鮮大使を国外追放
  • エジプトの国防相が北朝鮮との軍事協力を前から断絶と表明

北朝鮮大使の「国外追放」や「軍事協力の断絶」が国交断絶を意味するものではありませんが、ますます北朝鮮包囲網が広がってきています。


安保理決議「完全履行望む」=北朝鮮を非難-中国時事 2017/09/12-12:26 


いつもの「裏読み」では

中国はすでに、決議に拘束されない抜け道を見つけているけれども、他の国に対しては「国連決議を完全に履行するよう望んでいる」

ということでしょうね(笑)。

中国からみて

敵(アメリカ)の敵(北朝鮮)は味方のはずですが、その北朝鮮が中国の言うことを聞かなくなり、離れつつある昨今。

  • 中国の言うことを聞いていた北朝鮮も北朝鮮ですが
  • あの北朝鮮をまだ利用しようとしている中国も中国

というところです(大笑)。

したがって、国連でのアメリカ主導の北朝鮮制裁決議があっても、中国としては痛しかゆしというところで、対北朝鮮へ制裁したいけれどもアメリカの指示に従ったということにならないよう注意深く声明を発しています。

中国が、自分そっくりの北朝鮮をかわいがる気持ちは分りますが、今は北朝鮮が反抗期にあるのでしょうか。

北朝鮮が世界を敵に中国が世界を敵にロシアが世界を敵に

似てますねこの3者。

この場合の「敵」とは決してアメリカを指しているのではなく、漠然と世界各国を意味しています。

垣間見える対立

  • イスラム過激派が世界中でテロを繰り返している
  • イスラム過激派がシリアやイラクを追われ、東へ移動(中央アジア・西中国が危ない)
  • ミャンマーで仏教過激派がロヒンギャと対抗しISが入り込むか

落ちぶれた大国:中国・ロシア

「見かけ上の」大国は、小国に分裂してこそ価値があるようです。

経済が最悪環境:韓国・北朝鮮

それでも、親中・反日は、国是なんです。

そんな韓国を味方にしようとするアメリカ、そんな北朝鮮を利用しようとする中国・ロシア。

うぬぼれ同士の拳の挙げ方を見ていると、いやなもんですね。

中国としては

  • 取りあえず北朝鮮制裁決議に賛成していますが
  • アメリカを非難することを忘れてはいません

自分が世界中から非難され続けていることなど、北朝鮮問題の前では影がうすくなっていますか。

このため中国は

北朝鮮を敵視するふりをして「ロシアに取られるものか」と裏で北朝鮮懐柔策をとり続けています。

こういった中国・ロシアのせめぎ合いがあり

これを巧みに利用できているので、北朝鮮は「強硬に反発できる」という次第です。

為政者という「低いレベル」で言うならば、韓国のみならず北朝鮮には、韓族特有の「瀬戸際外交」しか生きる道はないのでした。 


北朝鮮 制裁決議を非難 “米に代償支払わせる”:NHK 2017年9月13日 


中国同様ですが

独裁国家が「主権」という言葉を使うとき、注意すべきでしょう。

つまり周辺国が誰も賛成しない軍事膨張政策を進めながら、自分勝手に「主権」と言っているだけなのですから。

北朝鮮・中国に共通したことですが

前提となる拡張政策が間違っているのに、それを咎められると、まるで前提が正しいかのように「主権を侵害された」と叫ぶのでは、あきれてものが言えませんね。←と言いながら何かものを言っています

分りやすく言えば、他人の敷地を「自分のものだ」と宣言し、それに相手が反発すると「主権を侵害された」と叫ぶ

・・・・・・あぁおそ松くん(お粗末くん)! 

世の中で一番正しいのは自分であり、世界中が自分に従わねばならないらしい(泣)。

軍縮会議(スイス)で

北朝鮮大使が「最も強い言葉で断固として違法不法な決議を拒否する」と述べて決議を強く非難したそうですが、例によって笑ってしまいました。

国連決議が「違法で不法な決議」なので断固として拒否するとしたのです。国連に所属し、多くの国と国交をもちながら、国連決議を拒否する北朝鮮・・・・・・。

そう、中国とまったく同じで、自分だけが「」「遵法であり、これに反する意見はすべて「」「違法不法なんです。

まさに「うぬぼれ」そのもので、裸の王様状態は自分自身には決して見えないのでした。

北朝鮮の言動をいさめるすべてのことが「対立をあおる」ように見えるのは

自分自身だけが「善」であると考えることしかできない頭脳が下したあはれな結論なのでしょうか。

自分自身だけが「善」ゆえに、自国内であれだけの暗殺・死刑・粛清ができるのでしょう。しかし国外でも同じようにできる(その権力が及ぶ)と考える幼稚さに、思わず笑ってしまうのです。

今回の北朝鮮は、不思議なことですが

拒否権を発動しなかった中国・ロシアを非難することなく、ただただアメリカを口汚く非難しているだけでした。

ここに中国・ロシアとの裏取引を感じてしまうのです。

それとも早くも金正恩一家の亡命先を考えているからでしょうか(笑)。 


ちなみに「ミサイル」ですが

ミサイル  :誘導され又は自己誘導にて推進装置で飛ぶ兵器

巡航ミサイル:翼とジェットエンジンで水平飛行するミサイル

弾道ミサイル:大気圏の内外を弾道を描いて飛ぶ対地ミサイル

らしく、遠くへ飛ばすのには、やや大がかりになる「弾道ミサイル」になるのでしょうか。

各国は、北朝鮮の弾道ミサイルが

どういう誘導装置をもっているか探ろうとしているはずで、私には何も証拠はありませんが、ロシアの人工衛星(衛星測位システム)を使っているに違いない、とみています。

さてさて、皆様はどう思われますか。


2017台風18号九州へ向かう

2017年09月16日 03時51分26秒 | 科学(気象)

中心気圧が935hPaほどから950hPaへ落ちたとはいえ

進路を「北西⇒北⇒北東」へと変えております。

予測通りか、9月16日(土曜)~9月18日(月曜)の3連休に西日本~東日本を直撃しそうな勢いです。 

例によって気象庁のデータをGoogleEarthへ書き込んでみました。 

 

進路を北東へかえたころ、進行速度はゆっくりへと落ちましたが、予測では「上陸するとより速く」なっていますね。

風向きはこちらで御覧になれます。

ここ石垣島では

昨日(2017/09/15金曜)夕方には、台風通過直後の吹き返しもぶじ終えて、太陽が射し込むほど快晴が戻り、10月まで厳しい暑さが残る季節に舞い戻りました。

テレビでは

台風襲来に備えて、五島列島(長崎)や各地の港で、漁師たちが船を陸揚げして台風に備える姿や、すでに起っている強風や豪雨、あるいはかつての似た進路の台風災害を紹介し、警戒を呼びかけています。

そうでなくても各地で観測史上の最高値を更新するゲリラ豪雨が増え、ひんぱんに「50年に1度の記録的な大雨」が聞かれる時代ですから、今回のように「台風と重なる」と心配どころの話ではありません。

ただし

地震が「いつくるか分らない」のに対して、台風には「事前に備えることができる」というかすかな長所があります。

「どう備えるか」を疑問視する人がいますが、冷静な日本人ならば、きっとこれを活かすことでしょう。

20年前の1997年に欧米が協力して打上げた土星探査機カッシーニ

土星の写真を送り続け数々の探査目的を果たし、本日その役割を終え土星の大気圏へ突入することになり、日本人からも驚きの声が聞かれます。そういった欧米人が災害時の日本人の言動に驚いているのです。

それを思い出し、少しでも災害を少なくすることに集中し、世界を驚かせたいものです。

そういった中で、ミサイル発射や核実験を続ける国もあり、ボタンの掛け違いを感じる昨今です。

当ブログ「2017台風18号宮古島の東を通過北上中」でも述べましたが

毎月・毎年のように起る「50年に1度の記録的な大雨」には、各地の状況に合わせた対応をしなければならないのでしょう。

さてさて、皆様はどう思われますか。