カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

囲碁棋士・将棋棋士〔女流〕

2014年07月23日 08時12分14秒 | 社会

現代社会では

 

改正された男女雇用機会均等法が先日2014年7月1日から施行されたようですし、男女共同参画社会を目指す動きも徐々に活発化していますから、あえて「女流」を持ち出すことには躊躇しますが、そこを何とか進めましょうか(笑)。

 

囲碁界の女流では

 

男性女性とも初段以上がプロ棋士のようで、女性には採用時(入段時)に女性特別枠があるとのこと。ただしその後は実力次第で男女混在の棋戦にも参加できますので、いわば日本などスポーツ界での外国人枠や、アメリカの政府機関や大学入学時の少数民族枠のようなものでしょうか。

だし囲碁界では、女性が大きいタイトルをとったことも挑戦者になったこともないため、女性棋士のために別途「女性棋士だけが参加できるたくさんの棋戦」を設けています。

現役の女性棋士としては、杉内寿子、本田幸子から、吉原由香里(梅沢由香里)、知念かおり(沖縄県宮古島市出身)、若手では向井千瑛(ちあき、1987- )などが在籍しています。

 

将棋界の女流では

 

日本将棋連盟では4段以上がプロ棋士のようですが、まだ女性が棋士になったことがないため、囲碁同様、女性だけが参加できる棋戦をつくっております。

Wikipediaによれば女流棋士界にはつぎの3つ

    1. 日本将棋連盟所属の女流棋士
    2. 日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属女流棋士
    3. フリー(無所属)女流棋士

があるとのこと。

日本女子プロ将棋協会は、日本将棋連盟所属だった女流棋士の一部が2007年に脱藩〔独立あるいは分裂〕してできた組織で、それでなくても狭い女流将棋棋士の世界をさらに狭くしたとの批判があります。

これは私の推測に過ぎませんが、当時の将棋連盟会長だった故米長邦雄〔会長在位2005年5月~2012年12月〕のもとでは女流棋士の未来はないと判断した女流棋士の一部が緊急脱出したものと思われます。しかし2年前に米長邦雄〔1943-2012〕が会長職のまま死去したわけですし、会長が独善的な米長から若い谷川浩司〔会長在位 2012/12- 〕に代わったことでもあり、双方の遺恨が薄くなった頃合いを見計らって元の鞘(さや)におさまるのがよろしいかと思います。

しかしながら渡部愛のプロ棋士扱いの問題から双方の意見衝突が明るみとなり、それまで協会所属の女流棋士が連盟主催の棋戦に参加する取り決めが白紙になったともされ、今後のゆくえは見通せません。連盟が2013年に特例として渡部愛の女流プロを認定したとのことですが、これとて現状救済の緊急策であり根本的な解決には至らず、ますます混迷を深めているように思われます。

政党の分裂などを見ていても感じますが、「和」を重んじる一方で、対立したときには肝心の話し合いが成り立たず「あっちむいてホイ」の岡島秀樹〔巨人→ボストン→福岡〕投手症候群に陥るのが日本の伝統かとも思ってしまいます。「ヨイショかアッチムイテホイ」かの2者択一ではないでしょう? 「あっちむいてホイ」症候群は、近年の韓国や中国の為政者にもみられます。自分自身が起こした言動の反発に自分自身が反応できなくなっている症状のことですね。

その後、日本女子プロ将棋協会の、初代会長中井広恵、石橋幸緒、多田佳子などが次々と退会し、協会がより先鋭化するのか、それともより連盟復帰に近づくのか、予断を許しません。

 

本日(2014/07/22)現在の女流棋士の一部ですが・・・・

 

日本将棋連盟所属の女流棋士

里見香奈、甲斐智美、加藤桃子、香川愛生、清水市代、斎田晴子、矢内理絵子、長沢千和子、千葉涼子など。

日本女子プロ将棋協会所属の女流棋士

蛸島彰子、鹿野圭生、大庭美樹、中倉彰子、中倉宏美、島井咲緒里、松尾香織、船戸陽子、渡部愛など。

両者の統一が図られるのと朝鮮半島の統一が図られるのとではどちらが早いか。考えられるのは次のような場合でしょうか。

    1. 日本女子プロ将棋協会所属の女流棋士で圧倒的に強い棋士が現れ、連盟側が復帰を呼びかけた場合。
    2. 日本将棋連盟所属の女流棋士で内部分裂が激しくなり、大部分が連盟を脱出し、一部が協会側へ合流したあと。

いずれも政党の離合集散を思わせ、なかなか鬱陶しい世界でございます。

 

男流や女流に

分かれていない組織・世界が望ましく思われますが、男性が独占している世界で、「金儲けの動機から、新しく女流を創設しようとする勢力が常にどの時代にも存在してきた」ことに注目したいものです。

スポーツの世界で、唯一女性が男性を上まわるのではないかと一部で期待された長距離競走も、最近では高速化が進んでいて、ますます女子記録が男子記録から引き離されているようにも思われます。

上の表はWikipediaからえたデータを私が計算し直したもので、記録は2014/07/23現在の値です。これによれば世界記録(男子)を100として、

世界記録の男女差をみると、

女子は、マラソンでも100mでも同じ91%であり、女子は男子より10%ほど劣ることになります。

世界記録と日本記録の差をみると、

男子では、マラソンで97.7、100mで95.8ですが、女子では、マラソンで88.6、100mで85.5となっています。世界に比べて、日本の男子は4%ほど劣り、日本の女子は10%以上も劣っているのです。

世界の女子と日本の女子を比べても、マラソンで91/88、100mで91/85となっていて、日本の女子は短距離で圧倒的に劣っています。

さらに言えば

      • マラソンでは 女子日本記録>男子高校記録
      • 100mでは  女子日本記録<男子中学校記録

このことは、男女で比較すると、女子は、短距離では男子中学生よりも劣るほどですが、長距離の方では男子高校生より優れていて、長距離の方が女子としては明らかに有利なのでしょう。

たしかな証拠はないのですが、私の記憶によれば、かつての女子バレー日本代表監督だった大松が問われて応えたことば「東洋の魔女は男子のインターハイ〔高校総体〕のスピード」を思い出します。どこかに証拠が残っていないか、調べたのですが・・・・

 

こういうのを、水泳や、スケート競技で比較してみると、もっとおもしろい結果が出そうです。どなたかやってみませんか(笑)。

今回は、囲碁将棋の女流の話から、陸上競技(マラソンと100m)の男女比率・世界と日本の比率にまで話が広がってしまいました。 

 

さて、将棋や囲碁の女流がこれからどうなるか、雇用機会とはまた違った観点からの男女比率が、興味深いですね。

 

 

 


  



落語家〔女流〕

2014年07月23日 07時23分46秒 | 笑い

現在、日本の落語界は、江戸落語(東京)と上方落語(大阪)の二つにわかれていて、江戸ではさらに4つに分かれています。つまり・・・・ 

江戸では

    1. 落語芸術協会
    2. 落語協会
    3. 五代目圓楽一門会
    4. 落語立川流

上方では

    1. 上方落語協会 

いずれも、男流とか女流には、分かれていません。そして一刻も早くこれらの団体が、一つにまとまるよう祈っています。少なくとも関東は、ぜひとも、まとまらなければなりません! 下らない小さな方針の違いなど、ど~でもいいとまでは言いませんが、もっともっと視野を広げて、世界を見渡しませんか。

日本落語協会〔NRK〕か日本噺家協会〔NHK?〕などを立ち上げて、世界へのさまざまな羽ばたきをしてもらいたいと願っております。

しかしながら人気ではなく、実力がものをいう将棋界や囲碁界さらにはあらゆるスポーツの世界では、女流が技能の上で見劣りするため、特別な「枠」をつくっています。それが「女流▲◇◎」と称されています。詳しくを、近い将来のブログにてご紹介します。

今回は、落語の世界の女性を特集してみました。これらは日ごとに変わるものですから、2014/07/22現在のものとしており、多くをWikipediaによりました。


江戸の女性落語家 真打   

■古今亭菊千代〔古今亭圓菊門下。

■三遊亭歌る多〔3代目三遊亭圓歌門下〕

■桂右団冶〔10代目桂文治門下〕珍しく兵庫県出身

■林家きく姫〔林家木久扇門下〕

■川柳つくし〔川柳川柳門下〕

 

江戸の女性落語家 二つ目

■春風亭ぴっかり〔春風亭小朝門下〕東京都出身

噺家が闇夜にコソコソ」(フジテレビ)やBS日テレ特大号「若手大喜利」でもおなじみのぴっかりですが、この人の落語を聞いたことはありません。

■三遊亭美るく〔三遊亭歌る多門下〕

■林家ぼたん〔林家こん平門下〕

■柳亭こみち〔柳亭燕路えんじ1952- 門下〕

三遊亭粋歌〔すいか 三遊亭歌る多門下〕

三遊亭日るね〔三遊亭歌る多門下〕 

 

上方の落語家 女性 (現在、真打制度はない) 

■露の都〔2代目露の五郎門下〕

桂あやめ〔5代目桂文枝門下〕

■桂鞠輔(かつらまりすけ)〔桂米輔門下〕

桂米輔が桂米朝の弟子(さこばに近い)ので

米朝-米輔-鞠輔 という師弟関係でしょうか。

■桂三扇(さんせん)〔6代目文枝門下〕

■桂ぽんぽ娘〔ぽんぽこ 桂文福門下〕珍しく東京出身

■桂すずめ(三林京子)〔桂米朝門下〕

■露の団姫〔露の團四郎門下〕 

 

ぽっと出てきたような印象が抜けきらない若手漫才師や、そこから派生して人気の司会者になっている人たち、の番組をあまり見ませんが、じっくり10年以上にわたって師匠の話芸を学んできた落語家たちが表舞台に出るのは、多くの場合30歳後半から40歳代です。

時代が違うので比較できませんが、古今亭志ん生や三遊亭圓生が売れ始めたのは50歳代の頃と聞いています。女流落語家にはそういう長期にわたって活躍する道を歩んで欲しい、と願っておきます。春風亭ぴっかりも、かわいいだけでは先が保証できませんよ(笑)。

 

私は、それほど深くはありませんが、かなり昔から落語に興味をもっていて、若い頃の桂枝雀(小米」こよね)や小染も知っていて長い間聞いてきました。それでも苦労して探し当てたと言えます。

今20歳前後の若い人たちが、女流落語家の話を聞くチャンスをなかなかっもてないと思っていたとしたら、それは私の若い頃の落語全般の印象とほぼ同じなのです。

漫才のように一般受けするわけではありませんが、多くの漫才師が短い期間だけの活躍に終わるのと比べると、長いつきあいになりそうな落語家の世界ですから、ぜひとも少しかじってみてください。歯を悪くしない範囲で(笑)。

 

 

 


 


 

 

 

 

 

 

参考をした系図  東西落語家系図