カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

ダルビッシュと田中将大が移動した軌跡

2014年07月15日 13時59分38秒 | 野生

ダルビッシュ有と田中将大が

田中のほうが2年遅れでしたが、ともに日本のプロ野球からアメリカのMLBへ移籍しました。

明日、MLBのオールスター戦があるのでちょうど前半戦を終えたところでまとめておきましょうか。

2年前の2012年にテキサスへ移籍したダルビッシュは1年目16勝、2年目13勝、そして3年目の今年2014年は今のところ8勝。ちょうど1年目16勝の半分ですね。

一方今年2014年にニューヨークへ移籍した田中は、12勝と大活躍ですが、御存知の通り負傷してしまい、次の登板は早くても8月後半からとされています。田中将大には1年目の今年、ダルビッシュの1年目と同じ16勝は超えて欲しいと願っております。

さてこういう時に、2人の軌跡を軽く追っておくのもいいかと思いました。


ダルビッシュ

  • 出身 大阪府 1986年生まれ
  • 高校 東北高校(宮城県)
  • プロ 日本ハム(北海道)
  • MLB テキサス・レンジャーズ 16勝-13勝ー8勝(前半)

田中将大

  • 出身 兵庫県 1988年生まれ
  • 高校 駒大苫小牧高校(北海道)
  • プロ 楽天(宮城県)
  • MLB ニューヨーク・ヤンキース 12勝(前半)故障者入り

 

何気なく見ていると分りませんが

 

2年間の差があるとはいえ、同じ関西地域で生まれ成長した野球人が、高校とプロ野球では逆の場所を選んでいます

2人の高校は、宮城県(ダルビッシュの東北高校)と北海道(田中将大の駒大苫小牧高校)とにわかれ、次に入団したプロ野球は宮城県と北海道が逆になって北海道(ダルビッシュは日本ハム)と宮城県(田中将大は楽天)となりました。

 

関西生まれのダルビッシュと田中は、宮城県と北海道で腕を磨いたのですね。

もちろん2人が関西の高校へ進学していたらその後の大活躍はなかった、そんなことは言えませんが、宮城県と北海道の指導者および本人の研鑽の結果、大成したと言えるでしょうか。ダルビッシュの所属した当時の日本ハム監督は、ヒルマン~梨田で、田中の所属した楽天の監督は、野村~ブラウン~星野で、田中は間違いなく野村のおかげで自信をつけていったものと思われます。

 

そう言えば、愛知県出身のイチローが、愛工大名電工高校から中日ドラゴンズへ入団していたらその後の大活躍はなかった、そんなことは言えませんが、入団したオリックスで出会った九州男児の監督仰木(1935-2005)と本人の研鑽の結果、大成したと言えるでしょう。妙にいじくられてせっかくの才能を開花できない原因は、もちろん本人にありますがコーチなどにも重大な責任があるでしょう。変な方向に進まずにその道をまっすぐ進んだ人だけが成功するといえましょうか。


では地図〔白地図はこちらから〕にまとめていますので、御覧下さい。高校とプロ野球では、互いに逆の土地を選んでいることがよく分ります。

 



ワールド・カップ終了

2014年07月15日 09時29分30秒 | スポーツ

2014年の

サッカーWCブラジル大会も無事終了し、2年後の2016年オリンピック開催を待つだけとなりました。リオデジャネイロではそのための建設工事が進んでいるとのこと。

 

さて今回のワールド・カップ騒動は、いつものことながら、大変でしたね。

まずテレビ中継に関する私の率直な感想から・・・・・・。

 

  • 冬季五輪のフィギュアスケートでは、解説者がしばしば「ワザの名称を連呼するのが耳障りでしかも役に立たない。
  • サッカーW杯では、アナウンサーが「ボールを受け取った選手の名前を連呼」するのが耳障りでしかも役に立たない。
  • 選挙2~3日前になると街宣車のようなものがやってきて、ウグイスや本人が「候補者の名前を連呼するのが耳障りでしかも役に立たない。名前を覚えてしまうと、うるさいため反感が募り、どんなことがあってもその候補者には投票しない、とかたく心に決めてしまうのでした、まる。
  • 民主党政権時の事業仕分けで司会の蓮舫(れんほう)が「2位じゃだめなんですか」と連呼(れんこ)する場面を繰り返し流していました。

 

ダブル・アクセル、 トリプル・ルッツ、 サルコウ などと連呼されると、うるさいだけ。しかもその意味が直感的にわからないのがつらい。なにしろ、1回転と2回転ならまだしも、3回転と4回転の違いなどさっぱり分らない低レベルの視聴者ですもの・・・・

またアナウンサーが「カカ、カカ、メッシ、メッシ」と連呼すると視聴者が「あんた、さっき食べたでしょう」と突っ込む光景も。あっ、カカは今回出ていませんでしたか(笑)。 

「山田太郎、がんばっております。あと一息です。是非ともご支援を!」はもう聞き飽きたのです。かえって反発されると理解していないのでしょう。それは選挙カーに乗ってマイクに向う人に対して、候補者があまりにも無頓着だからでしょう。絶叫すると聞いている人の投票行動に悪く作用する、とは思わないのでしょう。そんなレベルなのでしょうか。


ささやなか中継映像の改善も見られました。

 

むかしですと、解像度の悪いテレビカメラと受像器でしたから、あまり遠くから映すとボールが見えないと考えたか、やたらと拡大画面を映していました。

その結果、パスを出したときにはテレビ画面のそとへボールがはみ出してしまい、なんのためにそこへパスしたかがまるで分らないものでした。解像度がよくなったため、遠く引いてもボールが見えるようになり、誰から誰へパスを出したかが、多くの場合明瞭に分るようになりました。

 

ただしボールをやりとりする画面を大きく映すこともあり、その場合カメラはボールを追いかけるため、パスが相手にカットされ反対側へ飛ぶと、ふらっふらとカメラが左右に揺れることとなり、大変見苦しい。

この典型例がバレーボールの中継。なぜかカメラがボールを追い回すため、アタック直後にボールが後ろまで飛ぶ場合と前衛にカットされて反対側へトッブ場合とでは、上のサッカー同様、カメラがフラフラ左右に揺れることとなり、大変見苦しい。


さらに大きかったのは

 

開催国ブラジルの決勝トーナメント大敗(たいはい)による敗退(はいたい)事件?が起り、国民に頽廃(たいはい)ムードが蔓延し、それが商店略奪やバスへの放火と発展したことが最悪でしたね。沖縄では「はいさいオジサン」ですが・・・・・・。あの~今わらわないと、もうこのあとで笑うところがありませんので、よろしくおねげーしますだ(大笑)。

 

おねーちゃん(ネイマールのこと:沖縄では「ねーねー」)がけがをしてその後出場できなかったのが残念でしたが・・・・

 

ねーねーは、いつもぶつかられたとき、あるいはぶつかられそうだが実際にはぶつかられてないときにも、顔をひきつらせて極度に痛そうに手で足を押さえながら軽く回転レシーブのようにくるりと回って倒れますが、審判がファウルを取ってくれなかったとなるや何事もなかったかのように再び立ち上がり、疲れを知らない子どものように走り回っていたものです。

当然相手方としては、少々のめちゃをしてもねーねーはすらりと体をかわして倒れるだろうと読んだのでしょうが、今回のようにひざ蹴りで背中を直撃されてはたまりませんでした。

これは誰もが言っているように、膝蹴りをしたコロンビアのスニガが悪いのはもちろんですが、ネーネーが大けがをしたのにスニガには何も罰がなかったのには疑問が残ります。

 

これは、かつてジダン(仏)がマテラッツィ(伊)へ頭突きをして後日両者に罰金が課せられたのを思い出させました。加害者ジダンへは出場停止の罰則がありましたが、本人としてはこの決勝戦が最後の試合だったため、実際にはなんの影響もなかったのですね。

ジダンが頭突きをしたきっかけとなったマテラッツィの差別発言は不問とされたようですが、ちょうどスニガの膝蹴りで大けがをさせたのが不問とされたように、後味の悪い結果となりました。


ゲームではドイツが優勝しました。

 

だれもが認めるように、見事なパス回しと、一瞬のスキをつくシュート力には驚きました。

決勝戦のドイツアルゼンチン戦では、双方とも激しくぶつかり合い、相当荒れましたが、審判は、それほどファウルをとらなかったようです。

 

決勝戦には限らず

  

直後のリプレイで、審判はよく見ていたと感心することもありますが、ファウルを見逃したりファウルでないのにファウル宣言、など、あまりにもいい加減な判定が多すぎ、うんざりしました。

野球でも審判のストライク・ボールの判定がいかにもお粗末でうんざりしていましたが、どちらがアヤメかカキツバタ。

 

ボールの大きさ

野球 ≪ サッカー

審判を欺そうとする動きでは

野球 ≪ サッカー 〔サッカーのほうが悪い〕

激しくぶつかる度合いでは

野球 < サッカー

審判の能力あるいは役割の重要さでは

野球 = サッカー 〔最終的には審判の技量か

審判の権限の強さ

野球 > サッカー 〔審判に詰め寄るなどはあり得ない〕

試合時間については

野球 ≫ サッカー 〔野球がTV中継に向かない理由〕

 

こんな印象でした。

 


 

 

 

 

 

 

 

 



現実の中国人像

2014年07月15日 09時20分46秒 | アジア

例によって中国ネタです。

中国に対して、妙に純朴な念をいだいている人には大変恐縮ですが、今こそ現実の中国人像を知っておく必要があります。  


中国人は、一生懸命に善と美を追及する。しかし真実だけは追及しない。:P.139 柏楊(ポーヤン)「醜い中国人」張良沢・宗像隆幸 共訳 光文社 


いつもながら、するどい柏楊。

「善」「美」「真実」の違いは、いったい何かと問いかけています。

日本語には「真善美(しんぜんび)」という言葉があり、これらに相当するのでしょうか。

    • 哲学的な「善」を追求する
    • 芸術的な「美」を追求する

これは、立派なことと言わざるを得ません。決しておろそかにはできない高いレベルの思考でしょう。

しかし残念ながら、これらは社会的な視点を抜きにしても立派になりたつ、という欠点をもっています。

    • 社会的な「真実」を追求する 

これに目を向け、3つの視点をもてたら、これは最高に素晴らしい。

中国では、中国共産党という弾圧政治のもとで、唯一というか、唯二許されたのが

    • 哲学的な「善」を追求する
    • 芸術的な「美」を追求する

ただし、必ず守らねばならないことがあります。それは中国共産党の方針に反しないことです。中国共産党の方針に反すれば、いくら立派な「善」であろうと「美」であろうと、許されません。 

    • 社会的な「真実」を追求する 
など、もってのほか。これに関しては、間違いなく中国共産党と意見が異なってきます。
中国共産党の方針に合わないことは決して許されないというのは、まさに人道に反する封建的思想であり、現代では決して許されるものではありません。
中国共産党が存続する限り、中国人がほかの世界各国人に劣らない人生を歩むことは、ありえないでしょう。 

全世界のチャイナタウンは、みんな汚い。:P.81 柏楊(ポーヤン)著「醜い中国人」光文社 

これは中国人に「公共」の概念が存在しないからでしょう。

日本ではかなり改善されている面もありますが、たとえ日本人が経営している店でも、中華料理店となると清潔とは言えない店が多い。食べ物の味と店の清潔さとは関係がないようです。
 
ある飲食店街では、ある曜日だけ特別にゴキブリが多いといいます。なぜならば、その曜日がその飲食店街にある中華料理店の定休日なのでした。つまり中華料理店の営業日には近辺のゴキブリの多くがそこへ集まっているけれど、休みの日にはエサにありつけないため中華料理店以外の店へ散るからなのでした(笑)。
 
「私」と「公」の区別がない

まり中国人には「自分」と「敵」という分類しかないのでしょう。あまりにも中国人が自分の利益のみを主張するため、私有財産を否定する共産主義社会が生まれる下地が十分にあったのかもしれません。蒋介石がいくら立派なことを叫んでも不正にまみれていたのでは勝ち目はなかったのでしょうか。

しかしその共産主義国家である中国が、ソ連同様に、腐敗汚職の蔓延でどうしようもなくなっているのは、皮肉なもの。

あまりにもひどい汚職故か、今では部分的に私有財産も認められるようになっていると聞いています。しかし中国での個人財産は、中国共産党による「憲法違反」という不可解な判断でもって、いつ没収され国有化されるかわかりません

この私有財産の国有化(国有財産へ移行)は中国では罰則であり、日本で尖閣諸島を個人所有(私有財産)から国が買い上げ(固有化)処置をしたことに異常なほど強く反応した根拠が、そこにあろうかと思います。

いつも自分だけに通用する論理を周辺にも適用して笑われているのが中国共産党。それが中国の本質であり、相も変わらず惨めな弾圧国家を続けております
 
その惨めさが国民にバレルとまずいので、経済活動で得た外貨を一生懸命軍事増強にまわし、一層国民を弾圧するのに用い、その一方で「こんなにひどくなったのは日本軍国主義のせいだ」というピント外れの国是を発明し、唯一の友好国になりつつある韓国を巻き込んで、がんばっております(笑)。
 
安倍晋三政権が妙な解釈をしはじめたのも、そもそもは中国の軍備増強と威嚇外交にその原因が認められます。

中国共産党には、「自分の無頼の行動に端を発する責任を常に相手になすりつける」という重い症状がみられ、これは韓国や北朝鮮という朝鮮半島国家にも共通した症状だと誰でもが納得できることでしょう。

中国は大国だが、中国人は心が非常に狭く、包容力がない。: P.100 柏楊(ポーヤン)著「醜い中国人」光文社 

「中国は大国」の「大国」には疑問を感じます。

万里の長城程度で立派な漢民族の国家を作るのが関の山だとは思いますが、柏楊としては、中国人の心の狭さを強調するために「大国」という表現を用いたのだろうと解しております。

中国共産党が誰も賛同しない考えを国際ルールを無視してまで勝手にでっちあげるのは、むしろ心が狭く包容力を欠くからだという意味では正しいでしょう。
 
私は昔から「中国共産党のエリートたちは小学校高学年のよくできる子ども」だと喝破?していました(笑)。正しそうなことを言っているのですが、多くは独善的で世の中を知らない未熟な人間が発する言葉である、という意味で・・・・・・。

中国人は理性的に反省することに慣れていない。感情的に反省するだけだ。例えば夫婦喧嘩をして、夫が妻に「おまえは俺に不親切だ」と言う。妻は料理をテーブルの上にポンとおいて「私のどこが不親切だなの? 親切だからこそ、料理をつくってあなたに食べさせているんじゃないですか」と言い返す。こんなやり取りは、お互いに親切ではない。こんな反省なら、むしろしないほうがいい。:P.97 柏楊(ポーヤン)著「醜い中国人」光文社

私が、
 
中国・朝鮮半島の国家為政者たちが女性的だ

と信じる例です。関係のないことを平気で持ち出す精神は、ある種の女性特有のものであり、男性では太刀打ちできません(笑)。
 
別の言い方では
 
極端な言い方ですが、理性的な男性、感情的な女性、という典型的な表現になってしまいます。もちろん例外はたくさんあり普遍的とは言えませんが、概してそう言っていいとも思われます。ただし女性の社会参画には私は大いに賛成しております。感情的な人が参画することに良い面がたくさんあるはずだと思うからです。

夫が妻に「不親切だ」というのは、何かの対応について言っているのでしょうが、妻は今作っている料理をだしながら「不親切なら料理を出さないでしょう」と反論。広い視点で言っているのを現在の行動で否定するという、よくあるパターンで、男性がうんざりしているところですね(笑)。
 
最後に「台北」について

柏楊とは関係がありませんが中華人民共和国が誕生してから台湾へ移ったという柏楊にちなんで・・・・・・。
 
そもそも中国共産党(1921- )が
 
100年ほど前に誕生し、中国共産党が中華人民共和国(1949- )を建国したのがその28年後、という事情を考える必要があります。

普通は国があり、そこに党ができるのですが、中国の場合、中国共産党が中華人民共和国を建国したのですね。ですから近い将来、中国共産党が崩壊したら中華人民共和国そのものがなくなるわけです。

中国共産党が蒋介石の中国国民党を打ち破り

蒋介石は1949年に台湾へ逃げ込んだとはいえ、これが「台湾は中国の領土」という根拠にはならないし、大昔のオランダ植民統治時代(1624年 - 1662年)の前でも後でも、私は台湾が中国共産党の領土であったことはないと思います。台湾は誰のものでもなく、統一はされていなかったものの「台湾」だったのです。
 
「台湾は中国の領土」というのは中国共産党特有のでっちあげで、そのうちに「沖縄は中国の領土」であるとか「日本は中国の領土」、そして「シベリアは中国固有の領土」とは「ハワイは神聖なる中国の領土」などと発展するネズミ講のようなことを言い始めることでしょう(笑)。
 
今回提示する話題は「台北」の読み方です。 
  • 台湾語発音ではダイパク
  • 日本発音ではタイホク
  • 北京語発音ではタイベイ 
北京(ぺきん)でさえ
  • 北京語発音ではベイチン(ベイジン)
  • 英語発音ではベイジン
  • 日本語発音ではペキン〔少し古い発音か〕
と違っているようで、地名は難しいものです。
 
朝鮮半島人は他国人の読みかたにもガタガタとうるさくいうので

最近では現地読みが主となり、漢城や京城ではなく「ソウル」とされていますが、中国人はそれほどでもないため読みが混在しているのでしょう。そもそも中国は広く発音が異なるので、珍しく読みに関してはきてれつなことを言わないようです。

ということで

台北を「タイペイ」と読むのは北京語の発音「タイベイ」に近くまるで台湾が中国の一部であるとみなしているかの誤解を与えるし、かと言って台湾語のように「タイパク」も難しいので、

台南(タイナン同様に台北(タイホク

でいいのではないかと思います。