病院の近所の旅館を仕事でたずねました。
敷地内にはみごとなモミジ。
若おかみさんの話では、昨年は暖冬でこうなる前に葉が散ってしまったそうです。
いまがいちばん見ごろのようです。
『誰のための「教育再生」か』(藤田英典編、岩波新書)を読みました。
教育改革は、国家や社会の利益が、個々の子どもたちの先に立つものであってはならず、「子どもの最善の利益を追求するもの」、「憲法26条の教育を受ける権利の内実を豊かにする」もの、という確固とした立場から、「安倍教育再生」の1年を総括し、日本の子どもと学校が元気を取り戻し、教育の再生を図る緊急提言です。
「一人ひとりの子どもが自己と他者、自己と社会、自己と世界を探求していく人間として自律的に、そして異なる価値を有する人々と共に生き、持続可能な世界をつくり出していける主体者」となることは誰でもが望むことだと思います。
教育改革を本来の道筋に立たせようとする愛情と熱情に満ち満ちた本です。