興味本位に、『100億円はゴミ同然』(坪井信行著、幻冬舎新書)を読んでみました。「アナリスト、トレーダーの24時間」が副題。
「どの証券にどのようなタイミングでどの程度の金額の投資を行うのが望ましいのか」分析するのがアナリスト、「証券市場と直接対峙」して「証券を売買することで収益機会を得」るのがトレーダーです。
「お金の匂い」に敏感なことがこの業界で成功する資質のようです。
本書に時どき出てくる表現が「市場は見えざる手に操られるものなので、神ならぬ身にとっては、予想できないのも当たり前」。
ともかく、「一度の案件で数千億円の資金が動くことも珍しくない世界」で、「100億円という巨額マネーを、『ゴミ』と感じることがありえる」んだそうです。
もう一冊は『人はなぜ太るのか――肥満を科学する』(岡田正彦著、岩波新書)。
著者は、「コレステロール、中性脂肪、血糖、血圧などの検査値が悪いだけで、まだ深刻な病気にはなっていない」人を対象に、予防医学の外来を長年担当。
その経験から、「肥満を解消するだけで検査値の良くなる人が非常に多い、という事実」を知り、「この事実を多くの人に知っていただきたかった」ことが本書執筆のきっかけだそうです。
「太る原因」「どれくらい太っていれば肥満か」「肥満がなぜ体に悪いか」「健康的にやせるにはどうすればいいか」の章立て。