「前田哲明 recent work」 EARTH+ gallery / gallery COEXIST-TOKYO

EARTH+ gallery / gallery COEXIST-TOKYO
「前田哲明 recent work」
2013/12/7~2014/1/26



EARTH+ gallery / gallery COEXIST-TOKYOで開催中の前田哲明個展、「recent work」を見てきました。

1961年に東京で生まれ、主に鉄を素材にした彫刻作品を展開する作家、前田哲明。その個展が木場のギャラリーで行われています。

さて素材の鉄。ともすると力強いまでの重量感。もちろん前田の彫刻も確かに重厚ではある。しかしながら単にそれだけではない魅力が存在しています。

と言うのも意外な軽やかさがあるのです。何やら皮のように薄い鉄。筒状にも丸められている。それがちょうど大樹のように縦に伸びている。そう見ると表面は樹皮のようです。独特の質感があります。

また時には海の中で水に靡く海藻のようにも。さらには羽を休めて止まる鳥のような姿にも見えます。無機的な鉄が有機的なフォルムへ変化していました。


「前田哲明 recent work」会場風景

ちなみにこれらのオブジェは鉄を溶接して組み立てたとか。アトリエからパーツをギャラリーへ持ち込んで床面から設置したのだそうです。

鉄の重厚感と意外なまでの言わば脆さが同居している。また表面の凹凸のあるテクスチャーは溶接材でつけられた断片だそうです。表情は多様です。

前田の作品は「水と土の芸術祭」など、国内各地でパブリックアートとしても展示されているそうです。他にはどのような作品があるのでしょうか。実のところ殆ど偶然に立ち寄った展示でしたが、思いの外に惹かれました。


前田哲明「Untitled2008」*参考図版

なお会場は2つのギャラリーの同居するEARTH+ gallery / gallery COEXIST-TOKYO。以前もご紹介(東北、うごめく鼓動展)したことがありましたが、東西線の木場駅近くにあるスペースです。1階と2階、さらに中2階の計3層フロア。普通のギャラリーよりは広めの空間が持ち味。またちょっとしたカフェやBARコーナーもあります。

少しかかりますが、都現美からも歩けます。展覧会帰りにご覧になっては如何でしょうか。(但し清澄白河駅からはかなりあります。)

2014年1月26日までの開催です。*年末年始(12/26~1/6)は休廊。

「前田哲明 recent work」 EARTH+ gallery / gallery COEXIST-TOKYO@EartH_plus)(@coexist_tokyo
会期:2013年12月7日(土)~2014年1月26日(日)
休廊:毎週月曜日。年末年始(12/26~1/6)。
時間:11:00~19:00
住所:江東区木場3-18-17
交通:東京メトロ東西線木場駅3番出口から徒歩6分。
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