都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「安岡亜蘭展 -kasane- 」 四季彩舎 4/16
四季彩舎(中央区京橋2-11-9 西堀11番地ビル2F)
「安岡亜蘭展 -kasane- 」
4/10-19
京橋のギャラリー四季彩舎で開催されている、若手作家安岡亜蘭の個展です。シャープなデザインによる日本画テイストの動物画。それが色取り取りに並んでいます。アクリルガッシュの美しい絵具の質感もまた必見です。
まるでまんじゅうのような形に閉じ込められた、どこか生々しくボリューム感のあるうさぎ。左右対称になって突き出た耳と、バランスをとるかのように配された赤い果実。背景はまるで金箔を貼ったようです。そしてうさぎの体には、入れ墨のような赤系統のカラフルな紋様。そのイメージは和風です。細かい線による巧みな造形と鮮やかな色の配置、さらには日本画のような味わい。研ぎすまされたデザインの技に日本画風の質感が加わる。この作品の隣に展示されていた亀をモチーフにしたものも実に良かったのですが、狭い幾何学模様の領域へ切り絵のように収めた動物の姿は可愛らしく、またどこか滑稽です。
狆をモチーフにしたやや大きな作品にも惹かれました。狆のシャープな造形はもちろんのこと、画面に塗り込まれた真っ白なアクリルガッシュの質感がとても魅力的です。また金や青、それに白をまぶしてグラデーションを描いたような、同じくアクリルガッシュの美しい質感が映えた作品にも惹かれました。斬新なデザインと日本画の伝統。それが色、形の両面で融合しています。
「展力 Recommend & Review」掲載の展覧会です。19日まで開催されています。
「安岡亜蘭展 -kasane- 」
4/10-19
京橋のギャラリー四季彩舎で開催されている、若手作家安岡亜蘭の個展です。シャープなデザインによる日本画テイストの動物画。それが色取り取りに並んでいます。アクリルガッシュの美しい絵具の質感もまた必見です。
まるでまんじゅうのような形に閉じ込められた、どこか生々しくボリューム感のあるうさぎ。左右対称になって突き出た耳と、バランスをとるかのように配された赤い果実。背景はまるで金箔を貼ったようです。そしてうさぎの体には、入れ墨のような赤系統のカラフルな紋様。そのイメージは和風です。細かい線による巧みな造形と鮮やかな色の配置、さらには日本画のような味わい。研ぎすまされたデザインの技に日本画風の質感が加わる。この作品の隣に展示されていた亀をモチーフにしたものも実に良かったのですが、狭い幾何学模様の領域へ切り絵のように収めた動物の姿は可愛らしく、またどこか滑稽です。
狆をモチーフにしたやや大きな作品にも惹かれました。狆のシャープな造形はもちろんのこと、画面に塗り込まれた真っ白なアクリルガッシュの質感がとても魅力的です。また金や青、それに白をまぶしてグラデーションを描いたような、同じくアクリルガッシュの美しい質感が映えた作品にも惹かれました。斬新なデザインと日本画の伝統。それが色、形の両面で融合しています。
「展力 Recommend & Review」掲載の展覧会です。19日まで開催されています。
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