すっかり氷点下の北京。
河も凍っております。
そんな寒い冬。 何が辛いって。
ひたすらバスを待つ時間。
ここは始発の駅。
日本だったら恐らく、バスの中で出発までの時間を待たせてもらえますよね。
だけど、ここは北京。
「どうぞどうぞ、車内でお待ちくだされ」
なんて気配りはミジンコほどにもなく、更に時刻表も当然ないわけだから、あと何分待たなければいかないかもわからず、ひたすらひたすら寒空の中立ち続けるわけです。
もしかしてこの国の規則で、乗車は出発する時!みたいな決まりがあるんかと思ったのだけど、たま~に。
車内で待たせてくれる人もいて、どうもそうではないらしい。
(とはいえ、電気もつかず、暗くて寒い・・・)
普通に氷点下だったらまだ耐えられるのだけど、風が強くて氷点下なんて日は足元からじわじわと冷気が伝わり、なんだこれ、苦行か?という感じ。
先日も。
別の始発駅で待っていたところ、運転手がやって来てバスに乗り込みました。
普通はこのまま出発なので、わ~い! バスに乗るぞ乗るぞ!と思っていたのですが。
なぜか、運転手。
バスの中で着替えをはじめやがった。
そういえば、バスに乗り込んだ男はめっちゃ普段着やったな・・・。
だからって。
車内で着替えんなよ。
ようやく着替えも済んだようなので、じゃ、バスに乗りましょかと期待したのに、今度は。
お~い、運転手!
どこ行くね~ん!
携帯片手にふらふら、ふらふら・・・。
その間、乗客はというと。
ひたすら、待つ!!!!!
いつも思うのだけど、ちょっとしたことで大騒ぎするくせに、ことバスに関してはみなさん実に根気強い。
むしろ、時刻表通りきちんと来る交通機関に慣れている私の方が、バスに対して常にイライラしているような・・・。
で、ようやく乗ることが許されたバスは。
あ~あ~あ~~~~~。
もっと大事に扱おうよ。
ま、この場合は危険を感じないのだけど。
これ・・・。
手すりからなんか出てるっちゅ~ねん。
感電したらどうしてくれる。
とまあ、色々あるバスの車内ですが、先日目にしたのは。
お父さんとちいさい女の子。
女の子のためにお父さんが取り出したのは、音楽が流れるおもちゃ。
・・・なんだけど、これがまた。
大音量なんですわ。
め~りさんの羊~、ひっつっじ~、ひっつっじ~!
と愉快な音楽が流れ、ここまでは良かったのですが、どうもおもちゃに不具合があるらしく、なぜかその先のメロディーに進まない。
め~りさんの~♪ め~りさんの~♪ め~りさんの~♪・・・・(エンドレス)
車内にはいつまでも、めり~さんが鳴り響いたのでした。
(そしてやはり、誰一人うるさいとも何とも文句を言わないのでした)