Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

フォルクスオパー「Tanzhommage an Queen」14.4.2008

2008年04月15日 04時30分57秒 | Weblog
今日はフォルクスオパーで今年話題になった「Tanzhommage an Queen」に行って来ました。前々から絶対一度は行きたいと思っていた作品なので、やっといけてほっとしました。

これはバレエなんですが、最初から最後までずっとロックバンド「クイーン」の音楽が使われています。映像もコンサートの映像が加工されて使われたり、その他の面白い映像がふんだんに使われています。音だけ聞いているとクイーンの映像ライブみたいでした。

その曲に合わせて(また歌詞を理解して)いろいろなバレエのシーンが出てきます。シリアスなラブロマンス物から~夫婦喧嘩~真夏のビーチと、面白いシーンが続きます。私が知っている曲は「We will roch you」「We Are the Champions」と、あとずっと「バーイスコー」(自転車?)って言ってる曲。この3曲だけでした。クイーンそのものが、いったいいつのバンドで、どんなバンドかもわかっていないので、3曲も知ってる曲があっただけすごいです。

以外に曲はピアノあり、メロディックなロマンティックな感じの曲も多く、拍子も大きな4拍子の中に小さな刻みがあるくらいで、最近のヒッポホップとか、ラップとかに比べたら、とっても聞きやすくクラシックな(古いという意味で)感じがしました。(昔はこんなのも大嫌いだったのに!)

最初普通に見ていた観客も、最後のほうは乗ってきて、口笛を鳴らしたり、歓声をあげたりして、本当のライブ会場のように盛り上がっていました。私には普通のバレエですが、クイーン好きな人にはたまらない舞台なんだと思います。(ライブと同じ衣裳をつけたりして、昔をほうふつとさせる感もありました)


フォルクスオパーは今年、この「We Are the Champions」と「マックスとモーリッツ」「アンナカレーニナ」とバレエがとてもよかったですし、それ以外にも「タンホイザー80分」「屋根の上のバイオリン弾き」そしてこの後の「サウンドオブミュージック」とミュージカルも盛り上がっています。ところが来年は、私が4年前にプレミエで発狂した「蝶々夫人」がプログラムに組まれています。これだけは、絶対見たくないし、他の人にも見せたくない演出です。(日本をバカにしているだけでなく、作品そのものもバカにしている。楽しみにしていったのに、怒りを通り越して悲しくなった)もし私が来年ウィーンにいたらフォルクスにケンカ売りに乗り込んでいたかもしれません。今年でよかった!

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コニーの協力で

2008年04月14日 00時40分55秒 | Weblog
今日はコニーちゃんとタンデムだったんですが、この前からどうやったら嫌々ではない練習で、ドイツ語の読み書きがもう少しまともになるだろうと思って、考えた結果、こういうことをすることにしました。

そう、昨日の「はにゅうす」みてください。ドイツ語版も一緒に掲載しています。
自分で訳すだけでは幼いドイツ語になったり、文法間違ったりしているので、必ず目を通してもらってからの掲載になると思うし、その上、毎日は無理だろうけど、タンデムがある日の前の日の記事をなるべくドイツ語にして、彼らタンデム仲間が来るのをまっていようと思います。

あとは、今少しずつですが、ドイツ語のニュースを訳すようにしています。でもなかなか難しいです。訳すのが難しいのではなく、訳そうと思って椅子に座るまでが難しい…。今週はニュルンベルクの白熊「フロッケ」の記事をニュースから引き出して訳すことにしました。これも来週みてもらうことにします。

ほんとうに、しゃべるだけはべ~らべ~らしゃべっているんだけど、読み書きは全然ダメな私です。

そうそう、昨日オペラにいけなかったのに、今日またコニーと飲んでしまいました。つまみは「リンゴの芯を抜いて、1センチくらいの輪切りにして、ドーナツ粉で上げたものに、ジャムと粉砂糖をかけて食べる。」もの。これが以外に美味しかったです。
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玄関でくじけてしまいました

2008年04月13日 00時51分24秒 | Weblog
シャワーもして、化粧もして、普段になくアクセサリーもつけて、服も着て、有名ソプラノ「ネトレプコ」を聞きにいこうと思ったんですが、玄関でくじけました。(ときどきあります)理由は3日続けて人が多い所に行きたくないと思ったから。
チャンスはあと1回だけ火曜日なんですが、来週は怒涛の1週間。無理かもしれない…ということで。


Haette ich Netrebko verpasst?

Alles habe ich vorbereitet, z.B. habe ich geduscht,mich geschminkt, soger Schmuck habe ich getragen und mich gut angezogen.
Denn gestern wollte ich der beruemten Sopransaengerin Netrebko an der Staatsoper zuhoeren . Natuerlich als Stehplatz.
Aber ich weiss nicht warum, ich konnte nicht aus der Tuer meiner Wohnung heraus gehen.
Oja,weiss ich doch! Ich wollte nicht schon wieder hinein kommen,wo viele
Leute sind, wie gestern und vorgestern.

Ich haette am naechsten Dienstag noch einmal die Chance Netrebko zu hoeren. Aber ich weiss noch nicht, ob ich es schaffen kann,weil naechste Woche habe ich viel zu tun.

Vielleicht kann ich nicht...
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今日もすごい人だかりでした

2008年04月12日 06時32分21秒 | Weblog
昨日以上に今日はすごい人でした。大人が次から次へとワインを飲みにきていました。

昨日仲良しになった女性はやはりオーストリア人だった。電話かかってきませんでした。でも会場でばったりママに会い、彼女にも会いました。「電話くれた?」と聞いたら「ごめん番号もってこなかったからかけなかった。」とのこと。(たんなる言い訳です)まあ、いいでしょう。

今日は、同じく留学している、同年代と言うと怒られますが、そんなに若くもないN氏と一緒に飲んでいました。シルヒァー・ビール・シルヒァーで飲みながら、おいしそうなソーセージやパンをつまんでいましたが、そんな中一つ失敗!テレビ中継中のインタビューをやっているのにまったく気づかず、思いっきり映っていました。司会者とお店の人が店をバックにして話していたのに、私はその店と、二人の狭いあいだをぼ~っとしながら歩いていました。過ぎ去ってから気がついて、おそらくディレクターさんだと思うけど、その人に「ごめんなさい!」のポーズをしたら笑って許してくれたけど、私が通った瞬間は皆さんそろって「ああ、やってくれた」という顔をなさっていたとか…すみませんでした。

会場には「ホイ」(干草)もそここにおいてあり、空は青く、風は気持ちよく、そしてシルヒァーは春に似合う味で、本当にいい気分でした。

なので、「1杯だけ飲んで、ワーグナーのさまよえるオランダ人を観にいきましょう」というお約束は、飲み始めて30分もしないうちになくなりました。
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「NAGOYA展示会」と「シュタイヤーマルク州春祭り」

2008年04月11日 17時25分42秒 | Weblog
昨日は前々から約束していた「Nagoya」の展示会に行ってきました。で、2~3分遅れて行って見たら、クリスチャン君一人。なんで?みんなで約束したはず…ここがオーストリア人なんですわ。手帳に書く所くらいまで見届けないと、約束したことにならない人種のようです。「○○はテスト勉強するからこれなくて、○○が来ないと△△もこなくて」とのこと。タンデム相手のソニアも約束したはずなのに、その時間、授業だったとか。オイオイ!

展示会そのものは、模型の実物大「金シャチ」が一個ど~んとあるくらいで、あとは昔の書物~現在のパチンコポスターや名古屋名物までの展示でした。どれもがほんの少しずつだったので、広く浅くといった内容。

一番???と思ったのは、展示の際に日本人はついていなかったのか?と思ったこと。なぜなら、展示の絵が横に寝ていたり、さかさまだったり。これは失礼だと思うんですけど。まだまだオーストリアと日本は遠いです。ちなみに、クリスチャンが一番うれしそうに見ていたのは、お茶席用の生菓子の蝋模型でした。

さてその後、他の用で再び外出し、カメラを持っていたので帰りにぶらぶらと街の写真を撮りながら帰っていると、市庁舎の前に黒山の人だかり。そう、屋台が開店したんです。なんのイベントだろうとよ~く見てみると、シュタイヤーマルク州(グラーツのあるところ)のワイン&宿泊リゾートの宣伝祭り。どの屋台もワインワインワインです!それもそのほとんどが「シルヒャー」きゃ~~~~~~!

シルヒャーは、私がここへ引っ越してきてすぐに「シルヒャーシュツルム」を飲むために下の怖そうなワイン屋へ入って行く勇気を出させたあのワイン。色がきれいで、ウィーンではほとんど飲めないワインなんです。「シルヒャーワイン街道」なるものがあるんですが、車がないと不可能な地域。だからこういう機会を狙ってシルヒャー好きがわんさかきていました。

あまりに人が多くて、一人で歩いていても大丈夫、一人で飲んでいても大丈夫だったので2件まわりました。1軒目は普通の味で、色はきれいだけど、酸味が立つので、あまり好みではありませんでした。2軒目は、これが美味しくって、ちょっと女性好みの甘味(イチゴの香りだったりする)があり、発泡性があり、色もとってもきれいなんです。


ちょうど隣に立って飲んでいた女性と仲良くなり、その彼氏と、そして彼女のパパ&ママとも仲良くなり、大いに盛り上がってしまいました。パパは「日本人か!僕は中国語をはなせるぞ。」といってわけのわかんないウソの中国語をしゃべりだすし、ママと私は一緒に歌ってるし、めっちゃ面白かったです。

結局、最初の店で1杯、次の店で甘めの1杯、シルヒャーシャンペンを1杯、他の種類を1杯(これはママにおごってもらった)飲んで帰りました。4杯飲んだということは、1リットル飲んだということなので、もう足フラフラ。まっずぐ歩けません。酔っていないふりをするのもしんどかった。案の定帰ったら動けなくて、化粧落とさずそのままひっくり返りました。

実は「明日も3時くらいからここに来るから、一緒に飲もう。家を出る前に電話するわ。」と言われたので電話番号を渡しました。さて彼女もオーストリア人、電話かかってくるかどうか…。かかって来たら飲みに行きます。で、瓶で1~2本次にくるワイン好き夫婦のために買っておきましょう。


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フォルクスオパー「マイフェアレディ」9.4.2008

2008年04月10日 05時44分04秒 | Weblog
フォルクスの今年の目玉の一つ、ミュージカル「マイフェアレディ」をドイツ語で見てきました。もちろん標準語のドイツ語と、すごいウィーンなまりのドイツ語のイライザでした。

普段見ているオペレッタのウィーンなまりとは、比べ物にならない、発音さえ聞き取れないような、キョーレツななまりから始まりました。イライザ役のヨハンナ・アロウアウさんは、こちらのミュージカル科を出ていますが、今年はフォルクスで魔笛のパパゲーナ・マリッツァ伯爵夫人の主役男性の妹役・ガラコンサート・屋根の上のバイオリン弾きの姉妹の一人などなど、重要な役柄をどんどん演じています。その美貌だけでなく、バレエ・ダンス・歌・セリフなどどれをとっても他の人以上に「できる」人です。

でも、私は今日配役を見て、ちょっとがっかりしたんです。出来る人なんだけど、彼女の役はどれを見ても惹かれない。私の好みかもしれないので、決め付けたくないんですが、私は魅かれない。一番いいところでも、覚めた目で見てしまう自分がいます。なんなんだろうこれって・・・

彼女を好きなファンもたくさんいるので、やっぱり私の好みに合わないんだろうなぁと思いながら、それでも演出も面白かったし、知ってる曲オンパレードだったし、時々わかるウィーンなまりや、冗談は笑えたし、今日だけじゃなく、もう一度、二度行きたい作品の一つです。

ちなみに、アルフレッド(イライザのお父さん役)が、今回はフォルクスの支配人のマイヤーさんでしたが、(前にタンホイザー80分をやった人)今回も歌あり、踊りありととても面白かったです。この人は舞台の上で、とても癖があるんですが、魅かれるんですよね。

RegieRobert Herzl
BühnenbildRolf Langenfass
KostümeRolf Langenfass
Choreographie nachSusanne Kirnbauer
Choreographie nachGerhard Senft

DirigentDavid Levi
Eliza DoolittleJohanna Arrouas
Mrs. HigginsLouise Martini
Mrs. PearceUlli Fessl
Mrs. Eynsford-HillRegula Rosin
Mrs. Higgins' ZofeManuela Culka
Henry HigginsHerbert Föttinger
Oberst PickeringPeter Matic
Alfred P. DoolittleRobert Meyer
Freddy Eynsford-HillDaniel Strasser
HarryStefan Cerny
JamieJoseph Prammer
ButlerHermann Lehr
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お引越しのお手伝い

2008年04月09日 06時49分38秒 | Weblog
その前に、市庁舎の前でまた屋台が組まれている所です。なんのイベントかわかりませんが、今週末あたりに出ると思います。楽しみです!

さて、今日は家にいたくないというより、実は家にいられない理由があって、一日どうやって過ごそうかと思っていました。(心配していた外泊はせずにすんだので助かった)

で、さばくさんが来週お引越しということなので、無理やりそのお手伝いに行かせてもらいました。昔私がウィーンを引き払う時に、さばくさんには徹夜で掃除を手伝ってもらったので、そのお返しが今回の引越しでできるかと期待して・・・

でも、あまりにいい天気だったので、子どもの為にも公園の散歩から始まり、その後中華でランチ、そして(階段子ども抱いて5階まで上がっているのですぐに動けず)お茶でも飲みながらのスローな動き。こりゃ動けんわ。1歳2ヶ月のりりあちゃんは、まだまだ「ママーママー」の状態。そんな中で荷物を詰めるのは至難の業。午後に箱詰めできたのは皿などたった3箱でした。(これは手伝いに行ったとはいえない)

その後スーパーで箱をもらうことにしようという理由の元、先にアイスクリームをのんびり食べ、その後、箱をもらいにあるいたけど収穫ほとんどなし。私が子どもを抱いているあいだに、さばくさんが紙専用のゴミ箱をあさって箱をゲットするという悲惨な状態でした。

夜にご主人が帰宅したときに、箱を2つもらってきてくれたので、夕飯を3人で食べ、(例の1メートルスペアリブをごちそうになりました)子どもを寝かせ、その後また始動。でも難しいんですよね、子どもがいる上に、あと1週間暮さなきゃいけない。その辺の区別が難しくて、私は「分けてくれたら詰めるから」しかできない。

その上、帰りにはワインの瓶を2本もらって帰ってきました。これじゃやっぱり手伝いになってないなぁと反省。来週できればもう一度いこうかと思いますが、さてはて、どれだけ役に立っているのか、そしてさばくさん夫婦が本当に引越しできるのかどうかも心配です。
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日本語学科ボランティア7.4.2008

2008年04月07日 23時53分14秒 | Weblog
今日は大学の日本語学科の「日本人と話そう」というボランティアに行ってきました。タンデム一緒にやってるソニアやクリスチャンは「違う人と話してね。その方が絶対ためになるから。」とどこかへ追いやって、2時間ともまったく知らない(前回しゃべった子でもなく)人と一緒に、以下のテーマについて話し合いました。

※犬のフン公害について
※タバコの喫茶店など全面禁煙措置について
※携帯の車内での会話について(オーストリアは車内会話全然OKなんです)
※オーストリアのお酒タバコ16歳から解禁について

などなどです。
最初の授業、目の前の男の子は日本に行ったことがあるという金髪男前で、おばさんはかなりうれしかったです。その子と一緒に座っていた女の子が「タンデムしてほしい」と言ってきたので、これで5人をかかえることになりました。おんなじ詩を何度も何度もいろいろな角度から質問できるのでたすかります。(それに全員毎週来てくれるわけでもないので)

授業後はクリスチャン君と前から約束していた「NAGOYA」の展示会を行く約束をし、そこへソニアも参加することになり、この前のコンサートに来てくれていた男の子2人も入り、「もう誰でもいいから行きたいという人みんなで行こう」となってしまいました。これ以上増えると困るなぁ…でもおもしろそうだなぁ…。こっちの学生は本当に仲良くならないと、一緒にどこかへいったいしないようなので、たまにはこういうものいいかもしれません。

午後は用事があり、久しぶりにドナウ川を越えました。ドナウはいつもグレーで、青く見える確立は相当低いです。
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テアターアンデアウィーン「ウィーンフィル&バレンボイム」6.4.2008

2008年04月06日 21時04分14秒 | Weblog
テアターアンデアウィーンでウィーンフィルとバレンボイムのピアノ(指揮も)で、ベートーヴェンのコンチェルトを聴いてきました。今回の旅行でウィーンフィルを座って聞くことはないだろうと思っていたので(値段も高いし、手に入らない)このテアターアンデアウィーンでのコンサートを偶然まだチケットが残っている時期に目に入ったのはラッキーでした。

前半は「まぁ、手馴れた曲だし、こんなもんで・・・」って感じでした。それでも、このバレンボイムはじめ、ウィーンフィルのおっさんたちの雰囲気はとてもよくって、合わせしながらガンガン曲作っていってる風でした。

後半はもう圧巻。これは初めて聞く曲なのですが、もしかしたら相当ピアニストのテクニックが必要なコンチェルトではないか?と思いました。それくらい難しそうな曲なんですが、ピアニストとウィーンフィルの息がぴたっと合って、とてもよかったです。会場も飽きることなく拍手してました。(前半と出来が全然ちゃうやんか!と言いたくなりましたけど)

私が歌以外を聞きに行く時は、たいていベートヴェンかシューベルトなんで、完全趣味です。なので、楽しく聞いてます。例えば、今回も最初の3番だったと思いますが、ベートーヴェンの短いモチーフが「かえるのうた」みたいに、追いかけっこしてくれるところなんか、面白くって、ちょうどその後バイオリンがずっと「ゲコゲコゲコゲコ」と言っていたし、指揮者はフォルテで(ピアノに座ったまま)手足を伸ばしてまるでカエルが飛んでるみたいだし、笑いそうになりました。

となりのフランス語を話す、息子(12歳くらい)・お父さん・息子の順で座っていた家族なんですが、お父さんが音楽大好きでピアノの先生か何かで、たぶん息子はピアノをやっていて将来を託されているんでしょうね。息子が真剣に聞いているのに、お父さん興奮して「ほら次はあのメロディーだ」なんてひそひそ話す。息子は迷惑顔…。その上お父さんは、ピアノのカデンツァだけ息子のためにビデオ撮影して、それ以外のところは、かっこいい部分は指揮までしてしまう始末。あまりのほほえましさに注意はせずにいましたが、そのうち息子が「お父さん静かに!」と注意をいれる始末。一人盛り上がっているお父さんが恥ずかしかったんでしょうね、きっと。

午後からコニーとタンデムをして、ちょうどお酒の話になり、彼女も最近よく飲んでいるということを聞き、途中でワインをあけての授業となりました。辛口ワインでしたが、おいしかったです。気分のいい日曜になりました。

Wiener Philharmoniker
Daniel Barenboim Klavier & Musikalische Leitung

Programm
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Andante Cantabile aus op. 97 (orchestriert von Franz Liszt)
Klavierkonzert Nr. 3 c-Moll, op. 37 (1803)
Klavierkonzert Nr. 4 G-Dur, op. 58 (1807)
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国立歌劇場「夢遊病の女」5.4.2008

2008年04月06日 06時13分48秒 | Weblog
「夢遊病の女」というベッリーニの名作なんですが、「高い音だけ出せるのが特徴である、とあるテノール」に全部ぶち壊されました。残念です。

最後の有名なアリアは、ソプラノ歌手がとてもいい雰囲気を出して、今日のオペラで、やっと初めて観客を引き込んでいました。なのに、(アリア集などではカットされている)テノール歌手の合いの手の部分で、「頼むからあんたの声でぶち壊すのはやめてくれ」と頼みたくなるくらいの幼稚な歌い方でございました。本当にいやになります。

演出は現代的な演出で、要所要所とてもいい部分がありました。「あ~そう持ってきますか!」と何度かうならせてもらいました。でも要所要所「やりすぎ」な所もあり、そのさじ加減が、難しいなぁと思いながら見ていました。

例えば、最後のソプラノのアリアはゆっくりした、半ば夢遊病で、泣き悲しんでいる部分と、目が覚めて喜ぶ部分とあるんですが、このゆっくりと早い部分のあいだの、ほんの少しの時間に、ソプラノが舞台から消え、幕が降り、その後まく前に真っ赤なベルベットドレスで出て来て歌う。その後もう一度幕が開き、合唱が前に出ていて、天井から(なんでゴミが落ちてくるんだ?と思ったが)バラの花が落ちてくる。私にはこのどれもが「やりすぎ」でした。白いネグリジェのまま、男性に抱きかかえられ、周りに祝福されるではダメなのか?演出がほんの少し欲張ってしまった結果ですね、きっと。1幕の最後に雪が降るのがよかったので、その対比で考えてしまったのかしれませんが、多すぎました。演出がうるさすぎると、歌が殺されてしまうので、それは残念だなぁと思いました。

いいのを聞いても、よくないのを聞いても、帰りにこーひー飲みたいなぁ、アイス食べたいなぁと思っちゃいます。で、気持ちはアイスだったんですが、外へ出たとたんに、「寒っ!」と震えるくらいでしたので、くじけました。明日はお昼のコンサートなのできっと…!


指揮Pier Giorgio Morandi
Inszenierung,
B・nenbild und Licht: Marco Arturo Marelli
Kost・e: Dagmar Niefind-Marelli
Choreinstudierung: Janko Kastelic

Graf Rodolfo: In-Sung Sim
Teresa: Aura Twarowska
Amina: Patrizia Ciofi
Elvino: Antonino Siragusa
Lisa: Simina Ivan
Alessio: Eijiro Kai
Notar: Johann Reinprecht
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昨日の続き

2008年04月04日 20時50分47秒 | Weblog
昨日あれからまだずっとめまいがして、(もともと三半規管は弱いと思う。遊園地のコーヒーカップには乗れない)でもお腹は非常に空いて(気がついていないけどストレスだったんだと思う。)たくさん食べて寝た。さっき体重計に乗ってみた。あんなに昨日の夜食べたのに減っている。その上、身体が異常に筋肉痛。やっぱり暗闇体験が原因だと思う。やってる最中はいろいろ触っておもしろいので、そんなの気になっていないんだろうけど、身体は正直でたぶんすごく緊張&硬直していただんと思う。たった1時間のツアーだったのに!

今朝、まだクラクラしていたので、クリスチャン君のタンデムをキャンセルして、ちょこっと家の中をかたずけたりしている。午後からは練習しようと思うけど、どうだろう?

明日はコレペティさんのレッスン。この前全然ダメだったシューマン「女の愛と生涯」の5曲目をリベンジ。すこしわかってきたような気もするんだけど、要は、嫌でも何でも毎日練習するというところか。

日曜は、テアターアンデアウィーンという劇場で、ウィーンフィルとバレンボイムを聞きにいく。4月はすでに行くと決めているコンサートだけで16本。暖かいので動きやすいけど、2日に1回のコンサート行脚はなかなかキツイ。


家から徒歩5分にあるシューベルトの生家。(2階の部分)
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見えるってすごいこと

2008年04月04日 00時37分36秒 | Weblog
今日はとても貴重な体験をしてきました。「暗闇での対話」とでも訳しましょうか。そういう催しに申し込んで行ってきました。つまり普通の人が何も見えない世界を体験するというものです。

普通は8人で一つのグループらしいのですが、前もって予約する時に「外国人なので、ドイツ語に不安がある。特に周りの人が叫んだり、大きな声で話をしたら、わからなくなって置いてきぼりになるので怖い。」と言ったら、空いている時間を選んでくれ、また一人だけのマンツーマン参加をさせてもらえました。

まず、入り口で盲人用のステッキをもらいます。それを手首にかけて、コンコンと道を確認しながら真っ暗闇に入っていきます。本気で何も見えません。見えないのに見ようとするからか、途中三半規管もあいまってめまいを起こす人がいるそうです。実は私もその一人。かなりくらくら来ました。家に帰ってきた今も、まだ何か回ってます。

今回は生まれた時から全盲であるという、ハンガリー人のシャンドルさんに案内してもらいました。まずは、地面の感触を確かめながら(ちゃんとコンクリか芝生か石だたみかわかった)どこかに向かっていきます。何かの木にあたりました。「本物かどうかわかる?」といわれたので、とっさに匂いをかいでいました。次は足元に鉄のかたまりがありました。あちこちさわっているとベンチでした。

そんなことをしながら、今度は街の中へ入っていきます。横断歩道はおそらく数センチの段差なんだと思いますが、降りるのも、あがるのも怖かったです。それに今横断歩道を渡っているといわれても、どの方向に歩いているのかわかりません。シャンドルさんの声だけが頼りです。もし案内役の人がいなかったら、道の真ん中に座り込んで動けなくなってると思います。

ポストやスーパーのレジは触ってわかりましたが、かなり時間がかかったのが、道路のゴミ箱。自分が見えなくなったら確認のために何分もゴミ箱を手でなめまわすことになるのか、と思ったら恥ずかしかったです。もちろん今回は危険なものは触らないし、最初に段差は横断歩道だけと教えてもらっていたので、大丈夫でしたが、普通の生活の中で、未知の物に触る前に危険かどうかの認識なんかできないなぁと痛感。

野菜や果物はわかりやすかったけど、自称「鼻はいい」と思っていたのに、ナツメグやカレー粉、お茶の匂いがわかりませんでした。(2006年からおいているから古いということもある)

不思議なことに、シャンドルさんには私が匂いをかいでいることや、(ほとんど音はさせていない)どっちをむいているとか、何をつかんだとか、見えているんです。これには驚きました。なんで?って思いましたもん。

それからバスにも乗りました。(もちろん暗闇の中で)これは乗り降りの段差が怖かった上に、乗って「前に椅子がありますよ」と言われて座ろうとして、手すりに思いっきり顔をぶつけました。痛かった!

もちろん見えない状態では、自転車も車も自分では乗れないし、触るか、匂いをかぐか、聞くかしないと、目の前に何があるのかなにもわからないのはかなりキツイなぁと思いましたし、工事中の「立ち入り禁止」や「迂回せよ」の看板なんか読めるはずもなく…(ところが看板があるとわかれば、字の上塗りが手で触って読めるらしいんです)

真っ暗だということは、こんなにしんどいことか!と痛感しました。特に視力には不安があるので、早いうちにこういう体験ができてよかったです。

最後は、バーで飲み物を頼みます。ワインにしようと思ったのですが、赤だか白だかわからないので、結局コーヒーを頼んで(クリームもお砂糖も入れました)ちゃんとお金も払ってきました。もちろん暗闇で。
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ここにも歌えない人がいた

2008年04月03日 00時05分33秒 | Weblog
その前に、この前よりこさんと話をしたとき、「今タイガースの歌を練習しています。」と言われて、六甲おろしかと思ったけど、よく聞くとジュリーのいたタイガースだった。でもジュリーはソロになって「勝手にしやがれ」くらいからしか記憶にない私です。

こういうグループサウンズの曲が、唱歌教室で歌われるようになってるんですね。今の50歳代の青春といえば、こういうグループサウンズ全盛期の時代ですよね。もうすぐ老人ホームでは、大正琴や唱歌の代わりに、エレキギター片手に、ビートルズからタイガース、果てはドリフターズまで?演奏するおじいちゃんたちと、その周りを取り巻くおばあちゃんたちで一杯になるのかと思うと、ちょっとおもしろそうです。

私が60を過ぎて職業として歌うのをやめた時、何を風呂で歌いたくなるのか考えてみましたが、まだ決められません。間違ってもクラシックじゃないだろうなぁ。

さて、今日は朝練習して、午後からソニアとタンデム。彼女も歌えない人であること発見。

「子どものころは歌ってたんだけど、今はだめなの、へたなの。」と本当に恥ずかしそうに言うので尋ねてみた。「どこかの段階で、ソニアに、歌下手だねって言った人いる?もしかしてそこから歌ってない?」ドンピシャでした。高校生くらいのときに、音楽の授業で先生に「お前の声には穴がある。息が漏れすぎておかしい。」と言われてから歌えなくなったそうです。

ああ、ここにも犠牲者が…と思いました。本当に声って精神が与える影響が大きい。たかが歌なのに、たった一言で歌えなくなってしまうなんて、歌えている人は想像もできないでしょうが、これが原因で歌わなくなった人をたくさん見てきたので、私はいつものとおり、なぜ今歌が下手なのか、何が原因で、それってたいしたことじゃないでしょう?どうしたら歌えるようになるかという説明をしました。

ソニアもその説明にびっくりしたようで、「まだ人前では歌えないと思うけど、練習したいなぁ。歌えるようになりたいなぁ。」といいながら帰って行きました。

歌が嫌いな人はいないはず。みんな小さい時は歌ってたんだから、歌わない選択はあっても、歌えない状況は、ないようにしてあげたいと思っています。


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フォルクスオパー「メリーウィドー」1.4.2008

2008年04月02日 01時25分46秒 | Weblog
メリーウィドーもこのシーズンこれが最後かなぁと思ったので、見に行って来ました。ギャラリーは案の定、空席が目立ち、立ち見の客も少なく、始まるとすぐに全員どこかの座席に吸い込まれて行きました。私は最初、前のほうへ行ったのですが、なんだか居心地が悪く、2幕からはいつもの一番後ろど真ん中に一人ぽつんと座り、観客の反応も見ながらのオペレッタとなりました。(ここが一番落ち着く)

秋冬に見ていたメンバーとは違ったので、また感じの違う舞台でしたが、それでもみなさんお客さん少なくていろいろ頭の中をよぎるのか、あちこちでいたずら?いやセリフオチ?いや新しい試み?をしていたようです。

往年の名歌手、イーロッシュなんかが、端役で出演して、舞台全体を締めているのがとても好印象でした。舞台を楽しんでいるし、若い歌手には惜しまず拍手をするし、ここはという時にすっと目立ってくるのはさすがです。

そのほかに、バランシエンヌなんかもこの前と違う歌手だったのですが、やはりカンカンは踊れるし、側転もする。そして開脚も、男性の助けで空中を回る。「フォルクスに出るには歌えるだけじゃだめなんだ」とよく言われますが、こういうことができて、なおかつちゃんと歌える人が最低2人いるんですから、その層の厚さには驚かされます。

指揮Rudolf Bibl
ヴァレンシエンヌRenate Pitscheider
ハンナEdith Lienbacher
SylvianeLidia Peski
OlgaSusanne Litschauer
PraskowiaMirjana Irosch
Baron Mirko Zeta, pontevedrinischer Gesandter in ParisHarald Serafin
ダニロFrank Larsen
Njegus, Kanzlist bei der pontevedrinischen GesandtschaftGerhard Ernst
Camille de RosillonPavel Cernoch
Vicomte CascadaDaniel Strasser
Raoul de St. BriocheThomas Tischler
Bogdanowitsch, pontevedrinischer KonsulDavid Busch
Kromow, GesandtschaftsratWolfgang Tomsits
Pritschitsch, MilitärattachéRaimund-Maria Natiesta
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国立歌劇場「ナクソス島のアリアドネ」31.3.2008

2008年04月01日 06時35分00秒 | Weblog
リヒァルト・シュトラウスのオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を見てきました。今日は国立歌劇場の一番すごいのから、一番そうでもない歌手まで勢ぞろいでたいへん勉強になりました。

ツェルビネッタを歌ったファニーという歌手は、急きょ病気で降りた歌手の代役で舞台に出ましたが、若いのにもかかわらず、なんなくこの大役をこなしてしまいました。(ブラボー続出)途中に難解なコロラトゥーラを含む20分もかかるアリアがあるのですが、これも何の苦もなくです。すごかったです。今年は小さな役でしか国立歌劇場と契約していないので、おそらくこの役はアンダーカバーで契約していたのでしょう。これから彼女の出る舞台が楽しみです。

アリアドネ役のピエチョンカは、最初のアリアが「ああ、こもってる。力んでる。声が前に伸びない。」と私の普段のうまく行かない悩んでいる部分をそのままやっちゃってくれました。ところが、いったん舞台袖に引き、その後20分後に出てきたときはものすごい伸びのある美声で観客を魅了。いったいこのあいだに彼女は袖の声出しボックスで何をしたんでしょうか?秘訣聞きたい!

テノールはこのシーズンに国立歌劇場にデビューという人でしたが、この役たぶんすごく難しいんだろうなぁと思う。テノールのいや~な高い音域が次から次へと出てくるし、がんばらないといけないし…この役できる人他にいなかったのかなぁ…。それ以外にもテノールの小さな役があったんですが、これも…。それでも国立歌劇場、どれだけがんばっても出れませんから、なんとも言えませんが、今日はこれでよかったのかなぁ…演出家や、支配人、どう思ってるのかなぁ…と、聞いて見たい気分になりました。

指揮 Friedrich Haider ←本当の指揮者

作曲家の役 Michaela Selinger
テノールの役 Lance Ryan
ツェルビネッタ Daniela Fally
プリマドンナ(アリアドネ役) Adrianne Pieczonka

お話自体が、劇中劇なので、こんな配役になっています。
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