Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

国立歌劇場「ナクソス島のアリアドネ」31.3.2008

2008年04月01日 06時35分00秒 | Weblog
リヒァルト・シュトラウスのオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を見てきました。今日は国立歌劇場の一番すごいのから、一番そうでもない歌手まで勢ぞろいでたいへん勉強になりました。

ツェルビネッタを歌ったファニーという歌手は、急きょ病気で降りた歌手の代役で舞台に出ましたが、若いのにもかかわらず、なんなくこの大役をこなしてしまいました。(ブラボー続出)途中に難解なコロラトゥーラを含む20分もかかるアリアがあるのですが、これも何の苦もなくです。すごかったです。今年は小さな役でしか国立歌劇場と契約していないので、おそらくこの役はアンダーカバーで契約していたのでしょう。これから彼女の出る舞台が楽しみです。

アリアドネ役のピエチョンカは、最初のアリアが「ああ、こもってる。力んでる。声が前に伸びない。」と私の普段のうまく行かない悩んでいる部分をそのままやっちゃってくれました。ところが、いったん舞台袖に引き、その後20分後に出てきたときはものすごい伸びのある美声で観客を魅了。いったいこのあいだに彼女は袖の声出しボックスで何をしたんでしょうか?秘訣聞きたい!

テノールはこのシーズンに国立歌劇場にデビューという人でしたが、この役たぶんすごく難しいんだろうなぁと思う。テノールのいや~な高い音域が次から次へと出てくるし、がんばらないといけないし…この役できる人他にいなかったのかなぁ…。それ以外にもテノールの小さな役があったんですが、これも…。それでも国立歌劇場、どれだけがんばっても出れませんから、なんとも言えませんが、今日はこれでよかったのかなぁ…演出家や、支配人、どう思ってるのかなぁ…と、聞いて見たい気分になりました。

指揮 Friedrich Haider ←本当の指揮者

作曲家の役 Michaela Selinger
テノールの役 Lance Ryan
ツェルビネッタ Daniela Fally
プリマドンナ(アリアドネ役) Adrianne Pieczonka

お話自体が、劇中劇なので、こんな配役になっています。
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