Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

「夏は来ぬ」を一緒に歌いました

2017年06月12日 14時40分47秒 | Weblog

今日(もう昨日だけど)は、いつものピアニストさんが急病でお休みだったので、

唱歌教室に急きょコマコマさんに来てもらいました。

歌は、青葉城恋歌~夏の思い出~白い花が咲くころ~夏は来ぬ~アヴェ・マリア・・・と

いろいろなジャンルのものを歌いましたが、

その中で、生徒さんが「夏は来ぬ」の歌詞について調べてきてくれました。

卯の花の 匂う垣根に
時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて
忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ

衝撃の事実!

「うのはなのにおうかきねに~」の「うのはな」は、匂いません。

これは、「うのはなのにおうがごとく」だそうです。

ウツギの木のことだそうですが、あんまりにおいしないそうです。

におうがごとく、きっと美しい、初夏らしい、すばらしい、楽しい、いろいろな気持ちが沸き上がりますね。

言葉がないほうがたくさんわかる。いいですね。

そして

「ほととぎすはやもきなきて、『しのびねもらす』」

ほととぎすが、なぜしのびねもらさないといけないのか?

 

それには、ちゃんとわけがありました。

ホトトギスは5月ごろから鳴き出すのですが、それがまだ早い時期なので

数も少なく、ホトトギスにしても「あら、まだなのに・・・」と思うところもあるのか、

その年に初めて聞くホトトギスの鳴き声を忍び音という言い方をするそうです。

他にも、毎回毎回、私の知らないことをいろいろ補足して、調べてくださる生徒さんが多く、

それも、おひとりではなく、毎回違う方が資料を持ってきてくださったりします。

 

この「夏は来ぬ」歌うのは意外にむつかしいです。

人前で歌うときは、まあまあ苦労してます。

で、毎回、意味も忘れてしまうくらい、日本語もむつかしい。

でも、歌いたくなるんです。不思議です。

思い出の中の、いろいろな場面を思い出させてくれる歌なんでしょうね。

 

あと10年たったら、何も通じなくなるかもしれない・・・と思うと、

何かやり方を考えないと!と思います。

次の世代に伝えるいいアイデアがあったら教えてください。

 

 

コメント
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