Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

エーバーザール「ダニエル・ヨハンセン」26.3.2008

2008年03月27日 06時29分56秒 | Weblog
今日はタンデムのソニアと朝からタンデム。その後お昼ごはんを約束してたので、朝から用意がバタバタ。途中まで下ごしらえして、あとは見せながらの料理。これも彼女にはいい経験だったりする。味噌をささっとおたまの中で菜箸でといていたら、「私もそうやってる。よかった一緒で。」といろいろ確認しているのだ。その気持ちよ~くわかる。私のオーストリア料理も自己流なので不安一杯だったりする。

今日のメニューは、ちょっと中華風豆腐とミンチと鞘インゲンともやしの炒め物。スモークサーモンの手巻寿司。玉ねぎとわかめの味噌汁。サラダ。

来週、学校で発表する日本についての文章の内容が「日本のご飯はいろいろな色があって、いろいろな種類がでてうれしかった。」というのを、この前、手伝ったばかりだったので、「いろいろ作らなきゃ!」というプレッシャーをかかえての、すごいごちゃ混ぜメニューとなってしまいました。

以外に手巻寿司がはじめてだったらしい。「これなら、ハムとかチーズもはさめるよ。」と教えてあげたので、生魚の食べられない家族にも出せるからと、喜んでくれました。

さて、夜は(実は明日も同じ所へいく)なつかしいエーバーザールでの演奏会でした。今日も明日も、昔から習っているルッツ先生が伴奏なので、行くことになりました。(ルッツ、4月末までに全部違うプログラムで6本コンサートだって言ってた。単純計算で150曲~180曲かかえてる?)

今日はオーストリア人のテノール歌手、ダニエル・ヨハンセン。とてもいい声で、それも魅力的な声なんだけど、調子が悪いのか、途中で水をよく舞台の上で飲んでいたし、歌詞を覚えていないのか、譜面台置いて楽譜見てたし、その上、シューマンの一番いいところで、歌詞が飛んでしまい、ふっと伴奏者のほうに身体を傾けた。ルッツは小さな声で(ホールが小さいので少し聞こえたのでばれたけど)伴奏弾きながら歌詞を2~3節読んでカバーして、なにもなかったかのように、次へと進みました。いろいろ緊張する場面の多いこんさーとでした。とてもいいものを持っている歌手だと思うので、もう一度何かどこかで機会があれば行きたいです。でももう一度同じことをしたらその後はたぶん行かないと思う。というボーダーのラインにいるなぁという感じ。もちろんちゃんと歌えば、私なんか比べモンにならないくらいうまいし、すてきだったりするので、この作りかたで舞台に出てくるのは残念。(たまたま今日が体調が悪かったことにしておきましょう。

その直後のお客さんの反応が面白い。拍手がすごいんです。歌手を勇気付けようとしているのか、それとも、「いやいや歌詞が飛ぶくらいどってことないよ。それ以外ですごくいい。」という意味なのか、とにかくみんな思いっきり拍手してる。
こうやって若い歌手は育っていくんでしょうね。

ここは100席くらいの小さな、でも雰囲気のあるすてきなホールなんです。こういうホールが日本に欲しいなぁと、本気で思います。

コメント
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