Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

強度試験

2009-08-17 | 想い・雑感
以前 (おそらく20年以上前)
山口県岩国市の錦帯橋を見に行ったことがある
木造の橋で
5つのアーチがつながった形をしている
とても美しい橋だ

この橋は5年に一度強度試験をしているとのことで
先日ニュースで高校生たちが
橋の上に100人以上(約6トン)のることにより
その強度試験を行ったことを報じていた

それだけ乗っても
歪は1mmを下回るということで
木材の組み合わせの巧みさに驚くばかり


人間の場合も
定期的に強度試験をしたほうが良いかもしれない
特に政治家は強度試験として
基本的知識を問う筆記試験
専門分野を自己申告してもらい
その領域の筆記試験
健康診断(激務に耐えられるか)
議会での活躍評価
などを定期的に行ったほうが良いのではないだろうか

必ずしも一流大学を出ている必要はないが
政治家として勉強を積み上げているか
きちっと判断できるようなテストをして
公開してもらいたいものである

実名

2009-08-14 | 想い・雑感

酒井法子が逮捕された際
NHKまでもが
夜7時のニュースで
トップニュース扱いであった

麻薬が大きな社会問題となっているのはわかるが
なぜトップで
しかも実名で報道するのだろう

実名をだすか出さないかをどこで分けているのだろう

数年前全国紙の社長の息子が
大麻所持で捕まった際
このような報道をされたであろうか

メディアが出してくる情報というのは
メディア関係者内ですでに色づけされたり
情報操作されたりしているのがあまりにもはっきりしており

辟易

くさび

2009-08-14 | 想い・雑感

働き始めて以来
お盆休みなるものを経験したことがほとんど無い
お盆も当たり前に勤務している
だから帰省ラッシュなども実感としてわからない

そうは行ってもお盆
今朝は早起きして
勤務前にお墓参りをしてきた

墓石を拭き
水を入れ替え
花を手向ける
線香の煙が緩やかに立ち上り
手を合わせる

祖母


が永遠の眠りについた日が
遠い昔のように感じつつ
一日 一日を過ごしているが

胸の奥底に
悲しみの楔が打ち込まれている

さあ
今日も一日・・・

日照

2009-08-13 | 想い・雑感
梅雨だなぁ
と思っているうちに
お盆がやってきた
真夏の照りつける太陽さんとやらに
あまり出会った記憶がない

庭のブドウも
熟さないまま落ちていきそうな気配

ちょっと日照時間が減ると
大きな影響がある

自然の中で生き 生かされている

今年は ぶどうジュースなし

関連なし?

2009-08-12 | 想い・雑感

どんな事象間でも
関連の有無を見極めるのは難しい

風が吹けば桶屋が儲かる
というところまでは行き過ぎかなと思うが

人と人
国と国
会社と会社
異なる産業間
病と病

関係なさそうで深い関係があったりする

今回駿河湾で発生した地震は
いわゆる東海地震とは関連なしとの発表に
少し違和感を感じる

発表者なりの東海地震の定義があり
それとの関連はなしと判断したのだろうが
同じ地域で発生した岩盤のゆれが
東海地震という名称の元問題になっているプレートに
本当に影響(関連)なしといえるのだろうか

地震の予測ができない現在の科学力で
胸を張って関連なしといえるのだろうか

患者さんから時々
現在の病気と
日常生活
生活歴
人間関係
他の病気 などとの関連の有無を問われることがある
そんな時当たり前に考えれば関係なしと思っても
なかなか「関係ないです」と言い切ることは難しい
本当に関係ないの という突っ込みに応える術が無いから

やめられる?

2009-08-11 | 想い・雑感


中川氏が断酒を宣言したというニュースを聞き
え! 今頃? という印象

世界に向け大々的に発信されたあの映像の原因が
飲酒であれば
あの後直ちに断酒するというのが普通だろう
いまさら宣言するということは
まだやめていないということ
あるいはやめられないということ

アルコールも薬物である
慢性継続的に体内に入れれば
アルコールなしではやっていけなくなる
本当にやめられるだろうか

また
「日本のため、皆さんのためにも断酒する」
とおっしゃったそうだが
だれのためでもない
ご自分のためでしょう

習慣が人を作る
生活習慣病という言葉もそこを表している
重ねた習慣は病も引き起こすのである

自戒

みずみずしい頃

2009-08-10 | 想い・雑感
温かい雰囲気で人気のあった石立鉄男が亡くなったのは2年ほど前だったろうか
そして今度は大原麗子

雑居時代の主演二人が
亡くなってしまいましたね

昔両親が
かつての俳優などの訃報に接して
少し悲しそうにするのを見て
不思議に思っていたが

最近はその気持ちがよくわかる

赤の他人ではあるのだが
若かりし頃の思い出と結びついた人ともいえる俳優の死は

みずみずしいころの記憶を
また一つ失うことにもなる

寂しさが
心に広がる

分別

2009-08-10 | 想い・雑感


ある癌で紹介されてきた方
足先の感覚鈍麻を訴える
骨転移を含め脊椎疾患をまず考え
整形外科医に診療依頼するも
明らかな異常なし

どうもビタミン欠乏からくる末梢神経障害と思われる

この方
数十年来
食事は夜9時頃に一食
あとは日本酒にして5合くらいの飲酒

これじゃ体にいいわっきゃないよ♪
わかっちゃいるけどやめられない♪♪


酒井法子も
わかっちゃいるけど やめられなかったのか

自身が関わってきた仕事から見て
断固覚せい剤使用拒否し
使用を進める相手を諭すくらいの立場と思われるが
分別が足りなかった


まあ多くの人は
ふんべつがあったりなかったり
場合によってしっかりしていたり 抜けていたり
という具合で完璧な人などありえない
当然小生などもそうで
どちらかというと抜けているほうが多い
だから酒井法子を非難する資格など無いのだが
残念



ちなみに小生の理想は
十分な分別を持った上での
無分別の世界 とらわれの無い世界への飛翔

だが生涯絵空事で終わりそう

灯火管制

2009-08-07 | 想い・雑感

暗くなれば灯りを点ける
それが当たり前の生活をしていると
蛍雪の功
などという言葉も死語になっている
今も 蛍雪時代 という雑誌はあるのだろうか?

悩み深く
心がさ迷い歩く状態の中
ほんの少し展望が開けたとき
一筋の光が見えた
などと形容する

光というのは
人に安らぎと希望をもたらすもの

太平洋戦争末期には
その光を
国民はしばしば奪われたらしい
灯火管制である
敵機から光が視認され攻撃目標とされないことを目的としていたらしいが
なんと閉塞した日常であったことだろう
それも一日や二日のことでなく
灯りを制限した夜が日常であったと亡き両親からしばしば聞いた

灯りを消したところで
米軍機はすでに攻撃目標を決めて飛び立っていたはずであり
あまり意味があったとは思えない
あるとしたら日本軍部が国民に灯りを消すという行動を強制することにより
まとめ上げる 統制する
という意味合いのほうが強かったような気がする

そのような時代 日常 に帰るようなことは
決してないことを願う


話はずれるが
末期がんの患者さんは
次第に自分がやりたいことを
一つ一つ諦め 失っていく
そのような状況の中で
医療者が無意味な我慢 統制 を強いるようなことがあってはならない
光を奪ってはならない
と思う
形の違う 灯火管制を強いてはいけないのである

ウィルヒョウ転移

2009-08-06 | 想い・雑感


左の首の付け根に10cm近いしこりがある80代半ばの女性が紹介されてきた

3年前に胃癌の手術を受けた際
すでにStageIVの進行した状態だったそうで
2年前から首が腫れだし
抗がん剤の治療を受けたりしていたとのこと

胃癌から左首の付け根のリンパ節へ転移したものを
ウィルヒョウ転移と呼び
いよいよ癌の終末像になる

疼痛緩和を主目的として紹介されてきており
実際麻薬製剤を使用していくしかないだろうと思っていたが
CTを撮ると
首以外の場所に再発を認めない
それではと
放射線治療をお願いしたところ
みるみる腫瘤は縮小して
見た目にはわからないくらいになって
また自宅療養ができるようになった

かなり増やしてきていた麻薬製剤も
漸減していくことができている

なにかできることをして
より良い今の生活を提供する
そして患者さんと共に
癌と付き合っていく
なかなか意義あることだ

今回のようには
うまくいかないことのほうが多いし
この方もいずれまた
しこりが大きくなってくるだろうが
今後もできる何かを探りつつ
より苦痛の少ない生活を送っていただきたいと願う

重なる

2009-08-05 | 想い・雑感


生きていると出来事が重なっておきるということを経験する

悪いことって 重なるよねぇ
との感想を抱くことになる

内科から進行胃癌の方の紹介があった
所見から癌を手術で完全に取り除くことは難しいと思われ
とにかく食べられるようにしてほしいとのことであった

診察室に入っていただくとき
奥さんも一緒に来られたのだが
なんとお二人とも点滴をぶら下げておられる

ご主人に付き添って病院に来た際
発熱 全身倦怠感があり
奥さんも診察をうけ
そのまま入院になったとのこと

結局
ご主人に対しては
胃と小腸とのあいだにバイパスを置く手術をおこない
普通に食事が取れるようになり
現在は抗がん剤治療を行っている

ご夫人に対しては
脾臓摘出術(夫と2週間違い)を行い
悪性リンパ腫の診断を確定後
内科で化学療法を行っている

ご夫婦ともに手術を受ける
ということは必ずしも珍しいことではないが
ほぼ同時に手術が必要となることは
珍しい

重なるときは重なりますね

人類の歴史?

2009-08-04 | 想い・雑感
親から子供へ引き継がれる形質を運ぶのは
遺伝子であり
その情報は全て
体細胞の核の中に収められている

しかしミトコンドリアには別のDNAがあり
それはヒトの場合母系で伝達される

ミトコンドリアという細胞内小器官は
太古に独立した生物であったものが
他の細胞に取り込まれたものという説は
なにか不思議なロマンを感じる

そのミトコンドリアDNAの研究成果や
多くの考古学的研究成果から
最初の人間はアフリカ大陸で生まれたとされる説が
有力であるとよく聞く

ならば人間の歴史が刻まれている時間は
アフリカ大陸が最も長いはずである

ところが私がアフリカと聞いて思い出すのは

奴隷船
黒人
ジャングル
太鼓
はだし
アベベ
民族紛争
飢餓

といった程度で
アフリカの歴史などまったく知らない
学校で習った記憶もない

日本と中国の間で教科書問題が軋轢を生むことがよくあるが
アフリカの人々が日本の歴史教科書を見たら
もっと怒り出すかもしれない

観音の滝

2009-08-04 | 
滝の近くには
なんらかを祀っていることが多い
この滝の傍には観音様が祀っており
眼病に霊験ありとされていた

豊臣秀吉と縁のあった女性が眼病を患い
滝の上流にあるたまりで眼を洗ったところ
病が平癒したとの言い伝えらしい

滝を下から見ると
滝口の向こうに天を見るような心持ちにもなり
そこに神秘を見出したくなるのもよくわかる

私もついついうすくなりつつある眼をもう少しもたせて貰うよう
お願いしてしまった



滝の近くの店で
ひやしわさび茶蕎麦なるものを頂いた
わさびの葉が麺の周囲にちりばめており美味
そっと置かれた花にも心癒された

転ばぬ先の 水分補給

2009-08-03 | 想い・雑感
記録的に長期にわたった梅雨も
ぼちぼち終焉が近づいてきたようです
暑い日ざしがやってきます

真夏に気になることの一つに
脱水があります
高齢の方などはもちろんですが
抗がん剤治療をしている方などは
水分を十分補給できない方も多く
どうしても脱水になりがち

そういう方で時に重症化するのが腎盂腎炎
尿路感染症は多くの場合逆行性感染といい
尿道孔--->尿道--->膀胱--->尿管--->腎盂
という具合に細菌が尿の流れに逆行して増殖していきます
脱水になって尿量が減ると
尿による洗い流しという側面が弱くなり尿路感染症になりやすくなるようです

腎盂腎炎はあまり特別な症状がないままで高熱が出るため
解熱剤の処方のみで様子を見ている場合がありますが
ひどいときには肺血症にまでなり命に関わることが

抗がん剤治療中の方は水分の補給をこまめに行いましょう
吐き気などで十分な水分が摂取できないときは
その旨を主治医に伝え 点滴などを受けましょう

そして発熱が認められたときには
市販の薬を服用したりやかかりつけでない医療機関を受診したりせず
担当医に相談してください

私が経験した中にも
解熱剤だけで何日間か様子を見て
救急で運ばれてきたときには
肺血症で死の一歩手前までなっていた方がおられました

白糸の滝

2009-08-03 | 
白糸の滝というネーミングはよく聞く
そのうちの一つ
確かに水の流れがきれいに糸を引くよう

それにあやかってか
滝の近くにはそうめん流しの店がある
日曜日ということもあり
多くの家族連れでにぎわっている

写真を見返すと
深山幽谷の地に
静寂の中滝の音だけが響く
という感じだが

少し下流は堰き止めてあり
そこに養殖と思われるヤマメが多数放流してあり
これまた多数集まった人たちが
そこに釣り糸を投げ込んでいるというさわがしさ

平日に来て見たい滝である