目指すところ

がん治療を行っている外科医者は
基本的に根治手術を目指す
というのが第一目標となる

体内から癌を排除してしまう
ということである

その目標が
患者さん自身の望みと一致しないこともあるかもしれない

人の価値観は様々であり
どこを目標にするのが
患者さんの幸せにつながるのか
というのは他人である医師が推測するのは
むつかしい場合が多いし

患者さん自身も
治療が引き起こしうる様々な事象を
把握した上で意思決定するわけではないから
患者さんにとってもむつかしい場合が多かろう

お互いが
しばしば思いを告げ
一緒に方向を探る
ということしかないだろう

ただ治療の初期においては
根治が共通の目標であることがほとんどだから
治療経過の中で
患者自身に
こんなはずでは…
という思いが出てくる頃からが
コミュニケーション本番である

その時
患者さん自身には
自分の幸せについて
しっかり向かい合うことが求められるし
医師には
その投げかけに向き合う姿勢が求められる

信号無視

日が暮れてしまった後
3車線の広い道路を
家に向かい車を走らせていた

前方の横断歩道に人影を見つけ
すぐに減速

私の右車線の車は
その歩行者をかすめるように通過

歩行者用の信号は
赤になってかなり経過しており
最初は目を疑ったが
車のことなど全く気にする様子もなく
おばあさんがゆっくり渡って行った

認識できないのか
認知症があるのか分からないが
もし轢いてしまえば運転手の責任

怖いね

ただ気になるのは
病院ロビーで良く見かける人に
かなり似ていた
今度確認してみよう