Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

自宅で逝くのは難しい

2011-10-01 | 想い・雑感
今や核家族という言葉自体が陳腐になるほど
家族構成が少人数になって久しい

顔を突き合わせる人間の数が少なければ
気が楽な面もあるのかもしれないが
何かあればすぐに手が足りなくなる

介護なんて言うのも
大家族なら
手の空いている人間が交代でできるから
介護保険なんてものは必要なかっただろう

長期の介護とまではいかなくても
病人ひとり出れば
少人数家族には
看病してあげる余力なんてない

最後は家で
ということで
近くの病院に点滴などをお願いした人も
結局入院させてくれとのことで
病院に戻ってきた

夜間に痛みが出たときの対応が不十分で
本人が呻けば
翌日仕事のある子供たちも眠れない
奥さんは看取ってあげるつもりでも
こどもから何とかしてくれと言われれば無理である

かくして
本人は
病室にひとり身を置くこととなる
きっちり痛みを取るようにするから
その意味では楽かもしれないが
さみしさはあるでしょうね

在宅医療が日本全国津々浦々まで充実すれば
自宅で逝くこともできるようになるのだろうが
今はそんな環境を手に入れることができる人はごく一部
当分死に場所の第一位が病院であることは続きそうですね
戦争が起きない限りは