三峡下りの行くへ不明者が400人を超す。
私が乗ったのは1006年なのでもう20年近く昔のことになる。
当時白帝城への山道でいずれ三峡ダムが出来たらここまで水がくると印がしてあった。
立派な船で2人用の個室。ホテルの部屋と同じで設備も整っていた。どこだったか忘れたが
何泊かしたのち途中で下船して麓のお店に大きい荷物を預け黄山に登った。
ロープウェーで上り、そこからは徒歩で山頂まで。山頂で3泊した。
1990年世界遺産になった奇岩の多い神秘的な山だった。
「黄山を見ずして山を見たというなかれ」とまで言われている奥深い山である。
ただ3泊したが霧が深く何も見られない日もあって晴れた日はわずかであった。
そこで水墨画を購入したし、麓のお店で琥珀のネックレスを購入したのを思い出している。
あのころは若かった。よく歩いた。そしていろいろ見た。楽しい体験をした。
その後、「大地の子」が放映されて、長江を日本人の父と中国残留孤児となった息子
が一緒に下り、日本に来ないかという父に対して「私は大地の子です」と断る息子
の姿に涙をこぼしたものだった。懐かしい。あの川での惨事。1人でも多く助かってほしい。
うらやましい。一度足を踏んだ土地は、その後、ニュースなどで報じられても、味わいが違うと思います。
でもつぶすような財産なんて初めからありませんし、できる範囲で、できるときに見たいものを見、行きたいところへ行こうと思っています。
非日常の世界は心を豊かにしてくれます。