あなたがいなくて、病気になって

2012-07-05 13:19:33 | 日々思うこと
ひとりになって初めての病気に本当に心身ともに参っている。

何も食べたくない、気力が失せている。体も気だるいが心も折れている。

熱があると食欲の失せるわたしはいつも何も要らないといって布団のなかでうとうとするのが常だった。

そんなわたしに平素家事を手伝わない不器用なあなたが「少しは口に入れないと力が出ないぞ」と卵雑炊を作って

寝室まで持ってきてくれたものだった。

今はそういうあなたがいない。それを思うとますます力が出なくなる。

いざというとき、やはりひとりは心細い。

口下手で、人に心地よいことのひとつもいえないあなたはそれを自覚していて結婚前ですら愛の言葉を聞いたのは

数えるほどしかないけれど、折に触れて男らしい判断力と気遣いを見せるあなたがわたしは頼もしく心の支えだった

「僕は君に面と向かって愛の言葉が言えない。自分の言葉の貧弱さに腹をたてるほど」・・・一度あなたはそういう

手紙をくれたことがあった。

愛の言葉など要らない。口に出して言わなくとも十分分かったいた。ただいざというとき傍で支えて欲しいだけ。
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