デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

多くのスウェーデン人、デンマークに通勤

2006-05-12 10:59:24 | デンマーク・ニュース
 約1万人のスコーネ地方に住むスウェーデン人がデンマークに仕事を見つけ、通勤している。デンマークのコペンハーゲン周辺の3.6%という低い失業率、そしてスウェーデンに比べての賃金の高さ、この傾向は増加すると予想されている。(スコーネ地方の現在の失業率は8.2%。)レストランや貿易会社の支社という従来の職種から、IT、テレマーケティング、他のテクノロジー業界でこの2国間の労働力の流動が始まっている。【以上The Copenhagen Postより】

 私の夫がスウェーデンのルンドに出張だったときは、デンマークの実家から橋を渡ってルンドに通っていました。この橋は本当に2国間を緊密に結んでいるのですね。私もこの橋を何度か渡ったことがありますが、橋を渡るとデンマークと同じような風景なのだけど、文字が変わり、雰囲気もほんの少し変わり、「違う国に来たなぁ」という気がしました。でももし何も知らないで渡ったら、デンマーク国内だと思ってしまうかも? それくらい似ていてすべてに近しい感じがしました。
 先日このスコーネ地方はデンマークに比べてかわいい、のどかな地域と聞いたので、いつかこのあたりを旅行してみたいなと思っています。

家のローンから考えること

2006-05-10 23:53:45 | 思ったこと・気づいたこと
 急な展開を経て、私たちは今のマンションのローンの借り換えをすることになり、このところ銀行通い、書類集めなどで慌しくなっています。GW直前に借り換えをしようということになり、GWは下調べに費やし、そしてGWが明けて即行動というわけなのですが、ちょうど来週から私たちは旅行に行くことになっており、なんとかそれまでに手続きや審査を終わらせなくてはならず、それで大慌てになっています。

 どの銀行のどのローンを選ぶのかを私たちの経済状態や今後の家計の予想、銀行の利率とサービスの違いなどを比較検討するわけですが、そんな先のレートは誰にもわからず、確信を持てないので、ここはえいやっ!と目をつぶってコインを投げるようなところがあるわけです。

 それでも日本の家のローンの利率が安いということを今回発見! デンマークで30年で6%、アメリカだともう少し高い感じです。それに比べて日本はキャンペーンなど利用すると3.2%というのがあります。日本のこの超低金利時代というのを初めて実感してみました。

 しかし、やっぱり日本で不動産を持つということは「資産」とか「生涯の安定」「保険になる」というのとは違いますね。それが日本の痛いところ。デンマークではアパートでも一度買えばそれは財産であり、資産として活用することができるわけです。

 つまり将来売れば儲かる、ということです。儲かったよ、という話はよく聞くし、夫の友人は家を買い換えている人達もいます。日本では家を購入してもすぐさまその価格は下がり、売ればかなり損になることから「買い換える」ことがあまり簡単ではありません。ましてやマンションだと土地がない分、落差が激しいのです。ただデンマークもここ数年はものすごい勢いで不動産の価格が上がっていましたが、これが将来下がったりすることがあれば、同様に価値が下がるのでしょうが、それでも日本のような、マンションを買った翌年にはぐっと下がるとか家も10年たつと土地代しか価格がつかないというようなことはないのが羨ましいところです。

 この前家に来た夫の友人も現在の家が狭くなったので売り(といっても200平米くらいあるらしい!)、新しく土地を買い、今、自分達でかなり設計に関わったお家を建てているそうです。こんな話は日本ではなかなか難しいですよね。ましてや東京では本当に夢のような話です。そして彼らは建てた家を30年後にまた建て替えなくてはならないということはないので、じっくりとお金と時間をかけて、本当に自分達の好きな家を作ることができます。ちなみに家を建てるのに工事に6ヵ月以上はかかりそう、とのこと。日本だと家を一軒建てるのに、そんなに時間をかけることはないでしょうね。

 以前も書いたけれど、日本の家に対する感覚が変わらないと、こういうところも変わらないのでしょうね。しっかり建ててよくメンテナンスし、そして価格も下がらないという図式ができあがるといいのですが・・・。このあたりも豊かな生活とは?という話になってくるところだと思います。スローライフという言葉が流行っていますが、スローライフの土台はこういうところから始まるものだと思います。

デンマークの海はきれい

2006-05-08 13:18:38 | デンマーク・ニュース
 約5,000kmのデンマークの海岸線のうち、泳ぐのに適さないビーチは14ヶ所、長さにして9km以下、全体の2%以下だそうです。 日本の海と比べるとこの数字はすごいですね。(コペンハーゲンポストより。)
 
 デンマークで海水浴に行くとどこのビーチでも水がきれいなことに驚きます。海水というより水道水というようなクリアな水なのです。ただ砂が白くはなく、石もあるので、なんだか水槽の中に入ったような気分になりましたっけ。でもきれいな水は本当に安心して遊べていいですね。

念願のイケア!

2006-05-06 00:50:38 | 日記
 義母を成田に送った後、私たちはまずはコストコでにいろいろな物を大量に買出しし、そしてその後、念願のイケアに行ってきました。かれこれ7年前からイケアの話を聞いて興味を持っていたこと、そしてNYに住んでイたときによく「イケアの家具は安くてセンスがいいのよね」と聞いてとても行ってみたいと思っていたのです。

 駐車場にはわりとスムーズに入れましたが、それでも店内は大混み。商品が見れないくらい混んでいました。まずは腹ごしらえにレストランに行き、ミートボールとケーキ(名前を忘れてしまったのですが、アーモンド?のケーキ。これがすごくおいしかったのです)などを食べました。ミートボールにジャムが添えられていて、こういうところが北欧らしいお料理だと思いました。お肉類と甘いものの組み合わせのお料理がデンマークでもなかなかの憎いおいしさです。開放的で明るく、またテーブル間のスペースも充分で、家族で楽しく食事ができました。

 そしてキッズスペースでショウミーを1時間預け、いよいよお店探索です。家具類は全体に非常にシンプルで明るい雰囲気、ファブリック類は日本のベージュやパステルカラー中心のものとは違い、きれいな水色や彩度の高い色、日本ではかなり手に入りにくいパープル系、そしてキッズのための楽しい柄などがまさに私の期待通り。本当に嬉しくなっちゃいました。ただ、一生ものの家具という感じではなく、子供部屋や気軽にインテリアの変化を楽しみたいようなとき、ある期間存分に使いたいような場合に選ぶのがよさそうですね。

 それでも北欧の雰囲気はたっぷりで、インテリアもちょっとしたヒントがたくさんあり、とってもお勉強になりそうです。子供たちを追いかけるのが忙しくて、いまひとつ私は学んでいる余裕がありませんでしたが。

 ジジはあちこちに置いてある長い長いヘビちゃんを気に入り、私はあともう少しで買いそうになりました。(夫にこれ以上おもちゃはいらないと強く言われてなんとか思いとどまりました。でもすごくかわいくて、本当は私が欲しかった・・・。) そしてキッズのお部屋コーナーではすっかりベッドに興奮して、最後にはくつろいで自分のベッドのようにもぐっていました。

          

 そしてショウミーはキッズルームの後、なんと生まれて初めてのちゃんとした迷子になり、夫と私は本当に真剣に探してしまいました。単なる迷子ならいいのだけど、連れ去られたりしたら、と心の中ではお互いに考えていたのですが、見つかるまでは恐ろしすぎて2人とも口には出さず・・・。大声で名前を呼んで探していたら、男の人が「緑色のTシャツを着ている子を探しているんですか?」と声をかけてくれました。そしてスタッフの方と一緒にいることを教えていただき、すぐに言われた方向に飛んで行くと、ああ、緑色のTシャツを着た子が・・・。もう本当にほっとしてショウミーをしゃがんでぎゅーっと抱きしめていたら、「あっら~、偶然ねぇ!」の声。見上げると家の近所でよく行っていた定食やさんのおばちゃんの笑顔がありました。ショウミーにもおばちゃんの笑顔にもなんだかとても嬉しい瞬間でした。

 帰りの車の中で、ショウミーが「ママ、クイズしよう。今日ショウミーが初めてしたことってなーんだ?」と言うので、ファーモアとお別れしたこと? 足が臭くなっちゃったこと? ジジにお菓子を分けてあげたこと?と8個くらい適当に答え、「じゃあ、正解は何?教えてよ」と言うと、「じゃーん、答えは迷子!」。思わず夫と大笑いでした。

 本題のイケアですが、今日はターコイズブルーのラグ、水差し、シルバーパープルのカーテン、そしてまな板を購入しました。また時々、イケアに行きたいと思っています。あー、それにしてもあのヘビちゃん、心に残っているなぁ。やっぱり買えばよかった!

ファーモア帰る

2006-05-05 23:59:09 | 日記
 
 ファーモアが今日デンマークに帰国しました。これは成田で最後に孫たちとお別れの挨拶をしたときの写真です。

 あっという間の3週間でしたが、ショウミーの幼稚園にも行ったし、サッカーの練習も見たし、孫たちとあちこち遊びに行き、きっとファーモアにとって楽しい滞在だったと思います。

 今頃はそろそろデンマークに着く頃です。一人暮らしの義母はうるさい孫たちがいなくてさみしいとは思いますが、またクリスマスには会える予定です。それまでショウミーのデンマーク語をキープしなくては!と思いつつ、すでに成田から彼は日本語オンリーになっているのでした・・・。

最後の晩餐

2006-05-05 00:04:48 | 日記
 
 明日義母はデンマークに帰ります。今日は日比谷公園で過ごしました。義母も子供たちと存分に遊んで楽しい一日だったと思います。

 そして最後の我が家での夜ご飯のときのショウミーと義母の一枚です。ショウミーはきっと今回のファーモアの滞在のことは大人になったらほとんど覚えていないと思うけど、ファーモアがずっとデンマーク語を根気よくショウミーに語りかけてくれたこと、それがきっとショウミーのデンマーク語の基礎になっていることを私はいつかショウミーに話してあげたいと思います。ショウミーのこともジジのことも、本当にかわいがっていとおしく思ってくれているファーモアのことを、大人になっても彼らに本当にできるだけ覚えておいてほしいと思います。私自身も祖母との温かい思い出があり、ときどき思い出す子供の頃のとても幸せな記憶になっているのです。優しいおばあちゃんの記憶ってなかなかいいものです。

 

疎外感、少々

2006-05-04 23:37:35 | 国際結婚
 昨日の朝つまらないことで夫と喧嘩になりました。あまりにつまらないことなので、理由を書くのははばかられるほどですが。それでほとんど一日中、夫とはほとんど口をきかない状態でした。

 私と話さないものだから、家の中はほぼデンマーク語の一日となっていました。夫は義母と子供たちとデンマーク語で話し、ショウミーがするお返事が日本語なのでそれで話の内容が少しは察せられ、「ショウミーがデンマーク語が話せないのはこういうときに役立つ!」なんてのんきなことを言っている場合じゃありませんでしたが。

 喧嘩している私がいけないのだけど、こうやって言葉がわからないということが、特に非常に近しい間柄の中で言葉がわからないということがちょっとした疎外感になりました。喧嘩中で私も心穏やかではなかったので、思いはややエスカレートし、「この人たちは結局全員血がつながっているんだ・・・」などとますます自分で疎外感を作りだして悲観的な気持ちになってみていました。

 こうなってくるとだんだん私の心の中はすさんできて、デンマークVS日本、ここは日本なのにデンマークにいるたった一人の日本人のような気分になってしまいます。やっぱり私は日本人・・・、私だけが生粋の日本人なのよね、なんて思うわけです。さらに悪いことに子供たちまでもが私の険しい表情からすべてを察して、「ファーがいい~!」とずっと夫にくっついているし・・・。

 これが国際結婚のちょっと痛い部分なのかなと思います。夫と喧嘩になるといきなり心の中で勝手に、国や国民、また文化レベルでの争いに発展するのですね。そして非常に孤独な気分になるのです。まあ、孤独な気分というところは同国人と結婚していても同じなのかもしれませんが。

 でも考えてみれば、逆もまた真なりで、義母は普段私たちが日本語で家族の中で楽しく笑ったり喋ったりしているときに、やっぱり疎外感を感じてしまうことでしょう。義母は孫が日本語しか話さないので、きっと私以上に疎外感を感じることが多いと思います。夫は両方の言葉がわかるので、そこまで感じることはないでしょう。

 大切なことはやっぱり言葉でのコミュニケーションなのですね。それが人と人の間につながりを保ち、疎外感をなくすことができるというわけだと昨日は考えていました。うーん、やっぱり子供たちにはデンマーク語、そして大人になったら英語も身につけさせねば・・・というのが昨日の実感、そして結論というところでしょうか。

義母とのなれそめ

2006-05-02 01:08:05 | 私の家族たち
 義母が日本で過ごすのも残り4日となりました。約3週間の滞在はあっという間に過ぎていきそうです。義母は実は私とは正反対の性格で、恐らくこのアジアのはねっかえり娘(という年齢ではありませんが、義母からすれば小娘でしょう)に初めはびっくりしたことでしょう。

 義母と初めて会ったのはコペンハーゲンの空港でした。迎えに来てくれたのですが、西洋人イコール大げさなリアクションをイメージしていた私は、そして特にアメリカに当時住んでいたので、義母の挨拶もそこそこの感じには正直拍子抜けしたものでした。今になると義母のとまどいは理解できるのですが、未来の嫁としてはちょっとさみしい気持ちになったのを覚えています。

 そして当時私はちょうど妊娠中で、初めてご厄介になるお宅なのに、あれも食べたくない、これも食べたくない、そして朝食が済むと疲れてベッドで休んでいる・・・と相当なわがままな人に思えたことでしょう。(その後、何度も義母の家に滞在し、今では私は本当は何でも食べられる人だとわかってくれたと思いますが。)そのときはなぜかみかんだけがおいしく食べられて、義母がキッチンにみかんを切らさないように用意してくれたり、外出するときはプラスティックバックにみかんを数個入れて持たせてくれたりしていました。確か次の年にデンマークに行ったときにも、みかんを買っておいてくれたように記憶しています。私はみかんしか食べられないという印象だったのかなと思うとちょっと笑ってしまいますが。

 それだけでなく、妊娠中で気持ちが不安定なことと、もともとの気性の荒さ(?)ゆえに義母の前で夫としょっちゅう喧嘩をしていたのでありました。きっと義母はなんでこんな子を結婚相手に選んだのかと自分の息子を嘆いたに違いありません。

 これが義母とのなれそめですが、もう5年以上前のことなのですね。とても懐かしく思います。義母と私は共通言語がない分、理解しあうのに時間がかかりましたが、今では私にとって大事な人になっています。「お母さん」というのとは違うのですけど、それでもいろいろと学ぶべきところのある、また私をさりげなくサポートしてくれる存在です。いつからか義母の家に行くと、なんだか実家に帰ったような気持ちになるようになりました。実家のない私の、ぬくぬくとしたそして世界で唯一の子供に戻れる場所、です。
 

埼玉の牧場

2006-05-01 22:41:13 | 日記

 昨日は天気がよくてまさに行楽日和。私たちは埼玉にある牧場に行ってきました。私たち家族は海、川、広い公園、そして牧場が大好きなのです。

 何度目かの牧場ですが、昨日はもうすぐ五月の節句ということで大きな鯉のぼりがたくさん飾られていました。牧場の斜面からは関東平野が望め、鯉のぼり越しに山々が見えました。東京に住んでいると「見渡せる」ということはとても贅沢なことに思えます。

 昨日見た動物は、山羊、羊、牛、うさぎ。山羊はおとなしくなでさせてくれたのですが、羊は別の少し離れたところで草をはんでいて、近づくと笑っちゃうくらい必死で逃げるのでした。本当に羊がパニックになるところを初めて見ました!意外と羊も必死になると早く走れるんですね・・・。

 昼食にきのこうどんを食べたのですが、さすがに山ということできのこがとてもおいしかったです。昼食のあとは子供たちと夫はアイスクリームを堪能し、義母と私は牧場ならではのミルクコーヒーをいただきました。

 一日中遊び、大人も子供も疲れ切って帰ってきましたが、ファーモアも孫たちとの楽しい一日だったことと思います。あともう少しの孫たちとの時間、本当に楽しんでもらいたいものです。