デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

疎外感、少々

2006-05-04 23:37:35 | 国際結婚
 昨日の朝つまらないことで夫と喧嘩になりました。あまりにつまらないことなので、理由を書くのははばかられるほどですが。それでほとんど一日中、夫とはほとんど口をきかない状態でした。

 私と話さないものだから、家の中はほぼデンマーク語の一日となっていました。夫は義母と子供たちとデンマーク語で話し、ショウミーがするお返事が日本語なのでそれで話の内容が少しは察せられ、「ショウミーがデンマーク語が話せないのはこういうときに役立つ!」なんてのんきなことを言っている場合じゃありませんでしたが。

 喧嘩している私がいけないのだけど、こうやって言葉がわからないということが、特に非常に近しい間柄の中で言葉がわからないということがちょっとした疎外感になりました。喧嘩中で私も心穏やかではなかったので、思いはややエスカレートし、「この人たちは結局全員血がつながっているんだ・・・」などとますます自分で疎外感を作りだして悲観的な気持ちになってみていました。

 こうなってくるとだんだん私の心の中はすさんできて、デンマークVS日本、ここは日本なのにデンマークにいるたった一人の日本人のような気分になってしまいます。やっぱり私は日本人・・・、私だけが生粋の日本人なのよね、なんて思うわけです。さらに悪いことに子供たちまでもが私の険しい表情からすべてを察して、「ファーがいい~!」とずっと夫にくっついているし・・・。

 これが国際結婚のちょっと痛い部分なのかなと思います。夫と喧嘩になるといきなり心の中で勝手に、国や国民、また文化レベルでの争いに発展するのですね。そして非常に孤独な気分になるのです。まあ、孤独な気分というところは同国人と結婚していても同じなのかもしれませんが。

 でも考えてみれば、逆もまた真なりで、義母は普段私たちが日本語で家族の中で楽しく笑ったり喋ったりしているときに、やっぱり疎外感を感じてしまうことでしょう。義母は孫が日本語しか話さないので、きっと私以上に疎外感を感じることが多いと思います。夫は両方の言葉がわかるので、そこまで感じることはないでしょう。

 大切なことはやっぱり言葉でのコミュニケーションなのですね。それが人と人の間につながりを保ち、疎外感をなくすことができるというわけだと昨日は考えていました。うーん、やっぱり子供たちにはデンマーク語、そして大人になったら英語も身につけさせねば・・・というのが昨日の実感、そして結論というところでしょうか。