デンマークでの楽しい話題を書きたいと思ってはいますが、それはまた今度ということにして、今日はちょっと違う話をしたいと思います。
義母の住む団地の中にショッピングセンターがあり、スーパーが2軒、花屋、電器屋、パン屋、靴屋、ランドリー、銀行、不動産屋、パブ(ここで昼間からおじさんたちが飲んでいて、ちょっと柄は悪い)などが入っており、生活に必要な物はすべて調達できるようになっています。しゃれているとは言えないようなお店ばかりですが、近くですべて揃うのは大変便利です。
さて今回そのショッピングセンターの一角が、新しくなっていることに気づきました。ガラスごしに中を見ると、大きなテーブルが置かれ、窓にはクリスマスの飾りが少し施されています。奥にはカウンターやキッチンがあるのが見えました。そのときは誰もいませんでしたが、張り紙を夫が読むと、そこは老人達の集まる場所ということでした。
デンマーク人は定年後、いろいろなアクティビティで忙しいと先日、本でちょうど読んだところでした。老人のためのセンターで催されるいろいろなプログラムに週に何日か参加し、楽しく忙しい日を送っているというような記述があったことを思い出し、なるほど、こういうことか、こういう明るいダイニングのようなスペースでゲームをしたり、コーヒーを飲みながらお喋りをしたりするのね、と思いました。日本ももちろんこういうプログラムはあるでしょうけれど、こんなに明るい部屋で、ましてやショッピングセンターの中という便利な場所にあるのは見たことがないなあ、さすがデンマーク・・・。
そして数日後、またそこを通りかかったときに、ちょうど老人達が集まっているところに遭遇しました。コーヒーやたばこと共に、6-7人の人たちがトランプをしているところでした。それを見たとき、私にはそこが非常に「さみしい光景」だということに気づきました。私のイメージしていた楽しさはそこにはなく、あるのは孤独な老人の寄り集まりでした。クリスマスの時期に、こうして一人で、こういうところに参加せざるを得ないのは、どう考えたらいいのか・・・。そんな時期にこういうところに来ている彼らの表情は、部屋の明るさに似つかわしくないものでした。
誰か訪ねる人がいれば、誰か訪ねてくれる人がいれば、きっとこういうところへは来ないだろうと思います。それでもこういう場所がなければ家の中で、もっと孤独になってしまうのかもしれないとすれば、この場所は非常に重要な場所なのでしょう。
デンマーク人の孤独は深刻だと思います。もちろん日本の老人の孤独も深刻ですが、デンマークでは寒さのために外出が厳しいことが、より孤独を増すことになっていると思います。クリスマスのきれいなきれいな窓辺を見ながら、こうして窓辺を飾れる人はきっと幸せな人だ、家族や友人がいて、訪ね合って暖かい時間を過ごすのだろうなと思いました。逆に、クリスマスだというのにキャンドルやライト、ニセなどの飾りつけも何もない窓辺の人は、きっと誰も訪ねて来ず、クリスマスの楽しい気分とは関係のない、孤独な生活をしている人なのかもしれない・・・。夫と散歩をしながら、あちこちの窓辺を見上げてはそう思い、私は今、自分に家族がいて一緒にクリスマスを祝えることを改めてありがたく思ったのでした。
義母の住む団地の中にショッピングセンターがあり、スーパーが2軒、花屋、電器屋、パン屋、靴屋、ランドリー、銀行、不動産屋、パブ(ここで昼間からおじさんたちが飲んでいて、ちょっと柄は悪い)などが入っており、生活に必要な物はすべて調達できるようになっています。しゃれているとは言えないようなお店ばかりですが、近くですべて揃うのは大変便利です。
さて今回そのショッピングセンターの一角が、新しくなっていることに気づきました。ガラスごしに中を見ると、大きなテーブルが置かれ、窓にはクリスマスの飾りが少し施されています。奥にはカウンターやキッチンがあるのが見えました。そのときは誰もいませんでしたが、張り紙を夫が読むと、そこは老人達の集まる場所ということでした。
デンマーク人は定年後、いろいろなアクティビティで忙しいと先日、本でちょうど読んだところでした。老人のためのセンターで催されるいろいろなプログラムに週に何日か参加し、楽しく忙しい日を送っているというような記述があったことを思い出し、なるほど、こういうことか、こういう明るいダイニングのようなスペースでゲームをしたり、コーヒーを飲みながらお喋りをしたりするのね、と思いました。日本ももちろんこういうプログラムはあるでしょうけれど、こんなに明るい部屋で、ましてやショッピングセンターの中という便利な場所にあるのは見たことがないなあ、さすがデンマーク・・・。
そして数日後、またそこを通りかかったときに、ちょうど老人達が集まっているところに遭遇しました。コーヒーやたばこと共に、6-7人の人たちがトランプをしているところでした。それを見たとき、私にはそこが非常に「さみしい光景」だということに気づきました。私のイメージしていた楽しさはそこにはなく、あるのは孤独な老人の寄り集まりでした。クリスマスの時期に、こうして一人で、こういうところに参加せざるを得ないのは、どう考えたらいいのか・・・。そんな時期にこういうところに来ている彼らの表情は、部屋の明るさに似つかわしくないものでした。
誰か訪ねる人がいれば、誰か訪ねてくれる人がいれば、きっとこういうところへは来ないだろうと思います。それでもこういう場所がなければ家の中で、もっと孤独になってしまうのかもしれないとすれば、この場所は非常に重要な場所なのでしょう。
デンマーク人の孤独は深刻だと思います。もちろん日本の老人の孤独も深刻ですが、デンマークでは寒さのために外出が厳しいことが、より孤独を増すことになっていると思います。クリスマスのきれいなきれいな窓辺を見ながら、こうして窓辺を飾れる人はきっと幸せな人だ、家族や友人がいて、訪ね合って暖かい時間を過ごすのだろうなと思いました。逆に、クリスマスだというのにキャンドルやライト、ニセなどの飾りつけも何もない窓辺の人は、きっと誰も訪ねて来ず、クリスマスの楽しい気分とは関係のない、孤独な生活をしている人なのかもしれない・・・。夫と散歩をしながら、あちこちの窓辺を見上げてはそう思い、私は今、自分に家族がいて一緒にクリスマスを祝えることを改めてありがたく思ったのでした。
はじめまして。コメントありがとうございます!
デンマークでは本当にさっぱりとしたもので、同居なんてありえないと多分誰もが思っていると思います。近くに住むことはよくありますが、同居は学生までで大人は皆、個人で住むものという意識があるのでしょうね。
日本はそうではないので、同居しないのも罪悪感、同居するのも問題がいっぱい、というジレンマに悩むことも多いようですね。
私は元気なら一人暮らしも楽しいのではと思っていますし、息子たちとの同居なんてまっぴらごめん、と思っています。
あんまり福祉については書いてないのですけど、よかったらまた遊びに来てくださいね!