goo blog サービス終了のお知らせ 

デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

絵本「おじいちゃんがおばけになったわけ」

2006-08-02 22:35:18 | デンマークの家具・物・たべもの
 たまたま購入した本だったのですが、なんとデンマークの本のようです。タイトルは「おじいちゃんがおばけになったわけ」です。

 おじいちゃんが死んでしまい、この世に何か忘れ物をして、おばけになってしまいます。その忘れ物が何か、なかなか思い出せず、孫のエリックと夜な夜な探してみるのですが・・・。おじいちゃんは生きていたころのいろいろなことを思い出しながら、孫との楽しかった時間なども思い出して行きます。そして最後にとうとうその忘れ物を思い出したのでした。そしていよいよ本当のさよならのときが来ます・・・。

 だいだいショウミー(5歳)も理解できるようなシンプルな内容なのですが、大人が読んでも、ちょっと悲しく、でもあたたかい気持ちになる絵本です。わりと涙もろい私は、読んであげながら自らが涙ぐんでしまったりして。(今日も「かわいそうなぞう」を読んであげているうちに感情が高まり、読む声が震えてしまった。)

 絵本はとても大切なものだということを、子どもに読み聞かせるようになってから私は気づきました。
 絵本は子どもにとっての世界へ広がる扉です。ここから子どもはいろいろな世界をのぞくことができます。そして日常生活では使わないいろいろな言葉に触れる場でもあります。
 もうひとつのいいところは情緒を養い、人としての一番大切な心や思いを子どもに伝えるよいツールであることです。ショウミーもこの本を通して、ファーモアの存在の大切さにちょっと気づいたようです。

「おじいちゃんがおばけになったわけ」
 キム・フォップス・オーカソン 文
 エヴァ・エリクソン 絵
 菱木晃子 訳
 あすなろ書房

"Sa blev Farfar et spogelse"
Kim Fupz Aakeson & Eva Eriksson
Gyldendalske Boghandel, Nordisk Forlag A/S

義母のワイングラス

2006-07-05 22:05:18 | デンマークの家具・物・たべもの

 義母はもうすぐ70歳なのですが、義母の家はデンマークの片田舎から出てきて結婚し、60年代に少しずつ家庭を作ってきた人たちのわりと典型的なインテリア、という感じがします。全体にダークな色合いの家具を使い、壁を絵で埋め尽くし・・・。おかしなことですが、私の母も60年代に家作りを始めたせいか、なんとなく義母の家と共通する趣味の家でした。デンマークと日本なのにこういうのはどこかでつながるのでしょうか。

 この義母の家でなんといっても私が強烈な印象を持っているのが、この写真のワイングラス!初めて義母の家に行って食事をしたときに、これが出てきて、こんなワイングラスがあるんだ・・・と衝撃を受けたのでした。趣味の問題という一言なのではありますが、うーん、これは何なのだろうか、とちょっと思考が止まってしまいました・・・。

 でも義母はこのワイングラスを多分心底気に入っているのだと思います。なぜなら義母はワイングラスだけでなく、リキュールグラス、それからもう1-2種類のグラスとシリーズで持っているからです。

 そしてクリスマスのランチに呼ばれて義母の友人宅に行ったとき、これと同じワイングラスを使っているのを見て、私は完全にノックアウトされるほどの衝撃をまたまた受けたのです。思うに、このワイングラスは当時、けっこう出回っていて「素敵」だったのではないでしょうか。デンマークでフリーマーケットに行ったら、このグラスがセットで出ているのを2-3度見かけたことがあり、私は過去に人気があったと想像しているのですが。
 ちなみに義母の友人宅の息子はこのワイングラスがあまりに気に入らず、あるとき両親に他のワイングラス一式をプレゼントしたそうです。(でもその人たちはしつこくこのワイングラスを使っているけれど。)

 さて、実は今日、このワイングラスのメーカー名が判明して、変なことですがとても嬉しくなってしまいました。夫からドイツのだと思うと以前聞いていましたが、そう、ドイツのルーマ社のワイングラスだそうです。この非常に印象的なワイングラスの謎が少し解けて、ある意味、興奮してしまったのでした。

 このワイングラスは今でも売られているようです。(ちょっと不確かですが。)グラスとグラスを合わせるとチーンといい音がしますので、素材はクリスタルが入っている、あるいはクリスタル製なのかなと思います。
 これからも少しずつ、このグリーンの足のついた、ブドウの模様の入ったワイングラスの謎解き(?)をするのが何だか趣味になりそうです・・・(!?)。

デンマーク銀行のペンギンさん

2006-04-28 13:25:56 | デンマークの家具・物・たべもの

 デンマーク銀行Danske Bankのキャラクターのペンギンの貯金箱です。夫の兄がうちの子供たちに以前プレゼントしてくれたものです(中に小銭を入れて・・・。デンマークの習慣ではお財布をプレゼントするときに中にお金を入れるそうですが、貯金箱もそうなのかな?)。

 このペンギンには名前があるのかどうかはちょっと不明なのですが、夫が小さいころからのキャラクターだそう。話は逸れますが、デンマークの子供に愛されているキャラクターはけっこう夫が子供のころからあったものがあり、なかなかご長寿です。

 デンマークに去年行ったとき、デンマーク銀行の前にこのペンギンが立っていました。日本のように新規のお客様に、こうしたキャラクター物をプレゼントしてくれるような習慣はなさそうなので、このペンギンは購入するのかもしれませんね。

 なかなか愛嬌のあるペンギンで、マフラーはちゃんと毛糸でできており、暖かそうです。デンマークのキャラクターはシンプルなかわいい顔をしているように思いますが、なんともおとぼけな感じで和ませてくれます。

お猿さん、その後

2006-04-20 02:21:54 | デンマークの家具・物・たべもの
 以前書いたローゼンダール社のカイ・ボイエセンのお猿さんの修理の話。デンマークのローゼンダール社にがんばって英語でメールを書き修理の問合せをしたのですが、結局お返事はなしでした。

 そして昨日お猿さんを持ってイルムスに行き、修理の依頼をしたところ、非常によい対応をして下さいました。修理代がわかり次第連絡下さるとのこと。部品があればすぐに直せるとのことで、ひとまずは安心してお猿さんを預けてきました。

 うーん、これがデンマークと日本のサービスの違いなのでしょうか。やっぱりサービスは日本が世界有数の質の高さなのでしょうか。(ただ日本の場合はきちんとしすぎて融通がきかないというところはあると思います。レストランのラストオーダーをちょっぴりオーバーした場合、日本は絶対にダメという感じだけどアメリカだとわりと「じゃ、いいよ、OK~!」というようなことが多かった。)
このデンマークと日本のサービスの違いについてはまたいつか書いてみたいと思っています。

お猿さん・・・

2006-04-10 17:28:28 | デンマークの家具・物・たべもの
ジジ、ひどい~!
私の大切なカイ・ボイエセンのお猿さんの手をもぎ取ってくれました。あんなにこれは「ママの大切なお猿さん」と教えてたのに、静かだなーと思っていたらこんなことになってしまいました。

一応ポーズでものすごーく怒っておいたけど、半分子供って・・・と可笑しくなってしまいました。ジジってさすが、次男。やることのスケールが違う。ショウミーもありとあらゆるものを破壊してきたけれど、ママの大切なものには手をつけなかった。さすが、長男。

修理はどうなるのかしら? ローゼンタール社に問合せのメールを入れましたが、修理してくれるのでしょうか。とりあえずは回答待ちです。

デンマークのおいしいもの、ヌーテラ

2006-04-06 00:13:49 | デンマークの家具・物・たべもの

去年の夏、義母の家で食べたヌーテラ。
チョコレートとヘーゼルナッツのクリーム状のパンに塗るものなのですが、これがあまりチョコレート、チョコレートしすぎていないところがおいしくてはまってしまいました。

夏はいいのだけど、冬はかなり固まってしまい塗りにくいのが玉にキズ。
お値段は確か30クローネくらいだったかな?
日本では手に入らないのが残念です。

デンマーク人と手作り 2

2006-03-07 12:15:10 | デンマークの家具・物・たべもの

デンマーク人は本当に手作りが大好き。何を手作りするかというと家から家具からキッチンまで、なんでもなのだけど、今日は手芸のお話を書きたいと思います。

夫のおばのエラは私が今までに知っている人の中で一番いろいろと手作りをしている人です。彼女は縫い物はドレスまで作れるほどの腕前、クロスステッチもすごく上手、そして先ほどの写真のようなフェルトやこの写真のような切り絵で作ったモビール、毎年のクリスマスのカードも切り絵でかわいいものを送ってくれます。

手作りのよさは別にここで論じる必要もないのだけど、北欧の国の暗くて長い冬の中で人の心を本当にあたためてくれるような、愛情のこもったエラの手作りのものは、時々心がささくれだってしまったときに見るとおだやかな優しい気持ちにしてくれるのです。
買えばそんなに高くないものでもわざわざ作ってくれる、それだけの時間や愛情をかけてくれるエラは、ごく普通のおばさんなのだけど、私の心にいつも住んでいる人とでも言えばいいでしょうか。

デンマークではどこの町にもショッピングセンターのようなところに、手芸関係のお店をよく見かけます。ちょっとこれは私の勝手な思い込みだと思うけど、町に必ずあるのがパン屋と手芸店、という印象です。
手芸店では日本の手芸店と同じような品揃え、そしてよく「目」を売っているのにちょっと笑ってしまいます。それだけ人形やぬいぐるみを作ることが多いのでしょうね。先ほどのエラの作ってくれたバムセたちにも目がちゃんとついてますしね。

さて、童話で世界的に有名なアンデルセンが切り絵の天才だったことを、私はオーデンセのアンデルセン美術館で知りました。その緻密さ、美しさはそれだけで美術館が作れるほどだと思いました。確か少し彼の作品がこの前日本に来ていたかと思うのだけど、いつか彼のすべての作品を見せてくれる展覧会が日本でもやってもらいたいな、とひそかに願っています。

ヒュゲと照明

2006-03-01 20:42:08 | デンマークの家具・物・たべもの
デンマーク人のヒュゲに特に冬には欠かせないものが灯りだと思います。デンマークはキャンドルが本当に効果的に、美しく使われることが多いのですが、照明器具もとても素敵です。

デンマークの灯りは欧米の照明の使い方(日本のように部屋全体を白っぽい光で明るくするのではなく、いくつもの照明器具を使ってスポットごとに明るくする)をしています。
寒い冬を温かい気持ちにさせる照明、人々の親密さを高める照明、心の落ち着きを誘う照明とでもいえばよいでしょうか。
友人の家に招待されたときにキャンドルがテーブルの真ん中に灯してあると、その友人のホスピタリティを感じるような気がします。

我が家でも3年前にアパートを購入した際、そういったデンマークの灯りを再現したくてダイニングにとても有名なルイス・ポールセンのPH5をつけました。最初のころはちょっと暗く感じられて、物足りない気がしたのですが、最近そのよさが分かってきたように思います。

3年使ってみて分かったのですが、この「ほの暗さ」がポイントなのですね。明るければ確かに相手の顔もお料理もよく見えるけれど、このやや明るさを落とした感じが、かえって家族や友人の心を寄せるような気がします。そして明るすぎないことが穏やかな気分にさせてくれるのですね。
慣れてくると今度は明るすぎる食卓に疲れるようになってしまうから不思議です。

余談ですが、デンマークではキッチンでも白熱灯を使うことが多いようです。日本のアパートの我が家ではもちろん蛍光灯・・・。このごろではこれを白熱灯に変えたくなっている私。夫に行ったら、「えー、キッチンをー?」と抗議の声。どうやら彼は逆に日本の灯りに慣れてきているようです。さすが在住15年。