デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

ルバーブ rabarber

2007-05-19 23:11:06 | デンマークの家具・物・たべもの

 ルバーブはデンマークではポピュラーですが、日本にあまり馴染みのない野菜です。デンマーク語ではrabarber、発音はラバーバとなります。以前、ルバーブはおいしいのよと聞いたのですが、お店で売っているのは赤紫色の太い茎で、一体同調理するのだろう?と不思議でした。茎を食べるので、蕗のようにゆでて、皮をむいてお料理に使うのかしら?などと想像していました。

 デンマーク人の友人にたずねると、茎をスライスして、ジャムにして食べるのよ、甘酸っぱくておいしいわよ、と説明してくれました。そして、ある日、他の友人の家に集まったときに、それを作ってくれたのでした。

 その家の主に、さあ、じゃあ、まずはルバーブを一緒に採ろうと言われて庭に誘われました。なんと彼の家の庭にはルバーブが!知らなければただの葉っぱだと思ってしまったと思います。(それからの私は似たような葉を見ると、ルバーブか?とめくってみるようになりました。)そしてはさみで茎を根元のほうから何本かカットし、収穫しました。

          

 そしてそれを適当にスライスし、ごく少量のお水とたくさんの砂糖で煮込みます。硬いかと思った茎がとろとろのジャムになり、形がなくなったのはびっくりでした。

 デザートとして、ホイップした生クリームとカットした苺を混ぜて食べました(苺はたまたまあったので入れましたが、普通は入れないそうです)。本当に甘くて酸っぱくて、その酸味がこの季節に欠かせない味だなと思いました。暑いくらいの春の夜ごはん時にぴったりの味のデザートでした。デンマークはこのようにしばしば果物をジャム状、コンポート状にして、生クリームやミルクと一緒に食べます。他のお家にお呼ばれしたときには苺のコンポート状のものにミルクをかけて食べるデザートを出していただいたのですが、やさしい味でおいしかったです。

 

デンマーク料理の会

2007-01-30 23:09:30 | デンマークの家具・物・たべもの


 デンマークで食料を少々仕入れてきましたので、友人を招いてデンマーク料理を紹介する会を開きました。デンマーク料理に欠かせないものはライ麦パンですが、スーパーなどでパンミックスとして売られているとの話を聞いていたので、早速買ってきたのでした。他にもニシンの酢漬け、たらの卵(缶詰め)などをデンマークで仕入れ、レバーペーストやフリカデレは手作りし、マヨネーズベースのサラダはエビやディルなどを刻んでこれも手作りしました。スモークサーモンや野菜も加えて、とりあえずのデンマークディナーの完成です。

 デザートのアップルパイはレシピが見つからず、なんだか自己流の変なものになってしまいましたが、それでも友人達はいろいろ質問しつつ、おいしく食べてくれて、私はとっても嬉しかったのでした。

 が、実は一番作りたかったスープをすっかり作り忘れていたことに気づいたのは、友人達の来る2時間前・・・。今回のデンマーク滞在時、友人宅でご馳走になったスープがなかなか「目から鱗」のスープだったので、ぜひぜひ作って、食べてもらいたかったのに・・・。ということで、次回、第2回を企画したいとすでに思っています。次回は「デンマーク・スープの会(リベンジ編)」です!


なんとかサラダ

2007-01-21 06:13:31 | デンマークの家具・物・たべもの

 デンマークのオープンサンド、スメアボーSmorbrodに使う「なんとかサラダ」売り場です。これはハムなどと組み合わせて食べるのですが、マヨネーズベースで野菜などが少し入っていたり、いろいろな味付けがなされていたりします。ちなみに義母はイタリアンサラダがお気に入りだそうです。

 日本にはない食べ物で、私には差がどうもわかりづらいのですが、その種類の多いこと! スーパーマーケットの一列分の端から端まですべてなんとかサラダが埋め尽くしており、夫に「ねえ、このサラダ、全部違いがわかるの?」と尋ねると、やはりわかってないそうです。

 デンマーク人はこれをたっぷり塗って食べるのですが、私にはどうしても身体に悪そうな気がしてしまいます。コレステロールは? 余分な脂肪分では? 栄養もなさそう・・・というわけです。今回、そんな私を見透かしてか、義母が脂肪分50%カットというのを購入していてくれました・・・。

デンマークから来た「歌声喫茶 灯」の歌集

2007-01-17 00:00:02 | デンマークの家具・物・たべもの
 デンマークのLyngbyに住む友人が自分で家をリフォームしており、クリスマスのすぐ後、その仕事の成果を見がてら遊びに行きました。彼の新しいキッチンやリビングはとても素敵で、白を基調としたシンプルな空間でした。暖炉があり、そこで薪をくべてくれたのですが、デンマークではキャンドルや暖かいコーヒー(あるいはワインやビール)、ちょっとしたお菓子とともに、こういう暖炉というおもてなしもあるんだなあと日本との違いを感じました。キャンドルだけでも温かい気持ちになりますが、暖炉があるともっと親密でヒュゲリな気持ちになりますね。

 さて、彼がキッチンのカウンターの上に何かカラフルなものを乗せていて、「Y(私の名前)が来たら渡そうと思っていて・・・」と言いました。驚いたことにそのやや古ぼけた小さな冊子には日本語が書いてありました。これは何かと尋ねると、「父が昔、仕事で日本に行ったときにもらったらしい。この前、家を片付けていたら出てきたから・・・」とのことでした。

 よく見ると「灯歌集」とあります。裏には住所があるものもあり、コマ劇場裏となっています。表紙にはロシアの服などを着たかわいらしい絵が描いてあり、中を見ると世界中の民謡や労働を奨励するような歌、世界を変えようというような歌が多いように見受けられました。そしていくつか「デンマークの友へ 1961.11.7 Please my friend」「デンマークの友へ 小さなおくりものをうけとり下さい」などという書き込みがあります。

 ネットで調べてみましたら、形を変えてこの「灯」は今もあるようです。(以下、現在の「ともしび」のHPから引用。)
 「1954年、東京新宿に自然にうたごえが響き、それはうたごえ喫茶ともしび(当時は「灯」の誕生となりました。戦後の民主主義復興の生き生きとした息吹を受け、平和と民主主義をその生命力として歌い継がれ、うたごえ喫茶には人々の希望と願いが込められ、又うたごえ喫茶は生きあう力ともなりました。当時、東京だけでも20件ほどのうたごえ喫茶が生まれ、国民的ブームともいわれました。その後、経営不振ということで閉鎖、閉店が相次ぎましたが、「灯」では、働くものの生活を守り、うたごえ喫茶を発展させようということで従業員による労働組合が結成されました。コマ劇場横の「灯」の閉鎖反対は多くのお客様の支援を受けて展開されました。」

 友人のお父様は既に亡くなっているのですが、こうして何かの縁で友人から私に譲り受けたのでした。日本からデンマークに行って大切にしまわれていたものがまた日本へと戻ることになったことを考えると、不思議な気持ちになるとともに、この冊子の運命とこれに関わった人たちの一期一会のようなものを感じます。(同時に私がデンマークと結婚という形で関わることになったのも、また何かの縁なのでしょうね。)

 それにしてもこの冊子に、贈った方のお名前がないのが残念でした。もしお名前があれば、ご本人にお渡しできるのに・・・と思いました。果たしてこれを友人のお父様に贈った贈り主は、この40年以上前のデンマーク人のことを覚えているのかななどと考えていると、ちょっと贈り主を探し出してみたい気もしています。

買い物の楽しみ、ロッペマーケット!

2007-01-11 21:51:42 | デンマークの家具・物・たべもの

 デンマークにはジョージ・ジャンセン、ロイヤルコペンハーゲン、ホルメゴー、ローゼンダールなどの代表的なブランドがいくつかあり、もちろんそういった品々は素敵です。が、小さな国ですのでブランドの数が限られていること、そしてなかなか高級であることから、何度もデンマークを訪れていると、買い物に行き詰ってきてしまいます。高級品を次から次へと買うほどお金もないし、必要なものはすでに買ってしまってあるし、家具は大きすぎて買えないし、電気製品も日本で使えるかどうかわからない、そしてお鍋は重すぎるし・・・ということになります。

 そこで何を買うかというと、消耗品(キャンドルやペーパーナプキンなどが日本より安い)や食べ物(デンマークでしか買えないものはたくさんある)、本(デンマーク語の本はデンマークでしか買えないでしょうね、多分・・・)となります。さらに、今回確信したことは、やはり私にとってはロッペマーケット(フリーマーケット)に勝るものはない、ということでした。

 前回のデンマークで気づいたのですが、安くて、現在お店に並んでないようなものもたくさんあり(デンマークは小さい国で製品が限られているので、実は大抵どこでも同じ品ばかりで飽きてしまう)、そして前の持ち主についていろいろな想像を膨らませながら買い物をするのは、なかなか楽しい時間です。ロッペマーケットの場合は別にこれを買おうと決めているわけでもなく、気ままにじっくり物を見ては楽しむという中で「これは!」と思うものを買うので、変なプレッシャーがないところも気に入っています。

 しかしながら今回は冬で、ロッペマーケットの季節ではないので残念だなあと思っていたのですが、ある日、義母の家の前のショッピングセンター内で何人かだけのさみしいロッペマーケットが開催されていたのです。買い物のついでに見に行くと、上の写真のお皿を見つけました。お値段は10クローナ(200円)。この日本の絵が描かれたお皿は裏に「久」という文字と山形の線が描かれており、この絵は手書きでかなりきめ細かく描かれています。売られていたときには壁掛け用の針金がついていたので、誰かが壁に飾っていたかもしれません。いつの時代の、どんな人が描いたお皿かはわかりませんが、なんだか遠い国で日本の古いものを見つけ、しかも丁寧に描きこまれた絵を見ていると懐かしい誰かに再開したような、私がこのお皿を日本に帰してあげられるような、そんな気分になりました。

 もしかしたらこういった日本の古いものが意外とデンマークに眠っているかもしれませんね。それが何かのきっかけで、無造作にそのへんのロッペマーケットで売られていることが時々あるのではないでしょうか。そういう物との出会いが何とも楽しく、わくわくするデンマークのロッペマーケットです。

デンマークで買いたいもの

2006-11-08 06:14:07 | デンマークの家具・物・たべもの
 今、デンマークでのお買い物リストを作っているのですが、デンマークで一番買いたいもの、それは子どものパンツです。日本の子ども用のパンツってどうしてあんなにかっこ悪いのでしょうね?キャラクターがついていたり、おへそまであったり、何となく大きくてぶかぶかしていたり・・・。

 デンマークのパンツは違います。シンプル、色合いがきれい(濃淡のグリーンのコンビネーションとか)、そして何よりぴっちりとしたブリーフでセクシー。いくら子どもでも、やっぱり男はこうでなくっちゃ、というブリーフなのです。

 ショウミーのお尻にぴったりの素敵なパンツを、デンマークのスーパーでたくさん買い込んでこようと思っています。


パンに乗せるチョコレート

2006-10-27 23:20:20 | デンマークの家具・物・たべもの

 友人からのおみやげのチョコレートで、これはパンの上に乗せる、薄い、薄い板チョコで、3当分できるように切れ目が入っています。

 チョコレートやジャムを塗る手間が省けて、朝ごはんにはとっても便利。チョコレートだけれど、デンマーク人は何かパンの上に塗るときには1センチくらいも塗るので(ちょっと大げさかな?)、このチョコレートの薄さはある意味ヘルシーと言えます(ほんとかな?)。ショウミーは大喜びで、このところ毎朝これを乗せて食べています。

 デンマーク人の夫はこれを冷たくしてパリパリした食感を楽しみながら食べるのだそうです。日本人の私には軽くトーストして、とろりとしたところを食べたい気もするのですが。

 デンマークにはこういうパンの上に乗せて手軽に食べられるものがけっこうあります。お昼ごはんのスメアボー(パンの上にパテやニシンの酢漬け、ハムやエビ、卵などを乗せて食べる)もそうですが、こういうのが日本のお手軽な食べ物、お茶漬けやカップラーメン、冷凍うどんなどに匹敵するのかな、などと思います。

食器の買い揃え方

2006-10-25 17:13:26 | デンマークの家具・物・たべもの
 義母の家に滞在し、義母の持っているお皿やコーヒーカップに再開すると、いつも何だか「帰ってきたなあ」という安心感を感じます。夫が小さいころに絵付けをしたお皿(多分、あれはドナルドダック)、小さなデミタスカップのようなやや古ぼけた3-4客のコーヒーカップ(ひとつはいつも私用に使わせてもらっています)、揃いの金の縁の普段使いのお皿たち。そういったものが何度も行くうちに見慣れ、使い慣れて、こちらも愛着を抱くようになってきています。

 そしてその食器の揃え方は、私にとって何を持ったらいいのかという参考になります。なかなか気にいったお皿を見つけて、経済的にもマッチしたものを買い揃えていくのは時間がかかりますが、私は義母の食器棚を覗き込んではいろいろと学ばせてもらっています。

 まずは普段使いの食器類ですが、これはパン皿の大きさのもの、26センチくらいの大きさのものを10枚くらいずつ揃え、毎日使います。他に大皿が数枚、これは深いボウル状もの、浅いものといくつかあり、デンマーク人の食事はだいたいこれで済んでしまいます。この他に昼食のスメアボー(パンの上にいろいろなものを乗せて食べる)のための小さなまな板のような木のボードを6人分ほど持っています。ソースをいれるためのポットも2つあります。

 それとだいたい同様のラインナップで、お客様用の食器があります。ただしこちらはなんとそれぞれ20枚ずつくらいあり、キッチンではなく、リビングにある棚に収納されています。パーティー用として他にもガラスのサラダボウル、ミックスナッツや手でつまめるお菓子を入れるためのガラスのお皿を数枚あります。そしてここからがすごいのですが、ケーキを置くための専用の皿(ガラスの蓋付)、温かい料理を置ける高い台座(これはスペースの省略にもなり、パーティーのときに便利です)、クリスマスのお菓子リス・アラマンのためのガラスの小ぶりな器、またすべてのお酒に対応できるだけの種類のグラス類と、ありとあらゆるシチュエーションに応じたものをすべて取り揃えています。

 これは和食器ではなかなか難しいことで、形の揃っている西洋のお皿でこそ実現のできるラインナップだと思います。そして購入するときはすべて同じシリーズで揃えているので、見た目も場所もすっきりしています。義母は普段使いのものは金縁のもの、お客様用のほうは青いラインの入ったお皿で統一しています。

 義母の食器類を見るたびに、本当に必要なものを必要な分だけ持っているなあと思わされます。あれもこれも買い込むのではなく、家族にとって、またゲストを招いたときに何が必要なのかを絞り込み、そうしてそれをすべてきちんと持っているというわけです。(私の場合はかなり代用して使い回しているのだけど。)すべてのデンマーク人がそういうわけではないでしょうが、長く家庭を運営している人たちは同じような考え方を持っているように見受けられます。

 私も食器については義母の基本を見習って買い揃えたいと思っています。が、なかなか日本の場合は作る料理のレパートリーが広く、食器の形もいろいろになってしまうので、ひとつのシリーズですべて揃えるというわけにもいかないのが困るところです。また洋食器、和食器と入り乱れてしまうので、量は増えてしまいがちだし、一緒に使ったときのコーディネイトなどが難しいのですが、そこを楽しむのが日本の食卓なのかもしれません。
 

グリーンランドのビール

2006-09-15 00:38:16 | デンマークの家具・物・たべもの
 今日知った、グリーンランドのビールの話です。グリーンランドの氷河の氷からできたビールだそうです。その名も「グリーンランド」。

 グリーンランドにビール会社があったの? この温暖化でグリーンランドの氷河がだんだん溶けていることが問題になっているのに、その氷を使ってビールを造っちゃっていいの?と初めは疑問に思いましたが、その会社のホームページを見てみたら、謎が解けました。

 この会社はこのビールを作るために今年設立されたようです。そして気になる氷河ですが、氷河を削り取っているわけではなく、すでに壊れたかけらを使っているのだそうです。

 この氷河の氷は2000年以上も前の、全く公害のない時代のものだそうですが、一体どんな味がするのでしょうね。ぜひぜひ飲んでみたいものです。ビールには2種類あるようで、ひとつはイギリスでビールが作られる以前の、スカンジナビア人やバイキングが飲んでいたものから名づけられています。なんともロマンをかき立てられるビールではありませんか? 次回、デンマークに行ったら絶対飲まなくては!です。

 くわしいことはこちらをご覧ください。

Harryくん

2006-08-04 01:11:54 | デンマークの家具・物・たべもの
 ショウミーがおじのニルスにもらったHarryくん。まだ小さかったショウミーがおびえたキャラクターです(笑)。私もなんでわざわざこれ?ともらったときには思いましたが。

 あとから知ったところによると、このHarryくんはDSB(デンマークの鉄道会社)の立派なキャラクターだそうです。そしてデンマークのおもちゃ屋さんで見かけたことがあります。もしかしてロングセラー?

 赤い髪が印象的で淡いパープルの毛に覆われています。手足はピンク。芋虫のような鼻を持っており、どこかでこの鼻をみたような気がするのですが、思い出せません。
 
 Harryとは何者ぞ? 私の疑問は深まるばかりです。北欧は伝説のちょっと奇妙な妖精がいろいろといるようなのですが、このHarryくんもどうもその類の顔をしています。ほのぼのキャラクターとともに、ちょっと恐い日本でいうところの妖怪のようなキャラクターもけっこうありそうです。