ルバーブはデンマークではポピュラーですが、日本にあまり馴染みのない野菜です。デンマーク語ではrabarber、発音はラバーバとなります。以前、ルバーブはおいしいのよと聞いたのですが、お店で売っているのは赤紫色の太い茎で、一体同調理するのだろう?と不思議でした。茎を食べるので、蕗のようにゆでて、皮をむいてお料理に使うのかしら?などと想像していました。
デンマーク人の友人にたずねると、茎をスライスして、ジャムにして食べるのよ、甘酸っぱくておいしいわよ、と説明してくれました。そして、ある日、他の友人の家に集まったときに、それを作ってくれたのでした。
その家の主に、さあ、じゃあ、まずはルバーブを一緒に採ろうと言われて庭に誘われました。なんと彼の家の庭にはルバーブが!知らなければただの葉っぱだと思ってしまったと思います。(それからの私は似たような葉を見ると、ルバーブか?とめくってみるようになりました。)そしてはさみで茎を根元のほうから何本かカットし、収穫しました。
そしてそれを適当にスライスし、ごく少量のお水とたくさんの砂糖で煮込みます。硬いかと思った茎がとろとろのジャムになり、形がなくなったのはびっくりでした。
デザートとして、ホイップした生クリームとカットした苺を混ぜて食べました(苺はたまたまあったので入れましたが、普通は入れないそうです)。本当に甘くて酸っぱくて、その酸味がこの季節に欠かせない味だなと思いました。暑いくらいの春の夜ごはん時にぴったりの味のデザートでした。デンマークはこのようにしばしば果物をジャム状、コンポート状にして、生クリームやミルクと一緒に食べます。他のお家にお呼ばれしたときには苺のコンポート状のものにミルクをかけて食べるデザートを出していただいたのですが、やさしい味でおいしかったです。