晴れ間の彗星

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[5] ファウンデーションの序曲

2013年05月21日 | 読書録
わー SFだ。SFだ。

ファウンデーションの宇宙が頭の中に広がりました。

あの、心理歴史学(サイコヒストリー)を思いついた「ハリ・セルダン」が

ただの理論としていたものを、実用的な学問に変え、

来たるべき「銀河帝国の衰退」による

銀河規模の無政府状態(暗黒時代)をいかに縮めるかという

ファウンデーション本来のストーリーに導く

大事な一巻です。


 銀河帝国の首都「トランター」の数学学会の席上発表された

「心理歴史学」が新しい予言方法として権力者の興味をそそり

皇帝から逃げ回ることで、トランターに存在する

特殊な社会を見て歩くはめとなる。

しかし、トランター自身が大銀河の縮小版であることに気づき

銀河帝国全体を元に考えていた心理歴史学が、簡略化できるのではないかときづく。

そして、もうひとつ

その道を提供した男が、不死者たるロボットであることにも

理路整然と答えを導き出す。

その、ロボットこそ

あの「鋼鉄都市」「裸の太陽」で登場したダニール・オリバー。

(ちなみに、石森章太郎「ロボット刑事」や、「少年同盟」でもおなじみ)

「帝国とロボット」で

ロボット刑事シリーズと宇宙帝国シリーズをつなげて見せたアシモフが

「ファウンデーションの序曲」で

宇宙帝国シリーズとファウンデーション・シリーズをつなげてしまった。

ロボット工学の零号規則により、地球を放射能汚染させ

人類を宇宙へ解き放った、R。ダニール。

ダニールの一万年に及ぶ苦悩と人類の歴史知識があってこそ

このあと「心理歴史学」がまとまるのか…と

また一つ、パズルのピースがはまった喜びです。

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