孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

何か買わずにはいられないんです。

2015年02月12日 | 日記
静岡県民はお人よしで、買い物でも、まず値切ることはしないのだという。だからなのか知らないが、他県から転入してきた人は、みんな口を揃えて、「静岡は物価が高い」と言う。

何年か前、北海道バスツアーに参加したことがあったが、そのとき、バスガイドさんが静岡県人にまつわる面白い話をしてくれた。ツアー参加者約45人ほどは、もちろん全員が静岡からの参加者だった。

大手の旅行会社の企画した北海道ツアーで、羽田空港に向う途中の新幹線の中で、添乗員のお嬢さんが目印の社名入りの缶バッジを渡してくれた。

私は缶バッジを胸に付けるのは少し恥ずかしかったが、同行したカミさんは意外と何の抵抗もなさそうに胸に付けていたので、同じようにつけることにした。飛行場に着くと観光バスが待っていて、すぐに乗り込んだ。座席は添乗員が予め決めておいたらしく、入り口のドアに貼られていた。

バスガイドは、50歳台のベテラン風の女性で、ご多分に漏れずかなり恰幅のいい方だった。話し上手で、笑いが絶えなかったが、中でも面白かったのが「静岡ネタ」の話だった。

乗客の7割くらいは、年配のご婦人なので、大体1時間ごとにはトイレ休憩をとって、サービスエリアに止まるから心配するなと安心させたガイドさんは、ところで・・・と最初の「静岡ネタ」を披露してくれた。

静岡のお客様は、サービスエリアなどでトイレ休憩すると、必ず帰りに何か食べ物を買って、ぶら下げてバスに戻ってくるそうだ。「白い恋人たち」は今夜泊まるホテルにたくさん用意してあると、売店に電話で確かめ、何もサービスエリアであせって買わなくても良いですからね、と言っても、皆さん「あったわよ、あったわよ。」と言って買い込んでバスに戻ってくるそうで、他県のお客さんとは明らかに違うそうだ。

さらに、みんながつけている缶バッジには右上の端っこに小さな黒丸が印刷されているが、その意味を知ってるか聞いてきた。みんなそれぞれ自分の付けているバッジの黒丸を確認しては、首を傾げている。

実は、この黒丸入りの缶バッジは静岡県の方だけが付けるものらしい。土産物センターの希望で付けることになったそうだ。なぜか?それは、静岡県人は、ちょっと押せばいくらでも買ってくれるからだそうだ。値切らないし、金払いは良いし、押しに弱いので、全国一の上得意だそうだ。

私は、半信半疑で聞いていたが、翌日土産物を買い漁るご夫人たちを見ていて、まんざら嘘でもないんだろうな、と考えを改めたのだった。