まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

うぐいすが よく啼く朝だ 伸びた爪

2015年03月11日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は、冬型の気圧配置となっているため、瀬戸内側の西部を中心に雲が広がり、雪や雨の降っている所があった。気温は0度から9度、湿度は66%から42%、風は4mから7mの西の風が一時強かった。明日の12日は、冬型の気圧配置が次第に弱まるため概ね晴れる見込みらしい。

 

 今朝は迷犬ごんの水桶が分厚い氷で固まっていた。久々の氷だなぁと思った。風は冷たいけれど、氷が張るのは珍しい・・・。

 

 さて、今日は風はあるもののいい天気だからと、久々に、瀬戸内海歴史民俗資料館に行って来た。ここは高松市西部の五色台という山の上にあって、高松市とは云うものの、もう、坂出市に近い所にある。

 

 こういう不思議な形の建物で、全面、石張りになっている。なんでも、このあたりの岩石を集めて貼り付けてあるのだとか。まるで、秘密基地のような建物である。

 

 ここでは、「仕掛け・・・魚と人の知恵比べ」展が行われている。これは「カワハギの皮」と、疑似餌針である。広い海のどこが魚のねぐらで、どこを通るのか。これを知らずに水と砂と岩だけの空地に釣糸を垂れても魚は釣れない。漁師は知恵をしぼり、仕掛けをこしらえる。例えば、魚の皮で疑似餌を作ったり、ブタの脂身をタコ釣り針に付けたりする。また、雄のダツを寄せるため雌の背に浮子を負わせたり、木で手作りした模型を流してサワラを集めることもする。そんな漁師さんの知恵を並べて展示してあった。

 

 これはアワビの貝殻の魔除けで、わが家には偉くて強い人がお泊まりだから、悪魔は近寄らないように・・・という意味である。

 

 ここには、瀬戸内海周辺の海や山やに生きる人びとの民俗資料がたくさん展示をされている。

 

 そこから山道を下っていると、ふと、懐かしい光景に出会った。

 

 これは、高松市西部にある「香西(こうざい)西町」と呼ばれる地区にある薬師山善光寺で、左の尾根上に点々と並ぶお墓のようなものが「二十四輩さん」である。数年前には、この反対側からミカン畑の中をエッチラオッチラと登ってきたのだが、ここからだと簡単に歩いて行ける。ここは「立石公園」とか「二十四輩遊園地」とか呼ばれている。

 

 この石碑が二十四輩さんで、親鸞聖人の教法を正しく受け継いだ二十四人の高僧と、その方が開いた寺院のことを「二十四輩さん」と呼んでいる。これらの石碑には「一番 報恩寺」などと、番号と寺院名が刻んである。

 

 明日は、公立中学校の卒業式があるらしい。明日からは暖かくなって春らしくなって来るらしい。

 

 白梅や紅梅が満開状態で咲いている。畑やあぜ道にはうっすらと緑の若芽が萌えだしている。

 

 明日には奈良東大寺の二月堂のお水取りだとか。これが終われば関西では春が来ると云うらしい。ま、なんだかんだと云いながら、春はそこまでやって来ているなぁと感じる今日この頃である。

 

 今日の掲示板はこれ。「あなたを待つ時間の長いこと あなたといる時間の短いこと 計れば同じ時間なのに」と言う、相田みつをさんの言葉から。 無駄なく、充実した日々を過ごしていても、ぼんやりと過ごしていても、時間は平等に過ぎていくもの。よく、加齢とともに時間は早く過ぎていくとか言われるけれど、その感覚は多くの人たちに共通したものかも知れない。でも、時には立ち止まってじっくり考えることも、のんびりすることも必要なのだから、考え方一つで感覚も変わってくるものである。『時間が過ぎ去って行くのではない。 われわれが過ぎ去っていくのだ。』という西洋のことわざを思い出した。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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