４本足に見えるトンボ

昆虫の脚の数は３対６本と決まっていますが、トンボの中には、止まっている時に脚が４本しかないように見えるものがあります。

例えば、シオカラトンボ


枝先を掴んでいる脚の数は４本ですね。


画像を拡大してみると、前脚は頭の後ろに折りたたんでいるのが分かります。




ヨツボシトンボもシオカラトンボと同じように前脚を折りたたんで止まります。




これらのトンボたちは、どうして前脚を折りたたんで、４本の脚だけで止まるのでしょうね？

タテハチョウ科の蝶の前脚は、“退化”して、４本足に見えます。
例えば、オオムラサキ


赤矢印の部分が前脚


ウラギンヒョウモンも脚が４本しかないように見えます。




タテハチョウ科の蝶の前脚は、歩行のための器官としては機能せず、味を感じたりする感覚器官となっています。

蝶の足は何本？　グッドぐんま2

では、前脚を折りたたんでとまるトンボの前脚も、遠い将来には細く短くなる方向に進化（退化）するのでしょうか？

いえ、それは無いでしょう。
トンボは肉食性。獲物を捕らえる時に、トゲトゲのしっかりした脚は絶対に必要ですから。

ミヤマアカネを捕食しているシオカラトンボ





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