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グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

ヨタカ初見

2011年05月04日 22時13分51秒 | バードウォッチング
昨日は早朝鳥見から帰宅後、朝食を摂り、ちょっとした所用を済ませた後、11時頃に嶺公園へ。この日の早朝鳥見では遠くにしか見られなかったオオルリ探しが目的。



新緑の林は、とても美しくて大好きな光景なんですが、冬に比べると鳥はとても探し難くなります。声はすれども姿は見えず状態です。
まぁ、姿は見えなくても、小鳥のさえずりを聞きながら新緑の中を歩いているだけでも、それはそれで気持ちが良いものですが・・・。

本命のオオルリを探しながらしばらく歩いていると、園路に黒っぽい小鳥を発見。
クロジです。
 
クロジはホオジロ科の小鳥で、本州中部以北の山地で繁殖し、冬は雪の少ない場所で過ごします。
この不景気なご時勢、クロジとは良い名前ですよね(^^)

1時間ほど園内を歩きましたが、お目当てのオオルリの姿は見られず、そろそろ帰ろうかなぁと思い始めたころ、木の枝に妙なコブのようなものがあるのに気づきました。
はて、柔らかそうなコブだけど、大きなキノコかい?
双眼鏡で覗いてみると、地味な色の鳥が木の枝にべったりと張り付くように止まっています。
お昼寝中のヨタカです。


夜鷹と言っても、猛禽類ではありません。もちろん、時代劇に登場する街娼でもありません。
昼間は太めの枝などに止まって休んでいて、夕方から草原や林の上を飛び回り、飛んでいる昆虫を捕食します。夜に活動する鳥で、飛ぶ姿がタカの仲間に似ていることが名前の由来です。日本には夏鳥として渡ってきます。

生息数が減少しており、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類、群馬県のレッドリストでも同じく絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
ヨタカは今まで図鑑でしか見たことが無く、本物を見るのは初めて。感激です(^^)

宮沢賢治の童話「よだかの星」はこんな書き出しで始まります
『よだかは、実にみにくい鳥です。
 顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。
 足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。
 ほかの鳥は、もう、よだかの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。』

よだかの星 宮沢賢治  青空文庫

ヨタカが醜いとは思いませんが、ホントに地味~な鳥ですねぇ。興味深い鳥ではありますが。


ミヤマセセリ 


シロヤマブキ 

日本における自生地は中国地方の限られた場所だけ。

イカリソウ 


チゴユリ