GSゲルマニウム原人の退屈な日々

見わたせば、気になることばかりなり・・

ブルースセッションでもどう?

お汁粉食べた

2007年01月12日 08時24分29秒 | 美味しい?物とか
昨日は鏡開きでした。

会社にはあっちこっちにお飾りお供えをしているのでそのお供えでお汁粉を作って食べるのが恒例の行事です。
以前特許庁内にいたころも職員さん達がわざわざお餅を買ってきてこの行事をやってくれていました。多分、役所では年男年女が担当だったと思います。

どうやら元々は刃物で切るのは縁起担ぎで厳禁だったようですが、昔のお餅みたいに乾いてカラカラになってほぐして割れるようなお餅はこの真空パックのご時世にあるわけもなく、若手の社員がせっせと包丁で切ったお餅と言うことになります。

日本酒の一斗樽を割って祝うのも鏡開きですね。基本的に丸い物を鏡という習慣が日本にはあるようで、鏡に魂や霊的な力を求めたことによるものなのでしょう。
鏡はもともと「影見」が語源とする説もあるのですがもっと古い「カカ」ではないかと言う説もあります。「カカ」は蛇のことを言いますが体を小さくすることも「カカミ」蛇のように伏せると言うことですね。蛇は脱皮を繰り返すことで生命の再生を現す生き物として扱われる神聖な生き物です。その蛇の瞳のように丸く姿を写す物だからと言う説もあります。
そもそも鏡餅自体がとぐろを巻く蛇のイメージで一番上に乗せる「みかん」や「だいだい」は蛇の頭に見立てていると言われることもあるくらいです。

お年玉も本来は丸いお餅をもらって新しい魂を得る生まれ変わり・禊ぎ的な意味があったようですし、だから「お歳霊・魂」なわけです。(霊・玉・玉子・丸餅という関係も蛇とつながるイメージがありますね)

お餅ですが日本の各地に「餅なし正月」をする地域がかなりあるのですが、正月三が日の間餅を食べずに「芋正月」をするとか「うどん」をたべるとか各地色々です。

地域は非常に各地に別れていていますが信州・長野県に多く点在しています。おそらく稲作に向かない山間地の村が里芋を神に奉ったことのなごりではないかと思います。他にも四国の石鎚山の近くの村や、福井、山口、栃木、群馬、埼玉、また岩手など非常に広い範囲に点在しているようです。

三が日はお餅を神様に供えているから人は口にしないようにするとか、貧しかった頃を忘れない為だとか、もともと稲作にあわない地域で畑作が中心だった為に餅をつく習慣がなかったなど色々ですが、正月に向かって餅自体をつかないと言う餅なし正月の地域もあります。そう言う地域は昔の平家などの「落人村」であったり、そう言った伝説が残っている地域だったりして餅をつく音で敵に悟られない為などという説もあります。

古くからの伝統行事「鏡開き」でお汁粉を食べつつこんな事を考えていた私です。

コメント (2)
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