フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

寄席の前座フルート

2011-11-26 | フルート

今朝もいい天気になりその分冷え込みが厳しくなった。外気温はマイナス7度、室温10度、湿度21%。先ずは、コーヒーを飲みながら薪ストーブのガラスを磨く。ガラスが曇っていると楽しさは半減する。細かい柴を入れて火をつけると勢いよく燃え始める。柴を徐々に太くしていき、ガンガン燃やし、温度を200度以上に上げる。ここが大事なところだ。朝は、冷えるのでまずは薪ストーブの温度を上げなければ部屋も暖まらない。

朝食後、部屋の片づけなど雑用を済ます。その後、フルートの練習を始める。今日は、ペンション「ミュー」で「第2回清里落語」があり、その前座で、フルートを吹くことになっている。先ずは、ロングトーン、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオ、トリルなどの練習をする。その後、今日の演奏曲の練習を行った。まあまあか、音の跳躍する箇所で外すことがあるので要注意だ。

昼食は、きつねうどん。昼は大体が麺類だ。鉄鍋は、何にでも使えて実に重宝だ。

午後、暖かくなってきたので、身体を動かすために庭を散歩する。森の中を一面の落ち葉を踏みしめて歩く。かさかさという音が何とも心地よい。


頭上を見上げると、真っ青な青空だ。

 

ムラサキシキブがまだ実をつけていた。鳥たちは気がつかないのであろうか。それとも大事に置いているのかな。

部屋に戻り、もう一度、今日の演奏会の曲を練習する。いくら練習しても、これでいいということにはならないが、まぁいいかと観念する。

ぺんしょん「ミュー」さんに、少し時間より早く到着し、まだお客さんが来ていないい会場で、数曲演奏する。ダイニングでは音がよく響くので、上手く聞こえるのが嬉しい。
時間になったので演奏を始める。「グリーンスリーブス」「故郷の人々」は落ち着いて演奏することができた。難しい曲ではないので、落ち着くことがすべてである。演奏の合間に、簡単な自己紹介、清里に移り住むまでの経過などを話する。続いて「トロイメライ」「ラルゴ」を演奏する。その後は、雰囲気を変えて「ある愛の詩」を演奏する。次の曲を吹こうとしたら、時間が来たので切り上げてほしいということになり、最後に「見上げてごらん夜の星を」を演奏して、無事終了した。

落語の高座は、桂扇生師匠独演会だ。演題は紹介がなかったので分からなかったが、「六尺棒」が出てくる放蕩息子の話だった。それが終わると、コーヒータイムとなり、サンドイッチ、コーヒーや香草茶などが用意されていた。コーヒーを飲んでいると、甲斐大泉でケーナの演奏会がありますがどうですか、というお誘いがあったり、、柿渋染をやられている方、私もフルートをやっていましたという方、など楽しい会話が続いた。

2題目は、「ケチ」な旦那が出てくる話で、かなり長い話ながら飽きさせず面白かった。2題とも、皆さん声を出してよく笑っていた。桂扇生師匠の話は、間の取り方、演技力、話の運び、などさすがである。時間に制約されることなくたっぷり聞かせていただいて、大いに笑わしていただいた。

また、来年の12月にやりましょうということになって、2012年12月8日(土)という日取りまで決まった。それだけでなくフルートもよろしくお願いしますというおまけ付きだ。さてさて、1年がかりの宿題ができてしまった。今日の演奏はミスも多かったが、全体として、慌てることなく落ち着いて演奏できたので、自分なりに合格点かな。寄席の前座でフルートを吹くという貴重な体験もできたのがよかった。


フルートとピアノのドュエット

2011-11-25 | 人々との交流

今日も晴れているが、風がある。外気温、マイナス3度、室温12度、湿度22%だ。庭は一面の霜だ。

KITAHOさんから、シモバシラができていますかという問い合わせがあったので、見に行ってみると、1本の茎の下に白い塊ができていた。これが、植物シモバシラと名付けられた由来となっている。

朝食後、フルートの音出しを軽くしておく。今日は八ヶ岳西麓のTMTMさん宅でピアノとの二重奏をやることになっている。山々は、折からの冷え込みで、うっすらと雪化粧をしていて美しい。

10時30分過ぎ、TMTMさん宅到着。しばし、休憩した後、早速、二重奏の練習に取り掛かる。まずは、フォーレの「シチリアーノ」だ。アウフタクトの出だしが、上手く行かないのが気になる。少しテンポを落としてやってみると上手く行った。8分の6拍子のリズムに乗るのがなかなか難しい。1時間ほど、何度も繰り返していると、大分曲がまとまってきたので昼食休憩とする。

昼食は、近くにある人気のイタリアレストラン「UMEZO」へ行く。

建物は古民家を改造したもので、中に入ると、落ち着いた感じだ。

冬の平日なのでさすがにすいていた。店員さんが、早速メニューを書いた黒板を持ってきてくれた。サラダが150円であるので、注文する。コーヒーor紅茶はサービスとなっているのが嬉しい。今日のパスタランチは、「ズワイガニと里芋のパスタ」ペペロンチーノ。

面白い組み合わせだ。食べてみると、ズワイガニの旨味、里芋の粘りと甘みが出ていて美味しい。パスタも季節に応じて色んなものを入れてみるのがいいということが分かった。、

食後、周辺をしばし、ドライブしていただく。茅野からの八ヶ岳は、ぐるっと180度見まわされて、実にのびやかな景観だ。蓼科山が冠雪して、ひと際美しい。

いつも見ている赤岳はやや雲に隠れているものの、こちらからの眺めも実にすばらしかった。

昼食後、二重奏の再開だ。今度は、ビゼーの「アルルの女 メヌエット」をやる。これはリズムが分かりやすく合わしやすかった。問題は私のフルートの方で、どうもスムーズに曲が流れないのは、練習不足の感が免れなかった。3曲目はドボルザークの「ユーモレスク」。「leggiero」(軽やかに)「espress.」(表情豊かに)が交互に出てくるので、演奏で違いを出すのがなかなか難しい。練習していると「rit」も合ってきて、なかなかいい演奏になってきたところで練習終了だ。

私と奥さんが二重奏をしている間、ご主人は屋外で石窯作りに余念がない。基礎からの立ち上げ、40キロもある特殊な耐火性ボード台の備え付け、その上にドームの設置など作業は大分進んでいた。今日は、丸いドームの上に耐火性レンガをはめ込んでいくという、困難性の高い作業だ。半割りした耐火性レンガをドームの形に沿って仮に置いていき
その間は、小さな木切れを挟む。問題は、丸い形に会わないところをどうするかだが、そこは、耐火性レンガを、隙間の大きさに合わせるようにカットしていくしかないそうだ。それも全て現物合わせなので、1か所ずつ丁寧にカットしていく必要がある。綿密なTMTMさんは、カットした各々のレンガに赤鉛筆で番号を書き込んでいた。ご本人曰く、「予想以上に時間がかかってしまって」と、その困難性を楽しんでいるようだ。

部屋に戻って、しばし、コーヒーをいただきながらもろもろの話をする。石窯・バーベキューコンロが出来上がると、次は、庭づくりをやっていきたいとのこと。木工、石工の次は、ガーデニングのエクステリアと、モノづくりの意欲はすごい。

話は尽きないが、秋の日は、直ぐに暮れてしまうので、4時30分過ぎお暇させていただいた。TMTMさんに、近道があるということで、いつも通る尖石考古館西交差点ではなく、上場沢交差点まで先導していただいた。成程この道は、大分近いようだ。

そこから、暮れなずむ甲斐駒ケ岳を見ながら、どんどん走る。気がつくと、ガソリンがだんだん減ってきていて少し心配になってきた。小渕沢に着いたころ、ほぼメーターはゼロ近くになったが、ガソリンスタンドに駆け込んで、補給することができて一安心。

アダージョの森に帰りついたのは5時30分。あたりは真っ暗になっていた。早速、薪ストーブに火を入れ夕食作り、と言っても超簡単メニュー「キムチ鍋」といこう。鍋にお湯を沸かし、エバラ「キムチ鍋の素」を入れ、後は、キムチ、モヤシ、豚肉、その他野菜、それに中華麵を入れれば出来上がりだ。熱々をフウフウいいながら食べると身体が直ぐに温まった。


薪と柴拾い

2011-11-24 | 薪ストーブ・焚火

昨夜、琉球の「古酒」を飲み過ぎてしまって、寝覚めがすこぶる悪い。晴れているが、山々は雲で覆われている。
外気温マイナス0度、室温14度、湿度26%。空気が乾燥してきたので、手の指の荒れが出てきた。

余り食欲がないので、コーヒーを飲みながら、パンを食べる。外の様子を見に出ると、風がつよいものの青空がまぶしい冬晴れだ

鳥の餌台に餌を置いているのだが、野鳥たちはどこかへ行ってしまって全くやってこなくなった。午前中は、全くグロッキー状態で何をするにもしんどかった。

昼食を食べてから少し楽になってきた。外は、相変らず、風が強いが、部屋の中には奥まで太陽が差し込んできて暖かい。

身体を動かさないでいると、余計にしんどい感じなので、森に出て薪と柴を拾い集めることにする。冬は、何をおいても薪がなければ話にならない。チェーンソーを使おうとすると、何と、前回の作業で混合ガソリンを全て使い切ってしまっていた。仕方がないので、混合ガソリン作りから始める。その後、チェーンソーの刃を研いでようやく、作業をやり始めることができた。

森の中には折れた枝、倒れた樹木などがいくらでもある。京都大原に住むベニシアさん夫婦は大きなリュックを背負い、近くにハイキングに行って、薪を拾い集めてくるという。細いものは手や足て折り、太いものや硬いものはチェーンソーで40センチを目処にカットする。それを、段ボール箱に入れて、家まで運びおろして来る、この作業の繰り返しだ。ゆっくり登ったり降りたりして、まあまあの薪・柴を拾い集めることができた。これで、今日の作業は終わりとしよう。

「秋の日のつるべ落とし」で夕暮れは、あっという間にやってくる。今日も庭は美しい茜色に染まってきた。


今日の夕食は、昨日の「おでん」がまだ残っているので、それを食べることにしよう。夕食を作る手間が省けたので、ゆっくり風呂に入ることができた。

夕食後は、先ほど集めてきた薪と柴を薪ストーブで燃やす。昼の間やらなかったフルートの練習をしておこう。ところがロングトーンを始めると、どういうわけか音が濁っていていけない。「毎日の練習」、各調のスケールとアルペジオも重くてしようがなかった。まだ、昨夜の飲み過ぎが残っているようだ。

曲の練習に移る。「FLUTE best100」の曲を、昨日のレッスンで受けた注意を思い起こしながら、何度か練習した。


炉辺の宴

2011-11-23 | 人々との交流

今朝の外気温マイナス3度、室温13度、湿度26%。霜は降りていない。いつも通り、先ずは薪ストーブのガラスを磨き、火を入れよう。それからゆっくりとコーヒーを飲む。久しぶりにモーツァルトの「フルート四重奏曲」を聴く。その明るさ、爽やかさ、やはりモーツァルトはいい。

ストーブの上で、昨夜作っておいた「おでん」を温める。「おでん」は、一度冷ましたのを煮ると、美味しさが滲みわたるのだ。

昼からは、明野のフルート教室へ行く。今日は、26日の「清里落語高座」の前座で演奏するフルート曲の特訓だ。「FLUTE best100」から「ある愛の詩」「グリーンスリーブス」「故郷の人々」「春の日の花と輝く」「見上げてごらん夜の星を」の演奏上のポイントを指導していただいた。単にフルートを吹くだけではなく、一応は「聴いていただける」様に、するためには、どういった点に気をつける必要があるか。これが言うは易さしいものの、演奏は難しい。テンポ、クレッシェンド・デクレッシェンド、ブレスの位置、音の響かせ方など。旋律の出だしの音をはっきりさせる。曲の最後のリタルランドのかけ方など、なるほど成程。自分ではやっているつもりでも、そうは鳴っていないということがよくわかった。

レッスンが終わり、清里に帰ってくる頃から空が曇ってきてきて雨が降り出して来た。

今日は、夕方からKさんN子さんと、夕食をご一緒することになっている。私はというと、「おでん」を温めなおpして「宴会」の準備をする。

時間があったので、「横内製麺」の焼きそばを作っておこう。お二人とも仕事が終わってすぐに、やってきてくれた。

早速「カンパイ!」となる。酒を飲まないN子さんは、自前のお茶で乾杯だ。Kさん手製の肉厚の焼き立てサンドイッチ画美味しい。

その後、琉球泡盛「おもと」(6年物の古酒とある)をロックで飲む。さすが古酒、まったりととろける舌触りだ。これが43度もあるつわものなんであっという間に酔いが回ってくる。

「おでん」の話に花が咲く。昔、東京には「おでん」のネタを打っている店が多かったそうだ。そのネタを子どもは親と一緒に買いに行って好きなネタを籠に入れるのが楽しみだったとか。魚の実たっぷりの練り物が美味しかったそうだ。関西では当たり前になっている「スジ肉」やクジラのコロは関東では入れないそうだ。ついでに、関東では、焼きそばにマヨネーズは付けないとか。

N子さんに薪ストーブに火を入れてもらって、楽しい炉辺の宴となった。

その後、「シクラメン」の話になる。サクラソウ科の花だとは知らなかった。昔は、早春の花だったものが、布施明の「シクラメンのかほり」がヒットしたころから、年末を彩る花になったとこのと。クリスマスローズの交配の話などかなり専門的な話になった。このあたりになるとさすがプロの方たちなので、学名が飛び交ってくる。

その後、N子さんが最近やり始めたリコーダーを取り出してきて、演奏してくれた。わずか、2週間ほどの間に、びっくりするほど、上手くなっている。タンギングや2オクターブの運指ができるようになっていた。毎日熱心練習しているのがうかがわれる。

いつもは豪快に飲み続けるKさんが、今日は「43度の泡盛」に酔いが回って、ウトウトしだしたので、久しぶりの「再会宴会」もお開きとなった。


冬の快晴

2011-11-22 | ガーデニング

寝床でなんとなく冷えるなと思って、起きてみると、庭は一面の霜になっていた。

昨日マイナス2度で驚いていたが、今朝は、マイナス6度まで下がっていた。いよいよ、清里も本格的に冷えてきた。
その分、今日は、文句なしの真っ青な空だ。朝食後、直ぐに散歩に出る。可愛いコマユミの実が目を引く。

南アルプスは、くっきりと全貌を現した。

道の日陰では霜が立ち上がっている。

八ヶ岳も阿弥陀岳が白く輝やき、素晴らしい眺めだ。

部屋に戻り、午前中の残りの時間はフルートの練習をする。ロングトーン、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオ、今日は偶数日なのでNO2をやる。トリルは、120~152まで10ずつテンポを上げる。トリル終結部が課題になっているので、アルテのトリル練習1で終結部を練習する。アルテ21課の練習曲NO1、問題になっているソとラのトリル終結部を取り出して何度も練習した。最初はトリルをせずに終結部だけを入れ、続いてトリルで終結部を入れる、この練習を繰り返した。少し指が慣れたかな、力が入ると駄目だ。
曲の練習は、「ラルゴ」、「トロイメライ」、「ユーモレスク」、「精霊の踊り」をざっと吹くと、12時30分になってしまったので練習を終える。

午後は、大阪から持ってきた球根を植えよう。幸い、昼からは暖かくなってきて、霜はすべて融けてしまった。昨日見た、ターシャ・チューダーのチューリップの植え方に影響を受けてしまった。「花壇に植えていますよ」と言うのではなく、あたかも自然に生えているかのようにアトランダムに植えることする。中庭はほとんど植えているので、今回は、南側、果樹を育てている場所に、植えることにする。丁度、ダリア「ブラック・ナイト」の地上部が枯れてしまっていたので、掘り起こしておこう。周りの畑には誰もいない。


今日植えたのは、房咲き芳香スイセン白、黄房スイセン、チューリップは「エレガント・レディ」と名付けられた、アプリコット色のもの。それに、カサブランカとヤマユリである。ヤマユリは、自生でかなり生えてきているが、もっといろいろな場所で咲いてほしいものだ。寒さが冷え込むので、やや深めに掘り、落ち葉を埋めて土を入る。球根の上には腐葉土を鋤きこむ。その上から落ち葉を被せておいた。

 全てが終わったのは、4時過ぎ、夕暮れ時になった。庭は美しい茜色に色づいている。

小道もすっかり落葉してしまった。

夕日を受けて、先日並べた薪が輝いている。

太陽が沈むと直ぐに暗くなってきたので部屋に入る。日没後の南アルプスの稜線が美しい。直ぐに夕食の準備に取り掛かる。今夜は、先日新聞にレシピが載っていた、「キノコのスープ餃子」にしよう。鳥ミンチとマイタケのみじん切りを酒と醤油、サラダ油で練り、アンを作る。それを、餃子の皮できんちゃくに包む。スープは、塩・コショウ、黒酢・ごま油で味付けしエリンギの薄切りを煮る。スープに餃子を入れ軽く煮る、後はネギを散らして出来上がりだ。黒酢があっさりしていて、不思議な味を経験した。食べているときは、さほど感じなかったのだが、突然満腹感が襲ってくるという、面白い料理だった。

食後、今夜は、同じモーツァルトの「フィガロの結婚」を見た。これも美しい曲の連続と面白いストーリーでオペラの楽しさを満喫した。