フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

「理想的なスタイル」への一歩

2011-06-14 | フルート

朝方少し強い雨が降ったものの、その後は天気が回復してきた。昨日の飲み過ぎが祟って、午前中は、身体も頭もぼうっとしたままだった。
今日はおとなしくしているに越したことはないか。

午後は、「ローマ人の物語」を読み進める。「ローマ劫掠(ごうりゃく)」という言葉がある。紀元410年の「ローマ劫掠」はアラリック率いるゲルマンの西ゴード族が史上初めて、「世界の首都」ローマへ攻め入って、略奪をほしいままにした。紀元455年の「ローマ劫掠」は、同じゲルマンのヴァンダル族が海からローマに侵入した。彼らはライン川を越え、現フランス~スペイン~北アフリカに渡り、カルタゴから船でローマに上陸したのだ。その時、ローマ法王と蛮族の長ゲンセリックとの間で同意がなされた。1キリスト教の教会とその関連施設は略奪の対象外とする、2抵抗しない者は殺さない、2捕虜は拷問しないの3点である。蛮族は、ローマから何らの抵抗なく奪えるものはすべて奪い尽くして、北アフリカに戻っていった。

その後の西ローマ帝国は、入れ替わり立ち替わり皇帝が擁立される。最後に西ローマ帝国のゲルマンの傭兵隊長オドアケルが内戦を制した。476年、ローマ皇帝を名乗らず、ゲルマン人が自らの「オドアケル王国」をイタリア本国に樹立することにより、ローマ帝国は滅亡した。コンスタンチノープルを首都とする東ローマ帝国は存在するものの、首都をローマに置かない東ローマ帝国はビザンチン帝国であり、ローマ帝国とは呼べないであろう。

「ローマ人の物語」は、いよいよその長い物語の終幕を迎えようとしている。

本を読むのに疲れたので、次はフルートを吹こう。基礎練習、アルテ19課のハイドンのアダージョ、これはほぼ完成だ。ケーラーの「ロマンティック・エチュード」NO17、トリルの練習曲で運指がややこしくテンポも乱れる、同じくケーラーのOP33-2のNO1、これはやたらと出しにくいフレーズが続くのに困惑する、などを練習した。最後は、好きな曲をアトランダムに吹いた。今日は2時間ほどフルートを吹いていて、全く疲れを感じなかった。しかも、途中で休憩もとっていない。腕、指、唇から無駄な力が抜けると、指や身体が痛まず、疲れもしないという、理想的なスタイルに一歩近づくことができたのであろうか。


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