いよいよ、2010年も大晦日がやってきた。今日は、重く寒い空だ。
コーヒーを淹れ、新聞に目を通す。将棋は二転参転して、藤井九段が即詰めで、木村八段を打ち取った。その結果、ともに二勝四敗と並んだ。
天声人語から
~こよい、連れ添った日記の最後を埋める方もおられよう。悔恨よりも、充実と感謝の言葉をつづる人の多からんことを。
そして、あすからの新しい日記帳には未知の歳月が並ぶ。きびしい世相だが、空白で待つページに、不安ではなく希望を見てとりたい。~
~しんしんと降る雪の中で除夜の鐘を聞く地方もあることだろう。~
~身も心も浄化されるリセット感があらたな力を生む。そして、新しいカレンダーに並ぶ一日一日を迎え入れる。吉屋信子の一句が思い浮かぶ。〈初暦知らぬ月日は美しく〉。どうぞよいお年を~
今日は大荒れの天気になった。風は強く、みぞれ混じりの冷たい雨が降ってきた。これでは身動きならない。午後からは、今日も妻の調子が今一つなので、一人で、買い物に出る。おせち料理の具材で足りないのがあるので、それを買いにでる。外は、厳しい冷え込みだ。
子どもたちはそれぞれの大晦日で忙しいようなので、「老夫婦」は、二人でゆっくりと大晦日の夕食を食べよう。新潟の銘酒「越後桜」の淡い味を楽しむ。その後は、久しぶりに「紅白」を始まりから見る。
これが全く、楽しめない。アンジェラ・アキがよかったかな。福山雅治は歌わない方が良かった。AKB48やXILEなど、やたらと人数の多いメンバーが出てきたが、これにはついていけない。演歌歌手は総じて昔の歌を歌い、時代めいて、いかんともしがたい。
植村花菜のトイレの神様は、実に爽やかだったが、これは流行り歌にはならないだろう。石川さゆりが「天城越え」、北島三郎が星野哲郎作詞「風説流れ旅」を歌って、今年の紅白は事実上終わった。
みそかそばをゆるりとすすり、今年を振り返る。退職し、八ヶ岳へ移住。珍道中の英国、コッツウォルズと湖水地方の旅。忘れられないピーターラビットとワーズ・ワース。薪割り、飯炊き、小屋掃除の八ヶ岳の毎日。気難しいフルートは少しは、前へ行ったのだろうか。妻の陶芸第1作のコーヒー茶碗が出来上がった。多くの新たな友ができ、楽しい時を過ごすことができた。これらは、一つ一つが、かけがいのない財産となった。買い物に出るといつもみえる富士は、誰それの区別なく、文句なく美しく聳えていた。八ヶ岳ライフの味をかみしめる。
中村草田男の句、いいですね。海があると、広がりがあり、夢が膨らみますね。
新しい手帳を広げました。1月の決まっている予定を書き込んでも、それ以外は真っ白。美しい、未来が待っています。
今年もよろしく!
本年もかわらずのおつきあいを
お願い致しま~す
奥様の調子はいかがですか、、
「初暦 知らぬ月日はうつくしく」
良い歌ですね
私が好きなのは 横浜みなとみらいの海を望んで はまなすがうわってるのですが
そこに中村草田男の 「はまなすや
いまも沖には未来あり』という碑があり
之が わたしには
若くはなくなっても 未来がまだある、、という 勝手な解釈で好きなのです、、
初暦、、も これから好きな句に 加えます~
本年も元気で 平和にすごせますように~