昨日の車の運転で疲れたのか、今朝はぐっすり眠った。コーヒーを淹れて、溜まった新聞1週間分ほどに目を通す。久しぶりに新聞を読んでみるとやたらと「事件」が多いのに驚く。楽しいのは将棋欄と書評欄ぐらいか。これなら、新聞など読まない方が心静かに過ごせるし、時の流れから取り残されるとも思えない。
今日は昼から、関西シティフィルハーモニー交響楽団の演奏会があるので出かけた。年の初めに、ヴァイオリンとの二重奏をやらせていただいた方が、この交響楽団のメンバーで、演奏会があることをお聞きしていた。関西シティフィルハーモニー交響楽団は、1974年に各大学オーケストラの卒業生を主たるメンバーにして創設された市民アマチュア楽団だ。日頃は社会人として仕事に励む傍ら、毎週土曜日に練習を行っていて、年2回の定期演奏会をこなしている。
先ずは、演奏会場シンフォオニーホールのあるJR福島へ行く。昼食は、駅前のラーメン店「上方屋五郎ェ門」に入る。
小さな店だがひっきりなしにお客が入ってきて満席だ。
ノーマルな醤油ラーメンを注文する。昆布とかつお節が効いたスープが旨かった。麵の湯がき加減もやや硬めで、一番好きな具合だった。
シンフォニーホールは、3年前の暮れにベートーヴェン第9を聴きに来た時以来だ。演奏曲目は、リスト交響詩「前奏曲」、R・シュトラウス交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」、それに、ベートーヴェン交響曲第7番イ長調作品92.
今日の指揮者はギオルギ・バブアゼ氏。グルジア共和国トビシリ生まれ。ヴァイオリン奏者、指揮者。大阪交響楽団や関西フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めるかたわら、2005年より関西シティフィルハーモニー交響楽団常任指揮者。
開演15分前に到着すると、3階席までほぼ満席の盛況ぶりだ。私たちが座ったのは、舞台上手側、演奏者を斜め上から見渡す席だ。
リストの「前奏曲」は初めて聴いた曲。最初のピッチカートが印象的だ、うんうん成程と言っているうちに終わってしまった。次にR・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」は、管楽器群が多彩な演奏をして実に楽しい曲だ。指揮者のギオルグ・パプアゼも、いたずらっぽいしぐさをして、曲趣を盛り上げていた。100人を超すメンバーの全力演奏だった。
20分の休憩を挟んで、いよいよベートーヴェンの7番だ。この曲は若い時から聴いてきた一番好きな曲の一つだ。何と言っても、第1楽章のフルートとオーボエの主題演奏が好きなのだ。きょうの演奏は十分期待に応えてくれた。その後のオーケストラの盛り上がり、アマチュア楽団とも思えぬ演奏だ。指揮者が思い余ってタクトを飛ばし、第二ヴァイオリン奏者が拾って指揮台に戻すという一幕もあった。第1楽章のホルンの雄叫びも良かった。
一転して第2楽章の静かな進行、しとやかな弦の演奏にオーボエの響きが織りこまれる。第3楽章は、軽快なスケルツォが心地いい。アイルランド民謡を元に作曲されたという第4楽章。奔流のような流れが、ひと時も休むことなく、フィナーレまで突き進んだ。
アンコールはブラームスのハンガリア舞曲第1番。憂愁を帯びた旋律と一転して激しく踊るような旋律との交差がいい。大曲の演奏を終えた奏者たちが、ゆとりを持って演奏を楽しんでいるかのようで、これが逆にいい演奏になった。
久しぶりに心地よい生演奏の感激を味わわせていただいた。アマチュアとは言え、これだけの演奏ができるのだから、客席が満席になるのも、むべなるかなである。
ブラームスの交響曲何番とかきいても
とんとメロディーが浮かばないという
クラシック音痴の私ですが
聞いて心地よくすきな クラシックはいくつもあります、、
ただクラシックコンサートは高い、、と言う印象があるので なかなか足を運ぶことが無くて、、なにかきっかけ、、知ってる方が出るとか 友だちが行きたいので
誘ってくれたとか、、
それで 出かけることくらいで、、
そのうち 孫がピアノを習っているので
大きくなったら コンサート誘ってくれるかな??
大阪にいる間に、また行ってみようかな。
コンサートにいらしたんですね。
とっても羨ましいです。
年度末のこの時期、仕事に追われてしまい、
心まで貧しくなってしまいそうです。
ベートーベンの7番、リストにブラームス。
とっても聴きごたえのある演奏会です。
オケはコンサートではあまり聞かないんですよ。
フルートということもあって、ほとんどが室内楽でした。
オケで聴くのは、マーラーやブルックナーが好きでした。
そして、何よりの楽しみは、コンサート後、
お茶を飲みながらのおしゃべりでした。
ああ、懐かしいことを思い出させてくださって、
ありがとうございます。
ブルックナーは4番と9番、マーラーは1番と「大地の歌」が好きです。
コンサートは、聴き終わると、もっと身近になればと思うのですよ。面倒がらずに気軽に行けないかなと。