「スー・チー in トラブル・セブン」
原題:我愛777
英題:My Loving Trouble 7
製作:1999年
▼3年前、私はアイドル女優の舒淇(スー・チー)が主演した『スー・チー in ミスター・パーフェクト』という作品を紹介しました。この作品、DVDのパッケージや解説では本格的なスパイ映画っぽく紹介されていすが、実際は南国を舞台にした典型的なコメディ活劇でした。
本作もそんな「看板に偽りアリ」な一本で、パッケージこそシリアス系のデザインでありながら、その正体は完全なコメディ映画という困った作品です(笑)。ただし『ミスター・パーフェクト』とは違い、本作での舒淇はちゃんとスパイらしいクールな姿を見せています。
■国際的なスパイである舒淇は、今回の任務を最後に引退しようと考えていた。ところが、同僚の王合喜(ケン・ウォン)から新しい任務を言い渡され、オマケに能天気な新人スパイ・天心(ティン・サム)の世話を押し付けられてしまう。
足手まといの相棒とのミッションに頭を抱える舒淇。…だが、そんな彼女に熱い眼差しを向ける1人の男がいた。CMディレクターの譚耀文(パトリック・タム)は、仕事中に偶然見かけた舒淇に一目惚れし、なんとか彼女に接近しようと試みていたのである。
舒淇の住所を突き止め、監視カメラと盗聴器で様子を探ろうとする譚耀文であったが、どこからどう見ても犯罪行為なのは明白だ(爆)。そうとは知らない舒淇は天心を鍛え、任務である大企業の重要機密を手に入れようとするが、この一件には大きな秘密が隠されていた…。
▲前述の通り、この作品は『ミスター・パーフェクト』と同じコメディ映画ですが、コメディとしての完成度は本作の方が上。作中のギャグは下ネタが多く、アイドル相手でも遠慮しない香港映画らしい笑いが溢れています。
なにしろ製作に『古惑仔』シリーズの文雋(マンフレッド・ウォン)が関与しているのですから、ある程度の質は保証されていると言っていいでしょう。また、譚耀文とのラブストーリーやスパイ組織との対決など、コメディ以外にも様々な要素が盛りだくさんとなっていました。
ただし功夫アクションについては非常に少なく、舒淇が譚耀文の目を盗んで暴漢を退治するシーンと、中盤での脱出時におけるバトルしか見せ場はありません。確かに潜入工作が専門のスパイなら無駄な戦闘は極力避けるべきでしょう。でも、だからといってクライマックスがただ単に敵の目をごまかしただけというのは流石にショボすぎます。
王合喜を筆頭に、舒淇の元同僚に呉君如(サンドラ・ウン)、スパイ組織のボスに樓學賢(ジャクソン・ルー)が扮しているので、彼らが暴れてくれればなお面白かったのですが…。そんなわけで、アクションなら『ミスター・パーフェクト』、コメディと舒淇目当てなら本作がオススメです!
原題:我愛777
英題:My Loving Trouble 7
製作:1999年
▼3年前、私はアイドル女優の舒淇(スー・チー)が主演した『スー・チー in ミスター・パーフェクト』という作品を紹介しました。この作品、DVDのパッケージや解説では本格的なスパイ映画っぽく紹介されていすが、実際は南国を舞台にした典型的なコメディ活劇でした。
本作もそんな「看板に偽りアリ」な一本で、パッケージこそシリアス系のデザインでありながら、その正体は完全なコメディ映画という困った作品です(笑)。ただし『ミスター・パーフェクト』とは違い、本作での舒淇はちゃんとスパイらしいクールな姿を見せています。
■国際的なスパイである舒淇は、今回の任務を最後に引退しようと考えていた。ところが、同僚の王合喜(ケン・ウォン)から新しい任務を言い渡され、オマケに能天気な新人スパイ・天心(ティン・サム)の世話を押し付けられてしまう。
足手まといの相棒とのミッションに頭を抱える舒淇。…だが、そんな彼女に熱い眼差しを向ける1人の男がいた。CMディレクターの譚耀文(パトリック・タム)は、仕事中に偶然見かけた舒淇に一目惚れし、なんとか彼女に接近しようと試みていたのである。
舒淇の住所を突き止め、監視カメラと盗聴器で様子を探ろうとする譚耀文であったが、どこからどう見ても犯罪行為なのは明白だ(爆)。そうとは知らない舒淇は天心を鍛え、任務である大企業の重要機密を手に入れようとするが、この一件には大きな秘密が隠されていた…。
▲前述の通り、この作品は『ミスター・パーフェクト』と同じコメディ映画ですが、コメディとしての完成度は本作の方が上。作中のギャグは下ネタが多く、アイドル相手でも遠慮しない香港映画らしい笑いが溢れています。
なにしろ製作に『古惑仔』シリーズの文雋(マンフレッド・ウォン)が関与しているのですから、ある程度の質は保証されていると言っていいでしょう。また、譚耀文とのラブストーリーやスパイ組織との対決など、コメディ以外にも様々な要素が盛りだくさんとなっていました。
ただし功夫アクションについては非常に少なく、舒淇が譚耀文の目を盗んで暴漢を退治するシーンと、中盤での脱出時におけるバトルしか見せ場はありません。確かに潜入工作が専門のスパイなら無駄な戦闘は極力避けるべきでしょう。でも、だからといってクライマックスがただ単に敵の目をごまかしただけというのは流石にショボすぎます。
王合喜を筆頭に、舒淇の元同僚に呉君如(サンドラ・ウン)、スパイ組織のボスに樓學賢(ジャクソン・ルー)が扮しているので、彼らが暴れてくれればなお面白かったのですが…。そんなわけで、アクションなら『ミスター・パーフェクト』、コメディと舒淇目当てなら本作がオススメです!