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『隠された記憶』普通のドラマ

2007-02-07 08:35:54 | ドラマ
隠された記憶
CACHE(2005年フランス、オーストリア、ドイツ、イタリア)
 監督 ミヒャエル・ハネケ
 出演 ダニエル・オートゥイユ、ジュリエット・ビノシュ、モーリス・ベニシュー

 ■ストーリー■
 ある日、テレビの人気キャスター、ジョルジュの元へ自宅を正面から撮り続けたビデオテープが届くようになる。ビデオテープには内容が違う物があった。何度目かのビデオテープの映像を見たジョルジュは、ビデオに映ったアパートへ行くのだった。

 ■感想■
 2006年の春に公開されて、衝撃のラストシーンの存在が話題になったドラマ。もうそろそろ、2006年に観た映画のマイベスト10を記事にしようと思っているんで、観た作品の記事を書いておきます。
 
 もう“衝撃のラストシーン”なんて言われると、すごく期待しちゃいます。で、実際に見たら、普通のドラマでした。自宅を正面から映したビデオテープが送られてくるなんて、どんなサスペンス映画なんだろう??と思って観てたら、すごくマジメな作品で、逆に衝撃的でした。

 「えーっ、それだけ」って感じでした。衝撃のラストシーンも分かりにくいし!てっきりミステリー映画系の衝撃のラストシーンなのかな??と思っていたら、普通のマジメな映画ファンにとっての“衝撃”ってコトでした。まぁ、カンヌで賞(監督賞です)を取るような作品ですからね!(ホメ言葉じゃないですからね)
 @KOBA的には、カンヌ映画祭で賞を取るような作品は、評価が低いですから!(あれ、それって、全然自慢になってない

 でも、みなさん、今作を観てビックリしましたか??自分は、普通でした。勝手に、もっと謎が謎を呼ぶような作品かと思っちゃってました。勘違いした自分が悪いんです!

 自分が観た映画の中で、衝撃的なラスト(またはクライマックス)といって、思いつく作品といえば、まずダリオ・アルジェント監督のジャッロ『サスペリアPART2』(75年)です。当時は、殺人シーンの残酷さに騙されて、ある重要なシーンに気づきませんでした!(気づく人、いないと思いますけど)
サスペリア PART2 / 紅い深淵 完全版+公開版

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 あとは、ジェームズ・フランシスカス主演のミステリーの1975年のTVムービー『ハネムーン・クライシス新妻蒸発』(ビデオ題:『他人の向う側私の家に見知らぬもう一人の妻がいる』)です。
 この作品も最初に観たときは、ビックリ!(だから、ある有名な古典のミステリー作品を観たときにビックリできなかったです。その古典の作品名を言っちゃうとネタバレになっちゃいます。同じようなネタを使ってるんで。)

 あとは、TVシリーズ「刑事コロンボ」のクリエイター、リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンクが脚本を書いたTVムービー『殺しのリハーサル』(82年)です。この作品のトリックには、ビックリ!
 
 あと、最近の作品では、フランス映画『愛してる、愛してない...』(02年)や『迷宮の女』(03年)、アメリカ映画の『フレイルティー妄執』(01年)のラストにも衝撃を受けましたね。

 ミステリー系以外だと『サンゲリア』(79年)のラストにもビックリ!ちゃんと観てれば驚かなかったんですけど、ストーリーの面白さにグイグイ引きこまれていくうちに、最初の方のシーンを忘れちゃいました。
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 あとは、ドンデン返しや、ネタを明かすわけでないのに、衝撃的なラストシーンが印象的な作品といえば『殺しが静かにやって来る』(68年)です。この衝撃はアクション映画史上に残る衝撃!「え、そんな!」って感じで、“映画が終り”みたいな。
殺しが静かにやって来る

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 まだまだ、ありますけど、キリが無いのでもうやめます。今、あげたような作品くらい衝撃的なら、“衝撃的なラストシーン”って宣伝してもOKですけど、今作くらいで、衝撃的って言われてもね。
 
 『隠された記憶』も確信犯的に、「映画を観た観客の想像にお任せします」ってことですからね。あんまり好きな感じじゃないです。ラストシーンもそうですけど、主人公のジョルジュが玄関のチャイムが鳴ったので外に見に行くと、誰もいないで、ドアを閉めようとしたら、ドアの間にビデオテープが置いてあるシーンとか良く考えると、その場所にビデオテープがあるのとかも謎です。奥さんのアンが浮気してるの??とか、そういう謎をいくつも散りばめといて、あのラスト!
 ランニングタイム119分と2時間弱の時間を使って、みんなで映画を観終わったあとで話し合ってね!っていうことですね。こういうサスペンス系の作品だとすると、事件が弱すぎな上(「現実的な」って意味ですよ)に、その上、謎を提起して終りですからね。60点
コメント (2)
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『007カジノ・ロワイヤル』新生ボンド!

2007-02-06 00:59:31 | アクション
007カジノ・ロワイヤル
CASINO ROYALE(2006年イギリス、アメリカ)
 監督 マーティン・キャンベル
 出演 ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・ディンチ、ジャンカルロ・ジャンニーニ

 ■ストーリー■
 殺しの許可証00ナンバーに昇格したジェームズ・ボンドは、テロリストの資金源を支える組織の調査に当たる。ジェームズ・ボンドは、マダガスカルで爆弾魔を追い詰め、ケータイ電話から、チェスとポーカーの天才ル・シッフルという男に行き当たるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 イオンプロ製作の007映画の第21作目です。前作『007ダイ・アナザー・デイ』(02年)から4年ぶりです。ジェームズ・ボンドは、新たに『レイヤー・ケーキ』(04年)『ミュンヘン』(05年)のダニエル・クレイグが演じることになり、歴代初めての金髪のボンドということで話題になりました。
 監督のマーティン・キャンベルは、以前『007ゴールデン・アイ』(95年)で、ジェームズ・ボンドが、ロジャー・ムーアからピアース・ブロスナンになるときも007作品を監督してました。ロジャー・ムーアの軽いアクション映画を、90年代の新しい007映画に生まれ変わらせたので、今回も期待度は高くなろうってものです。

 でも、長い、長い、長い!ランニングタイム144分って何??冒頭のマダガスカルでの建設現場でのチェイスシーンが、まず長すぎ!あの爆弾魔も、あんなに運動能力が高かったら、爆弾魔なんかやめて、違う仕事があったでしょう!つかみとしては、あのシーン長すぎ!でも、今作の中で1番盛り上がったアクションシーンかも。
 なんか、時代設定が今なんですけど、今までのボンド映画は無かったことになるんでしょうね。でもどうせだったら、007という名前同様、「ジェームズ・ボンド」っていう名前もコードネームにしちゃえば良かったのに!カジノ・ロワイヤルなんだから、引退したジェームズ・ボンドとか出してくれれば良かったのにね。先代のピアース・ブロスナンが引退して悠々自適な生活してるから新しいボンドを探すとかって。あれ、これってコメディになっちゃうかな??『007カジノ・ロワイヤル』(67年)に訴えられちゃうかな??

 ところで、今作は、アクションシーンが、映画が進むにつれて地味になっていくんですけど、それも、リアルなスパイ冒険物を目指したからなんでしょうかね??1番ハデなシーンが中盤の空港のシーンですからね。最後の方なんて、ボンドはボロボロでしたもんね。肝心なときに、捕らえられて拷問されるボンドって!こんなハードなアクション物の007ってどうですか??
 今までのボンド映画(最近のね)に慣れてるファン向けには、“外し”で、こういうクライマックスを持ってきてるんでしょうね。ハッキリ言って、ちょっと弱めのボンドですからね。まぁ、それでもかなり不死身ですけどね。でも、ピアース・ブロスナンのボンドに比べたら、不死身度が違いますもんね!
 イヤっていうほど不死身で、どんなピンチでも軽口をたたいて乗り切るコミックの主人公のボンドも、自分は、けっこう好きなんですけどね。今作の現実的な(今までの作品よりは)ハード路線なボンドって、新たなシリーズのスタートとしては良いかも。

 「007のシリーズの1本として観たら、どうかな??」って感じの今作ですけど、1本のアクション映画として観たら、十分面白いですよ!でも、それだけに、ランニングタイム144分は長すぎ!!すごく惜しいです!あと30分くらい短かったら良かったのに。
 ル・シッフルの退場の仕方なんて、大作のアクション映画じゃないみたいで、すごく良いですよ!ボンドがトドメをさしてない!主人公のピンチを助けに来た(結果として)のが、ル・シッフルと取引してるテロリストだなんて!そんなところが、いかにもイギリス的なアクション映画です。
 ボンドガールのエヴァ・グリーンのキャラクターですけど、かなり良かったです。自分の好みは、『007ワールド・イズ・ノット・イナッフ』(99年)のソフィー・マルソーなんですけどね。(おいおい、ボンドガールがっ!!『007ワールド・イズ・ノット・イナッフ』が未見の方は、観て下さい。かなり面白いボンドガールですから)
 歴代のボンドガール中でも、かなりむずかしい設定のキャラクターなんですけど、アクションシーンはこれでもか!って描いていたのに、ヒロインのエヴァ・グリーン演じたヴェスパー・リンドのキャラクターの性格描写が少なかった気がします!
 「結局、ボンドのコト、好きだったのかー!」ってかなり、普通のアクション映画のヒロイン並みのキャラクターになってるんで、そこも惜しかったかも。

 007の映画はどうもね!コミックみたいで観る気がしないなんて映画ファンにこそ観てもらいたい1本かも!65点
コメント (6)
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『アイランド』マイケル・ベイSF

2007-02-04 00:38:13 | SF
アイランド
THE ISLAND(2005年アメリカ)
 監督 マイケル・ベイ
 出演 ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、スティーブ・ブシェミ、ショーン・ビーン、マイケル・カラーク・ダンカン

 ■ストーリー■
 汚染のない楽園“アイランド”を目指す巨大な施設の中には大勢の人々が暮らしていた。アイランドへ行く人間は抽選で決められていた。施設で暮らすリンカーン6エコーは、自分の部屋で換気シャフトから入ってきた蛾を見つけて、自分のいる施設に疑問を持つのだった。

 ■感想■
 マイケル・ベイ監督、ドリームワークス製作のSF大作です!2005年に公開されたものの、見逃していたのが今作!今作も「いつか見よう!いつか見よう!」と思ってるうちに1年以上経っちゃいました。
 ホントは、もっと早く観ようと思ってたんですけど、1979年の低予算SF映画『クローン・シティ悪夢の無性生殖』の盗作騒ぎがあったので、『クローン・シティ悪夢の無性生殖』を観てから観ようと思ってるうちに伸ばし伸ばしになっちゃいました。

 で、実際に『クローン・シティ悪夢の無性生殖』と今作とを見比べた感想なんですけど
「この前半部分、確かに“似てる”と言えば似てるし、似てないと言っても“似てる”」(あれ??)
 
 まるっきり同じアイデアの作品であることだけは、確かですね!これが盗作になるのか??って言われるとエンターテイメント映画的な意味だと微妙ですけど、でも制作費1億2000万ドルの超大作が25年以上前の低予算映画のアイデアを使っちゃうのは、あまり賛同できないですね!映画のテーマが“クローン”だからって、基本設定のアイデアまでクローンしちゃったのかな??
 もちろん、偶然かもしれませんけど、似ちゃったんだから、しょうがないですね!どうなるんでしょう??盗作騒ぎの顛末!今年、裁判が行われるんじゃなかったでしたっけ??

 でも、中盤から後半の展開は、さすがマイケル・ベイ監督。これでもか!これでもか!のアクションシーンの連続技!しつこい、しつこい!もうこれ以上アクションシーン観たくない!っていうほど派手なアクションシーンの連続です!
 結局、クローンの設定なんかどうでも良くて、逃げる主人公カップルを追い詰められる姿を描きたかったんじゃないの??って思っちゃいます!
 あのビルの文字の看板のシーン、普通なら、あそこで死んじゃいます!いや、もっと前に死んじゃいそう。
 今作の主人公のユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンって、007かシュワルツェネッガーみたい!不死身すぎ!もう、こんな不死身な主人公なんて見たくないなぁ!せっかくのSF映画的な設定が、アクションシーンしか記憶に残らないマイケル・ベイ作品になってます!
 まぁ、そこがマイケル・ベイ監督の作品の良いところなんですけどね!(良いところじゃなくて、悪いところという話も)

 ランニングタイム136分で、上映時間まで大作ですけど、やっぱり長すぎ!あと20分くらいカットして欲しかったです!この136分っていうランニングタイムだけでも、観るのに躊躇しちゃいます!最近のハリウッドの大作も、ランニングタイムを短めにして欲しいです。なんで、この内容で136分必要なの??ってどうしても思っちゃいます。

 ところで、今作、本国アメリカでは、大コケしたみたいで、主演のヒロイン、スカーレット・ヨハンソンのせいにしてましたけど、そういう問題じゃないでしょ、多分!主演が誰でも、面白ければヒットしそうな気が!まぁ、そんなこと言っても、面白くてもヒットしない作品が多いから、こういう意味のない爆発シーンの多い大作が作られちゃうんでしょうけどね。
 決して、つまらなくないですけど、長いランニングタイムにマイナス10点で55点 
コメント (4)
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『クローン・シティ悪夢の無性生殖』クローン79

2007-02-03 00:48:57 | SF
クローン・シティ悪夢の無性生殖
PARTS THE CLONUS HORROR(1979年アメリカ)
 監督 ロバート・S・ファイブソン
 脚本 ロン・スミス、ボブ・サリヴァン
 出演 ティモシー・ドネリー、ポーレット・ブリーン、キーナン・ウィン、ピーター・グレイブス

 ■ストーリー■
 とある巨大な施設では、若者たちが日々体を鍛えていた。彼らは合格に達すると夢のような希望の国「アメリカ」へと行くことが出来るのだ。若者たちは“アメリカ”へ早く行けるよう努力していた。しかし、若者たちはクローン人間で、すべての行動を監視されていた。しかし、ある日、施設の中の若者リチャードは施設の中の川で缶ビールの空き缶を拾ったことで疑問を感じ始めるのだった。そんな時、リチャードはレナという女性と知り合うのだった。

 ■感想■
 1979年製作の低予算SF映画です。でも、この作品は、SF映画ファンのみならず一般の映画ファンの間でも2005年に一躍有名になった作品です。
 なぜかというと、マイケル・ベイ監督、ドリームワークス製作の『アイランド』(05年)がアイデアを盗作したとして、今作のプロデューサーが『アイランド』を訴えたからです!

 日本では、古い作品の置いてあるビデオ屋を探さないと見つからない今作『クローン・シティ悪夢の無性生殖』ですけど、アメリカやイギリスではDVD化されてます。でも、なぜか、海外で発売されたDVDはランニングタイムが85分みたいなのでカット版なんでしょうか??(ちなみに日本で発売されていたのは、ちゃんとオリジナル版の90分版です。)
 アメリカではスペシャルエディションのDVDまで発売されてるのに、なぜか85分版!このスペシャルエディションのDVDの発売って、多分に、盗作騒動が影響してるんでしょかね??でも、もともと、アメリカの熱狂的なSF映画ファンの間では、今作と『アイランド』が“似てる”って話題になっていたそうです。まぁ、今作のDVDは、アメリカでは2005年には発売されてましたからね。

 ちょっとカルトっぽい低予算SF作品が、この騒ぎで本当のカルト作品のSF映画になりましたね!1970年代後半の作品なので、今作は、当時のSF映画同様、あくまでもSF映画ファンのためだけの作品になってます。
 一般の映画ファンが観たら、ちょっと引くような展開です!まぁ、70年代の作品なんて、SF映画のジャンルに限らず、ホラー映画やB級アクション映画でも、こういう展開の作品多かったですけどね。
 なんか、アンハッピーじゃないと映画じゃないみたいなノリが色濃く残ってた時代の作品なんで、今作も『アイランド』と違って爽快感は無いですからね!
 
 とにかくSF映画ファン(というより映画ファン)しか、相手にしてない展開が潔いです!さすが70年代!映画を観る方も、ある程度、覚悟して観ないといけないです。70年代のアメリカは、不特定多数のみんながTVで見るようなTVムービーだって、SFのジャンルは『恐怖のSF戦争』(70年)のように、暗い展開が当たり前だったですからね!

 それにしても、今作もすごく暗い展開の作品です。ある程度は覚悟してましたけど、このラストに向かっての展開には、@KOBAも少し引き気味になりました。 当時はアメリカ映画も、体制や権力者に対する不信感で一杯でしたね。今のアメリカ映画では、考えられない展開です。
 『アイランド』と、どう似てるか確めるために観ましたけど、こっちの方がSF映画っぽくて良いですよ!万人にはオススメしないですけど。60点 
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