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『クライヴ・バーカー血の本』透視は危うきに近寄らず

2010-10-24 14:38:40 | ホラー

クライヴ・バーカー 血の本
BOOK OF BLOOD(2010年イギリス)
 監督          ジョン・ハリソン
 脚本          ジョン・ハリソン
              ダリン・シルヴァーマン
 原作          クライヴ・バーカー
 出演          ジョアス・アームストロング
              ソフィー・ウォード
              ポール・ブレア
              クライヴ・ラッセル
        
 ■ストーリー■
 大恐慌時代、オカルト信仰者のトーリント氏が手に入れた幽霊屋敷を調査するため、教授メアリーは、透視能力を持つ霊能力者サイモン・マクニールを雇い調査を行うのだった。
 幽霊屋敷での調査が始まるや、謎の文字がサイモンの部屋に浮かび上がり、また何かがサイモンを傷つけるなど怪奇事件が起こり始めるのだった。

 ■感想■
 クライヴ・バーカー原作「血の本」の映画化作品。
 透視能力を持ったサイモンが、2度目に何かに襲われるシーンで「今回は違う」みたいなことを言うので、1回目のが嘘の霊現象っていうのが、すぐにばれちゃいます。
 まぁ、でも、今作は、謎解きのミステリーでなくホラー映画だから、そんなのはどうでも良いですね。実際に、すぐにそのことをサイモンが白状しちゃいます。
 逆に、メアリーが、2度目の霊現象もトリックだと思っちゃう展開に!
 
 今作の主人公、サイモンもすぐに逃げ出さないとダメですよね!
 原作がホラーアンソロジーのオープニングの部分だから、登場人物たちがあんまり変わった行動をとらせられなかったんでしょうけどね。
 でも、映画版の今作は、原作から、離れてもうちょっと違う展開でも良かったのに…。

 クライヴ・バーカーも、スティーヴン・キング同様、原作が映画化されていますけど、その中では、普通のデキの映画化作品です。
 やっぱり映画化された作品の中では、原作者クライヴ・バーカー自ら脚本、監督の『ヘルレイザー』(1987年)が最高でしょうか??
 と、その続編『ヘルレイザー2』(1988年)が一般的にも評価されていますよね。
 『ヘルレイザー』もTV放映版の吹替え音源つきでDVD化されないでしょうかね??どこかのメーカーさんお願いします。『ヘルレイザー2』も日本語吹替え付きで発売して欲しいと思っていたんですけど、なんかTVでは放映していないみたいですね…。観た気がしていたんですけど、勘違いだったんでしょうか??

 自分的には、『ロード・オブ・イリュージョン』(1995年)とかも好きなんですけどね。

 あと、クライヴ・バーカー原作の映画化作品と言えば、『あずみ』(2003年)の北村龍平監督が、ハリウッドで監督した“THE MIDNIGHT MEET TRAIN”(2008年)も、日本ではなかなか公開されませんけど、どうなっちゃったんでしょう??早くどこかのメーカーさんがDVD化してくれないですかねぇ~。なんかアメリカでコケちゃったから、日本では公開されないんでしょうかね??

 ところで、今作は、原作の存在抜きで考えれば、ごく普通のホラー映画として楽しめるくらいの内容になっています。ランニングタイムを101分使わなくても良いとは思いますけどね。せいぜい90分でしょう。
 幽霊屋敷物のホラー映画としては、1970年代前半に、原作者リチャード・マシスンが自ら脚本を書いた『ヘルハウス』(1973年)が最高傑作として存在しているので、なかなか、面白い映画を作るのは大変なんでしょうけどね。 50点


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