指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『首都消失』

2022年09月14日 | 映画

1987年の東宝特撮映画、監督は舛田利雄、主演は渡瀬恒彦と名取裕子。

                        

ある日突然、東京が謎の雲に覆われて、外部から一切連絡ができなくなる。

名取は、テレビのレポーターで、関西地区で活躍していて、そのテレビ局は、関西テレビで、局幹部が財津一郎で、そのはしゃぎぶりが面白い。

パニックものとなれば、当然丹波哲郎の出番で、留守舞台となる大阪府知事渡辺文雄の黒幕になる。

だが、東京に代わって大阪が首都になって、という風にはならないのは、製作の大映が嫌ったからだそうだ。

渡瀬は、三菱電機らしい北斗電気の技師で、研究者の大滝秀次と現場に行って対応するが、自衛隊機も落とされてしまう。

不安が高まる中で、聖歌隊が祈りの合唱をしたり、団扇太鼓の連中が祈るのが娯楽映画らしくて良い。

その広場では、大騒ぎになり、縁日で屋台が出て、大混雑になり、ついには若者ロックバンドが演奏するが、この曲が冴えないの残念だった。

伝書鳩の往復で、中にいる人間は無事なことが分かり、最後レーザー光線銃で、雲の隙間を狙って攻撃する。

渡瀬が倒れた後、山下真司が続いて、攻撃は成功する。

相手が、形のある怪獣ではないので、アクションの面白さには欠ける。

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