指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

富川、田島、そして若松正雄

2022年09月14日 | 映画

昨日書いた『ロスト・ラブ』には、その後出なくなった二人が出ている。

富川澈夫と田島和子である。二人とも六月劇場の関係で、富川は東宝に、田島は、テレビの「11PM」にも出ていたので憶えている方も多いと思う。

彼女は、美人だったが、草野大悟と結婚して引退した。まさに美女と野獣だった。

若松正雄は、誰というと、この映画の美術で、後に根本悌二の後を受けて、日活の社長になった人だ。

美術は、肉体労働の場なので、各社では組合の主力になっていた。

若松は、この作品で見るように、普通の映画が好きなようで、

「若松がポルノが嫌いで、ロマンポルノを止めてロッポニカを始めた」という噂は本当のように見えてきた。

日活が倒産したとき、根本はアメリカにいて、実務は日本にいた若松がやっていたのだそうだ。

                        

だが、その後、いろいろな経緯があり、日活は今もあり、製作と配給をやっている。

私の知合いも、新人の入社試験を受けたことがあるのだから。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。