このところ、毎日見ているのは、千葉テレビの再放送の『女と刀』である。
木下恵介劇場の続きで、『記念樹』の後は『今年の恋』をやっていたが、すぐに終わって、この『女と刀』になった。
明治時代の薩摩藩の士族の家に生まれた女性の「苦闘」を描くもので、すごい。
木下は、女性映画監督で、センチメンタルだと言われるが、そんなことはないと思う。
非常にリアルで、女性を見る目はすごいが、逆にそれが女性の強さの証明になっていると思える。
岩崎加根子、馬淵晴子らの時代が終わり、主人公中原ひとみの時代のドラマになっていく。
馬淵と関わりのあった男で、西南戦争で負傷し下肢障害になり薩摩琵琶の奏者なった男は、見たことがあるなと思うと、三島耕だった。
田中絹代監督の『月は上りぬ』で主役を務めた役者である。
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