指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『踊子行状記』

2021年03月24日 | 映画
1955年の大映、山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎で、今から見ればスターだが、当時は若手だったので、カラーではなく、モノクロ。

                            
どこかの殿様黒川弥太郎の誕生祝いが行われていて、山本が踊っている。
祝いで雷蔵と勝新は、殿の傍衆に抜擢されたことが言われている。
対して、不満なのが河野秋武とその兄、清水元らで、河野は酔って、札差の大口屋の市川小太夫に絡む。そこを雷蔵と勝新が止める。
雷蔵と勝新は、昔から仲が良く、隣の家に住んでいて、雷蔵の妹と勝新は夫婦になることを約している。
そこに宴席での例に小太夫が来て、進物を差し出すが、そこに河野が来て、
「俺にはないのか」とくせを付けて二人と争いになる。
そのなかで、勝新が河野を切ってしまい、河野はその場で死ぬ。
雷蔵は、「俺のことにしてくれ、お前は妹との結婚もあるので、俺がしたことにすればよい」と言い、自分が罪を被る。
そして、大口屋の知恵で、雷蔵は、山本がいる家の二階に潜む。
この山本の職業がよくわからないが、芸者のようだが、他の芸者もいて置屋のようだが、非常に広い屋敷である。
河野の兄の清水とその一党から雷蔵は狙われ、最後は山本のところにいるのを突き止められる。
言うまでもなく、最後は悪の一党は、雷蔵と勝新の力で一掃される。
黒川の殿様の寛大な処置で、勝新たちの罪は見逃され、雷蔵と山本は、旅に出るところで終わり。
本当は、ここから始まる話のようにも思えたが。
市川雷蔵に比べ、勝新はなんとも泥臭く比較にならない。
衛星劇場


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