指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

山本陽子、死去、81歳

2024年02月22日 | 図書館

女優の山本陽子が死んだそうだが、81とは女性では若死にと言うべきか。

            

彼女の出演歴は以下のとおりで、数は多いが、まあ端役である。

目立ったのは、裕次郎・浅丘ルリ子の名作『赤いハンカチ』で、二谷英明の裏切りで殺人犯にされ、ルリ子と二谷が結婚した豪邸の女中役で、私も最初に気づいた映画だった。

後は、『猟人日記』でも、仲谷昇の餌食にされる女の一人にすぎなかったと思う。

いずれにしても、日活時代は大した役はなかったが、1974年の東宝の『華麗なる一族』での万俵家の長男田宮二郎の妻が適役だったと思う。ゴシップ的に言えば、この頃から田宮二郎との関係はあったのかと思うが。

テレビで成功した俳優であることは間違いなく、元日活でいえば、男では杉良太郎、女優では山本陽子が第一だと思う。

杉良太郎など、沖雅也や藤竜也の遥か下だったのだから、やはり場所を得ることは重要だと言える。

日活時代は、ほぼ同期の西尾三枝子、伊藤ルリ子らの方が上だったのだから、テレビでの山本の活躍はすごいと言えるだろう。

「美人薄命」と言うべきか。

 

  • 光る海(日活、1963年12月25日) - 女子学生 役
  • 赤いハンカチ(日活、1964年1月3日) - 石塚家の女中 役
  • 成熟する季節(日活、1964年1月15日) - 百貨店の店員 役
  • 花と怒涛(日活、1964年2月8日) - 芸者 役
  • 月曜日のユカ(日活、1964年3月4日) - ホステス 役
  • 抜き射ちの竜 拳銃の歌(日活、1964年4月4日) - 黒木梨江 役
    • マスメディアによっては、本作を「映画におけるデビュー作」とする場合もある[2]
  • 帝銀事件 死刑囚(日活、1964年4月12日) - 帝国銀行の行員 役
  • 猟人日記(日活、1964年4月19日) - 尾花けい子 役
  • 間諜中野学校 国籍のない男たち(日活、1964年5月31日)
  • 風と樹と空と(日活、1964年7月12日)
  • 新・男の紋章 度胸一番(日活、1964年8月1日)
  • 東京五輪音頭(日活、1964年9月9日) - 松宮れい子 役
  • 殺られてたまるか(日活、1964年11月11日) - 桂子 役
  • 大日本コソ泥伝(日活、1964年12月6日)
  • 現代悪党仁義(日活、1965年2月3日) - 桜満由子 役
  • 青春の裁き(日活、1965年4月14日)
  • 涙をありがとう(日活、1965年4月29日)
  • 夜霧の脱出(日活、1965年6月9日)
  • 明日は咲こう花咲こう(日活、1965年8月14日) - 田中美代子 役
  • 大日本殺し屋伝(日活、1965年8月25日)
  • 東京は恋する(日活、1965年9月18日)
  • 怪盗X 首のない男(日活、1965年10月23日)
  • ぼくどうして涙がでるの(日活、1965年10月30日) - 太田正子 役
  • 結婚相談(日活、1965年11月23日) - 鶴川美津子 役
  • 源氏物語(日活、1966年1月14日)
  • この虹の消える時にも(日活、1966年1月27日)
  • 愛して愛して愛しちゃったのよ(日活、1966年2月5日)
  • 鉄火場仁義(日活、1966年2月12日)
  • 賭場の牝猫 捨身の勝負(日活、1966年3月12日)
  • 哀愁の夜(日活、1966年3月27日) - 浅沼町子 役
  • 涙になりたい(日活、1966年5月18日)
  • 私、違っているかしら(日活、1966年7月30日)
  • 仁侠八方破れ(日活、1966年10月22日)
  • 夢は夜ひらく(日活、1967年1月14日)
  • 新・男の紋章 若親分誕生(日活、1967年2月4日)
  • 恋のハイウェイ(日活、1967年3月11日) - 浜野節子 役
  • 秩父水滸伝 影を斬る剣(日活、1967年4月8日)
  • 大巨獣ガッパ(日活、1967年4月22日) - 小柳糸子 役
  • 花と果実(日活、1967年8月26日) - 長谷川夫佐子 役
  • みな殺しの拳銃(日活、1967年9月6日)
  • 錆びたペンダント(日活、1967年9月14日)
  • 君は恋人(日活、1967年11月3日) - 山本葉子 役
  • 赤木圭一郎は生きている 激流に生きる男(日活、1967年11月3日)
  • 愛は惜しみなく(日活、1967年12月3日)
  • 関東刑務所帰り(日活、1967年12月3日)
  • 花の恋人たち(日活、1968年1月3日) - 伊吹万千子 役
  • 藤猛物語 ヤマト魂(創映プロ、1968年2月13日)
  • 青春の風(日活、1968年3月30日) - 小林峰子 役
  • 残侠無情(日活、1968年4月20日)
  • 嵐の果し状(日活、1968年8月1日)
  • 鮮血の賭場(日活、1968年8月14日)
  • だれの椅子?(日活、1968年8月28日) - 後藤光子 役
  • 青春の鐘(日活、1969年1月11日)
  • ドリフターズですよ!特訓特訓また特訓東宝、1969年1月15日)
  • 恋のつむじ風(日活、1969年3月12日)
  • 昇り竜 鉄火肌(日活、1969年3月29日)
  • 野蛮人のネクタイ(日活、1969年5月1日)
  • 博徒百人(日活、1969年5月14日)
  • 日本残侠伝(日活、1969年8月9日)
  • 夜をひらく(女)の市場(日活、1969年9月3日) - 平野梅子 役
  • やくざ番外地(日活、1969年9月13日)
  • 涙でいいの(ピロ企画、1969年11月1日)
  • 朱鞘仁義 お命頂戴(日活、1969年12月17日) - 小雪 役
  • 嵐の勇者たち(日活、1969年12月31日) - 理江 役
  • 盛り場流し唄 新宿の女(日活、1970年5月30日)
  • 三人の女 夜の蝶(日活、1971年4月24日) - 小島君子 役
  • 女の意地(日活、1971年5月5日) - 静江 役
  • 華麗なる一族(東宝、1974年1月26日) - 万俵早苗 役
  • 怒れ毒蛇 目撃者を消せ(松竹、1974年2月16日)
  • 撃たれる前に撃て!(松竹、1976年6月26日)
  • 八つ墓村(松竹、1977年10月29日) - 多治見春代 役
  • 必殺!5 黄金の血(松竹、1991年12月23日)
  • デンデラ東映2011年6月25日) - 浅見ヒカリ 役
  • フローレンスは眠る(2016年3月5日) - 牧羽早苗 役[10]
  • 無限の住人(2017年4月29日) - 八百比丘尼 役
  • 空と海のあいだ(2017年5月6日) - ナンシー桜 役
  • ソローキンの見た桜(2019年3月22日) - 高宮菊枝 役

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1 コメント

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杉良太郎 (広い世界は)
2024-02-22 21:37:48
山本陽子は映画では役に恵まれませんでしたね。「華麗なる一族」に出ていたのですネ。杉良太郎は日活の現代ヤクザ映画に出ているが、変に存在感が有る。演出の意図とは違うと思う。時代劇が似合う役者さんだ。(敬称略)
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