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指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『理由なき反抗』

2021年06月08日 | 映画
前にテレビで見たが、BSできちんと見てみるといろいろ思う。

                                    
なんと言っても、ジェームス・ディーンとナタリー・ウッドの映画である。
戦争に勝利し、空前の繁栄と豊かさを享受していたアメリカの若者が、理由なく反抗していることが描かれている。
二人と同様に保護されたサル・ミネオが子犬を殺していたなど、日本にもよく起きていることだ。
このように、先進国での若者の反抗は、アメリカのみならず、日本の太陽族、イギリスの怒れる若者たち等があった。
それは、ポーランドのワイダの映画に出てくる若者とも通底していた。

このジェームス・ディーンが強く捕らわれているのが、自分が卑怯者、弱虫ではないことを示すことだ。これが、アメリカの倫理なのだろうか。
1,945年8月に、自分に勇気があることを示すために、大統領のトルーマンは広島、長崎への原爆の使用を決意したと言われている。
そんなことが勇気の印なのだろうかと私は思うのだが。



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